最近の夏は暑くなる一方ですよね。特に都市部は建物や自動車などから出る熱や、アスファルトやコンクリートなどが熱を持つことで、気温が上がりやすくなってるようです。

でも、暑いからといって、エアコンにばかり頼っていると、電気代は高くなるし、健康にも良くないですよね。

できれば、自然な方法で暑さを凌ぎたいものです。

そんな自然な暑さ対策には、昔からある打ち水がおすすめです。私も熱くなりそうな日は、いつもやっていますが、意外に効果的なんです。

でも、この打ち水は正しいやり方をしないとかえって逆効果なんですよ!

というわけで、今回は打ち水の効果とやり方、最適な時間帯などをお伝えします。

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目次

打ち水で涼しくなる理由

打ち水の効果的なやり方を見ていく前に、まずはなぜ打ち水で涼しくなるのか?その理由を知ることが大切です。

まずはその理由から見ていきましょう。

打ち水で涼しくなる大きな理由は、次の2つなんです。

  • 気温が下がる
  • 熱放射が小さくなる


言葉だけだと、分かりにくいと思います。

それぞれを簡単に解説しますね。

気温が下がる

まず1つ目の理由は、打ち水をした周辺の気温が下がることです。

水は、蒸発する時に熱をエネルギー源にします。これがいわゆる気化熱と呼ばれるものです。

もし、水を地面に撒けば、地面やその周囲の空気から熱を奪って蒸発するため、気温が下がるのです。

実際に気化熱によって気温が下がると、風も涼しくなり、気温が下がったことをすぐに実感できます。

熱放射が小さくなる

2つ目の理由は、打ち水をした地面からの熱放射が小さくなることです。

熱放射って言われてもよく分からないと思うので、簡単に説明します。

あらゆる物体は、表面から赤外線を放出しています。この赤外線の量は、その物体の温度が高いほど大きくなります。

このように物体から赤外線という形で、熱が放出されることを熱放射と呼びます。

そして、放出された赤外線が他の物体に当たると、その物体の温度が上がってしまいます。

例えば、真夏の道路の上が非常に暑いのは、アスファルトが暑くなって、気温が高くなっていることに加えて、アスファルトから出る赤外線によって直接体温が上がってしまうからなのです。

熱放射による暑さは、じわじわと持続的なので、不快で体力が奪われやすいです。

そのため、地面の温度を下げて、熱放射を小さくすることも打ち水の重要な効果なのです。

以上が、打ち水に効果がある理由です。

次は打ち水の効果的なやり方をお伝えします。

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打ち水の効果的なやり方

打ち水は水を撒けば良いだけだと思うと、実はそんなに単純ではありません。

こちらの記事にも書いていますが、水が蒸発すれば湿度が上がって、不快指数が上がってしまいます
不快指数の計算方法!気温と湿度から一発計算!

湿度が上がると、逆に蒸し暑くなってしまうため、むやみに水を撒くのはかえって逆効果なのです。

そこで、打ち水をする時には次の3つのポイントを守ると効果的です。

  • 日影に撒く
  • 朝や夕方にやる
  • アスファルトやコンクリートに撒く


それぞれがなぜ重要なのか、順番に説明していきます。

日影に撒く

まず基本的に、打ち水は日影の場所に行います。

太陽光が直接当たっている場所に水を撒いても、数分と経たないうちに水が蒸発してしまうため、効果は一瞬です。

しかも、一気に蒸発した水は、そのまま湿度を上げてしまうため、更に不快指数が上がってしまいます。

打ち水をする場所は、必ず日影を選び、効果を持続させるようにしましょう。

朝や夕方にやる

これも日影に撒くのと似たような理由です。

気温が高いお昼ごろに打ち水をすると、やはり水が短時間で蒸発してしまいます。

比較的、気温が低い朝や夕方に打ち水をすることで、効果を持続させることがポイントです。

アスファルトやコンクリートに撒く

アスファルトやコンクリートは、土に比べて、熱放射の量が大きいです。

そのため、舗装された道路やベランダのコンクリートなどに打ち水をすることで、熱放射を下げるのです。

土や舗装されてない道路に、打ち水をするのも、もちろん効果があります。ただし、土や砂はさほど熱放射が大きくありません。

アスファルトやコンクリートは、気化熱による効果と、熱放射を小さくする効果の両方が狙えるので、効果的なのです。

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まとめ

毎年、夏の気温は上昇していく一方です。

実はエアコンが下げる熱は、エアコンが稼働することで生み出す熱よりも小さいため、使えば使うほど世の中を暑くしてしまいます!

打ち水は自然な方法で、気温を下げることができるため、地球環境にも優しい方法です。

最後にやり型を簡単にまとめておくので、是非、実践してくださいね!

  • 水を撒く場所は日影にする
  • 比較的気温が低い、朝か夕方にする
  • アスファルトやコンクリートに打ち水すると効果的


マンションに住んでる場合は、ベランダに打ち水をすると効果的です。

熱放射による赤外線は、窓を閉めていても、中に入ってきて室温を上げてしまいます。

高温になったベランダのコンクリートに打ち水をすると、結果的に電気代の節約にもなります。

是非、打ち水で賢く、暑さ対策をしてくださいね!