目指すべきテッペンとは?自分しか登らない山を作ろう!

20世紀までの日本は、あまり深く考えなくても、サラリーマンや公務員になれば、ある程度の幸せな生活は約束されていました。日本経済も成長していたため、自分にとって多少苦手で、好きじゃない仕事でもそれなりに豊かになることができたのです。

20世紀の世界は、経済界における“誰も征服していない山”がたくさんあったため、ライフスタイルやワークスタイルなんてものを深く考えなくても、大きな問題にはなりませんでした。

しかし、今は違います。自分に合ったライフスタイルやワークスタイルを見つけなければ、すぐに疲弊して行き詰まってしまう時代です。

自分が登る山はよくよく選ぶ必要があるのです。

今回は今の時代に、自分に合った山とはどんなものなのかについて、書いていきます。

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目次

理想のテッペンは人それぞれ

前回、書いた通り、何も考えずに就職すると、競争が激しいビジネス市場の中で否応なく、“経済界の険しい山”を登らされてしまいます。それはとても危険なことです。

理想のライフスタイルというものは十人十色で、それを山に例えるなら、人の数と同じだけ山もあり、そのテッペンも存在するのです。見方を変えれば、自分だけのための山が必ず存在するので、それさえ見つければ、誰にも邪魔されず、自分だけの理想のライフスタイルが実現できるはずです。

ところが、実はこの『自分だけの山を見つける』ことが、とても難しいのです。

自分の理想は、年齢や人生経験、ライフステージによって、目まぐるしく変わります。自分のことにもかかわらず、みたいな、変なこだわりや思い込みがあり、実際にそれを実現させてみたら、思っていたのと違ったなんてことがよく起こります。

例えば田舎に移住するという長年の夢を叶えた人が、思っていたのと違って後悔したなんて話をよく聞くのも、そういった理由もあるのだと思います。

では、どんな山が”自分だけの山”なのでしょうか?

条件はシンプルに2つです。

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登っていて楽しい

1つ目は登っていて楽しいことです。

そもそも登山は大変なものです。必要な装備を準備し、険しい山であればトレーニングも必要かもしれません。登山道を登るだけでもハードなのに、時には崖のような場所を登る必要もあります。

しかし、そんな大変な登山も、自然に囲まれ、綺麗な景色を見ながら、登ると楽しいものです。登頂した時の達成感やそこから見る景色を想像するからこそ、諦めない気力が沸いてくるのだと思います。

人生でも、それは同じことです。。

それをやることでやりがいや意味、達成感を感じられるものであれば、大変さよりも楽しさが上回ります。

どんなことを成し遂げるにも、大変で努力が必要なことは、人生の真理ですよね。でも、大変さを感じずに努力を重ねられる物事も必ず存在します。

そのような物事の条件は、自分の「好き」と「得意」を満たしていることです。

まずそれが何なのかを見つけて、登るのが苦にならない山を見つけることがポイントです。

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登る人が少ない

誰もいない

2つ目は他に登る人がいないことです。

現代は通信技術が発達した、高度情報化社会です。情報はあっという間に広がり、ついこの間、流行ったものもすぐ廃れて、次に移り変わっていきます。

この流行り廃りのサイクルは、どんどん速くなっています。少し前までは”時代のニーズやトレンドに敏感に対応する”ことが大切とされていました。しかし、サイクルが速くなり過ぎた結果、次から次へとやる事を変えるのは、費やす時間や労力、精神的なエネルギーなどのコストから、非現実的になっています。

現代は、個人の力だけで、変化に対応することは非常に困難な時代だと思います。

だから、私は『誰も真似しようと思わない』ことをするのが、良いと考えています。“真似できない”ではなく“真似しようと思わない”というのが重要です。

なぜなら、情報伝達速度が尋常でない現代では、画期的なアイデアもすぐに模倣されてしまうからです。

人が真似しようと思わない事。山で例えるなら、誰も登ろうと思わない自分だけのお気に入りの山を見つけることがポイントになります。

誰も真似しようと思わない、物事を見つけるには、自分の『あり方』を知る事が重要です。

『あり方』とは自分が充足を感じる状態のことであり、他人もあなたと同じように充足を感じるとは限りません。

『好き』と『得意』と『あり方』を全て満たす物事は、とてもユニークで、大抵は人が「真似したい」、あるいは「真似できる」と思えるようなものではなくなります。

そのような自分独自のユニークなワークスタイル、ライフスタイルを見つけましょう。

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楽な山はない

登っていて楽しく、他に登る人がいない山と聞くと、競争を避けて楽することを考えると誤解されることがあります。

しかし、そんなことはありません。登山は重力に逆らって、上を目指して登るという、辛くて大変なことです。

美しい景色や達成感を得られるテッペンは、それなりに高い場所にあるものです。そこに到達するまでには、大変で何度も引き返したくなるはずです。

人生だって同じですよね。

楽して達成したことから得られる物事は少ないのですし、誰も競争相手がいなくても、その道で結果を出すことには、努力が必要なはずです。

テッペンを作る生き方は、決して楽して得するための生き方ではないことを、覚えていて欲しいです。

誰も登ってこないテッペンを目指せ!

テッペンを極めないと、受けられる恩恵は少ないです。

しかし、競争が激し過ぎる現代では、人と同じ山を登っても、テッペンを極めるのは困難です。

たとえ、登頂を果たしても、情報があっという間に広がる現代では、すぐに後から登ってきた人に追い越されてしまいます。

そんな時代に、目指すテッペンは誰も登ろうとしない山を見つけるか、それが無ければ自分で作ってしまうことです。

そんな山なんてあるんでしょうか?大丈夫です、人が10人いれば、その人それぞれしか登れない山が、10個あります。その山の見つけ方、作り方は自分の中に眠っています。

あなたが目指すテッペンは、人から絶賛される必要はありません。あなただけが満足できれば、それで十分なのです。

あなただけ誰も登ってこない山を、作っていきましょう。