カタツムリといえば、クルクル渦巻の殻が特徴的な虫ですよね。
その殻を見ていて誰もが抱く疑問が「殻から出すことができるのか?」とか「殻が割れるとどうなるのか?」なんてものだと思います。
海辺にいるヤドカリであれば、自由に貝殻から出入りすることができます。自分の体とは別なので、貝殻が割れても別の物を探せばいいだけです。
でも、カタツムリの場合はどうなんでしょうか?
気になった私は、子供の頃からの疑問にケリをつけるために調べてみました。
すると色々と面白いことが分かりましたよ!
というわけで、カタツムリの殻が割れたらどうなるのかを解説しちゃいます。
カタツムリの殻の正体
まず、そもそもカタツムリの殻って、どういうものなんでしょうか?
実はこれは貝殻と同じようなものなんです。
カタツムリという呼び名は生物学上は存在せず、正式には陸貝という、元々海にいた貝の仲間が陸上で生活するようになった生き物なのです。
この殻は、カタツムリの体の一部で、成長と共に殻も大きくなっていきます。
カタツムリの体は
こんなこと言われてもよく分からないかもしれませんが、普通の貝類をイメージすると分かりやすいです。
普通の貝類は全て、貝柱の部分が貝殻とくっ付いています。この貝柱を使って、貝を開け閉めするわけです。
カタツムリにとっても貝柱の部分が、殻軸筋と考えると分かりやすいかもしれませんね。
というわけで、殻はカタツムリの体とくっ付いているので、殻から出したらナメクジのようになることはありません。
ヤドカリのように他の殻にお引っ越しなんてこともできないのです。
というわけで、カタツムリの殻は、体の一部なわけです。
では、この殻が割れちゃうとどうなってしまうのでしょうか?
殻が割れるとどうなるの?
カタツムリの殻は体の一部です。成長もすれば、壊れた個所も修復することが可能です。
殻の割れ方にもよりますが、ひび割れるとか、欠けるくらいであれば、自然治癒します。
人間の爪が割れたり剥がれたりしても、そのうち元通りに治ってしまうのと似ています。
しかし、割れ方がひどければ、死んでしまう可能性もあります。
カタツムリにとっては殻も体なので、殻がダメージを受けることは、深刻なことなのです。
ちなみに殻を作るのに、必要不可欠な栄養がカルシウムです。カタツムリが通常食べている植物性のエサからは、十分な量のカルシウムが取れないため、ブロック塀を食べたりすることがあります。
実際にカタツムリの生息数と、その地域のカルシウムの量は比例するらしく、サンゴ礁の島などの場合は、カタツムリが大量に生息しているそうです。
カタツムリも人間と同じで、カルシウムが重要な栄養素なんですね~。
まとめ
というわけで、今回はカタツムリの殻が割れるとどうなるのかという疑問についてお伝えしました。
カタツムリの殻は体の一部なので、ひび割れたり、欠けたりしたくらいなら、元通りに治ります。
しかし、あまりに壊れ方が大きいと死んでしまうこともあります。
もちろん、殻から無理やり引き出したりすれば死んでしまいます。そんなかわいそうなことはしないでくださいね。
ちなみにナメクジも陸貝の仲間なんですが、こっちは陸上に上がって生活しているうちに殻の部分が退化してしまった種類です。
カタツムリの方はどちらかというと、可愛いイメージがありますが、ナメクジの方は気持ち悪いイメージしかないですよね…。
カタツムリとナメクジは同じ仲間なのに、大きな違いがあります。詳しくはこっちの記事に書いているので、良ければこちらもご覧ください。
⇒ カタツムリとナメクジの違い!実は同じ種類の虫だって知ってる?