みなさんは収入を増やしたいですか?もちろん私は、増やしたいです!ただし、楽な方法で稼げるならです。
私は普通の人に比べて、将来の生活に不安を感じやすい性格です。収入額が下がったり、預金通帳の数字が減っていくとこの上なく不安になります。
ところが、現代の日本では、お金を稼ぐことは楽じゃですよね。むしろ、私はお金を稼ぐことはこの世で、一番つらくてストレスフルな事だと考えるようになりました。
だから、私はなるべくお金を稼がずに幸せになる方法を、いっつも考えています。
今回は、そんな私のお金に対する考え方を、書いていこうと思います。
目次
お金と労働
多くの人はお金は、たくさんあった方が幸せになれると考えていると思います。
でも、システムエンジニアとして一番つらかった頃の私は「お金を稼ぐってなんて大変なんだろう…」と、いつも思っていました。ていうか、給料のことより、目の前の大変な仕事から逃げたいと思ってました。でも、ギブアップしたら仕事を失って、収入が無くなってしまうなんて考え、無理して仕事を続けていました。
昔の自分はなんて極端ことを、考えていたのだろうと思います。
私は稼ぐためには、時間と精神的、肉体的なパワーの投資が必要だと考えています。ところが、現代の日本では、この投資の見返りとして得られる収入額が、釣り合わなくなってきてると感じていました。
現に精神疾患患者数は、年々増加の一途を辿っています。
豊かな生活のために働いているのに、実際には働くと、健康を失うリスクが年々増加しているということです。そして、まさに他ならぬ私が、仕事のストレスで体を壊した人間でした。
そんな経験から、私は無理してお金を稼ごうとすると、不幸になってしまうと考えるようになりました。
そこで、改めてお金の本質を考えて、自分なりにこんな風に解釈するようになったんです。
お金というもの
総務省のデータによると、日本の通貨供給量はここ10年で1.3倍に増えています。この間のGDPの成長率は、たったの2.1%です。経済は成長していないのに、お金だけじゃぶじゃぶ作っていれば、お金の価値は薄まってしまいますよね?
こんなことをする理由の一つは、円安にして輸出企業の業績を上げて、経済を良くしたいからです。
特にコロナ禍においては、世界中の国が経済を良くするために、じゃぶじゃぶとお金を発行しています。特にアメリカは、2020年3月から僅か9週間で、通貨供給量を4兆ドルから5兆ドルに増やしたそうです。
でも、そんなにお金を作っても、肝心の経済が停滞しているため、企業はお金を借りてくれません。そのため、余ったお金は金融市場に流れ込むため、株価はどんどん値上がりしています。
そういうわけで、2021年現在、世界の金融市場は空前のバブル状態になっています。こうして、いつかバブルがはじけた時に、人類はまた痛い目に遭うわけです…。
平成のバブル崩壊に、リーマンショック、東日本大震災と、その度にお金は役に立たないものになりました。損しても痛い目に遭っても、また経済が立て直されると、お金に依存するライフスタイルに戻ってしまいます。
現に私自身がそうでした。お金に頼るライフスタイルのままでは危ないことは、よく分かっているはずなんです。しかし、そこから脱却するための苦労やリスクを取りたくないので、今のままでも大丈夫だと思い込んでしまっていました。
でも、実際には経済は元通りになどなっていないのではないでしょうか?どんな業種でも年々競争が厳しくなり、仕事は大変になります。それにも関わらず、最近では定期昇給が無いか、あっても僅かでしかないなんて会社が増えています。
私の場合も、サラリーマン時代は、収入が増えないのに、責任とストレスだけが増えていくように感じる日々でした。
だから私にとってのお金とは、『大変な想いで努力して貯めておいても、いざという時には役に立たない』ものだと考えています。
労働時間
サラリーマン時代の私は、社会人としての自分の価値を考える時に“時給”を中心的な基準にしていました。他人の時給と自分の自給を比較して、一喜一憂していました。1時間無駄にすると“時給の分だけ無駄にした”なんて思って、落ち込んだりイライラしたりしていました。
でも、どんな人でも、自分に与えられた人生の時間を、増やすことはできません。誰であっても、本当に価値があるのは、“時間”そのもののはずです。
そんな貴重な時間を、嫌なことのために費やすのは、人生で最も無駄なことだと、私は考えるようになりました。
よく“どんな仕事だって大変なものだ”なんて言いますよね。もちろん、大変さ0%の仕事は、存在しないと思います。ある程度の大変さあっても忍耐してやるからこそ、成長があり、達成感も感じられると思います。だからと言って、大変さ100%の仕事をやるのは、得られるものより、失うものの方が多すぎます。
私は、独立してフリーランスになってから、楽しくてやりがいがある”仕事と感じない仕事”があることを初めて実感できました。仕事をしている感覚が無いため、私にとっての労働時間はゼロです。
そういうわけで、私は現在の自分の自給を∞円と考えることにしました。そう考えることで、自分の価値を収入額で決めるという呪縛から自由になる事ができるからです。
お金への依存度を下げることが至上命題
サラリーマン時代の私にとって、お金は自分の生活の安定を支えてくれるものであり、自分の価値を証明してくれるものでした。
しかし、今はそのようなお金への依存を少しでも下げたいと考えています。
だから私は、お金とは違う形で、資産を増やすことを考えているんです。
資産の考え方
1万円札は1万円分の価値があります。でも、元々は20円分の材料代と経費で作られているものです。残りの9,980円分の価値は、日本政府や日本経済が健全だからという理由で、世界中の人たちが日本円を信用してくれているからです。
ところが、今このような世界中の様々な問題見ていると、今自分が持っている1万円札が、これから先も1万円の価値を保ち続けられるのか、不安になってしまうんです。
- 世界の金融政策や金融市場の動き
- 人口増加と気候変動に伴う食糧不足
- エネルギーと環境の問題
サラリーマンを辞めた時、私は生きていくために必要な物は、お金が無ければ何一つ手に入れられない人間だということに気付きました。
今までお金を稼ぐことに、散々悩まされて生きてきました。でも、自分を苦しめていた仕事を辞めても、お金に依存するライフスタイルは、そのままでした。お金に依存する限り、真の安定した生活は実現できないのだと痛感しました。
そこで、私はお金への依存を減らすために、『価値がある物を直接作る』ことと、『スキルや知識を貯蓄する』ことをしようと考えたんです。
価値がある物を直接作る
現代は高度に文明が発達したため、仕事で要求される技能には、高度な専門性が必要になりました。社会に生きている人のほとんどは、特定の分野にだけ秀でていて、それ以外はまるで素人という状態になってしまっていると思います。
私自身もシステムエンジニアを辞めた時に、今まで自分が磨いてきたスキルはあまりに専門的過ぎて、それを活かしたナリワイが思いつきませんでした。
一方で昔の人は色んな事ができました。例えば”百姓”という言葉の語源は、一説によると“百の仕事をしなければ、生きていけない人”だったからと言われています。
どちらかと言うと差別的な意味が強い言葉だったようですが、事実として昔の人は様々な仕事ができたのだと思います。
そこで、私もまず絶対にやろうと思ったのが、食糧自給だったんです。そして、家の庭で家庭菜園を始めました。
元々、土いじりが好きだったのと、将来必ず訪れる食糧危機に備えて、食べ物を作るスキルを身に付けておいた方が、いいだろうと考えたからです。
実際、食べ物が勝手にできていくのを見ていると、なんとなく将来の不安が小さくなる気がしました。
妻は最近、家庭菜園で取れたハーブを材料にして、ハーブオイルやコーディアル、ハーブソルト、焼菓子などを作っています。彼女は将来、田舎で営業日を週2日限定にした、お菓子屋さんをやるのが夢だそうです。
何か一つの価値を作れれば、さらにそれに付加価値を付けることもできるようになります。
スキルや知識を貯蓄する
今の時代、資産をお金で持っていても、何かあれば簡単に紙切れになってしまいます。
だから、お金じゃない形で、資産を作れないだろうかと考えました。理想の資産としての条件は、“食糧不足の時代が来ても、ちゃんと食べ物と交換できる”ことだと考えました。
そう考えると、例えば金やプラチナのようなそれ自体に価値がある物であっても、食糧危機の時代では価値は暴落して役に立たないでしょう。
そこで、私は価値を生み出すための、スキルや知識を資産にしようと考えました。
例えば私の場合は、こういったものです。
- 畑で食べ物を作るための知識
- ホームページ制作のスキル
- 情報発信や講師業などの”上手に伝える”ためのスキル
- ITツール活用スキル
自分で書いてみて、正直“まだこんなものか…”といった感じですが、食べ物はそれ時代が価値を持つ物ですし、今の時代はITツールは、ナリワイ作りに必須のものです。
こういった、直接価値を生み出したり、ナリワイを作れたりするスキルや知識を身に付けるのです。
そして、このようなことがことが、生活に本当の安定をもたらすと考えています。
必要な時に稼ぎが作れる
誤解して欲しくないのは、お金は生きていくために必要ですし、とっても便利なものです。私だってお金はできるだけたくさん欲しいです!
ただ、今の時代、お金を稼ぐのはとても大変で、しかも、お金に依存するライフスタイルは、不安定でリスキーだと考えているだけです。
そこで、価値がある物を自分の手で直接作り、そのスキルや知識を蓄積していると、必要な時に必要なだけ仕事をして、お金を作り出すことができるようになります。
こうすることで、お金を稼ぐという苦しみを最小限にすることができます。資産がお金であることで起きる、不安定さやリスクも最小限にすることができます。
ただし、私のナリワイの場合、そう都合良く、必要な時に仕事があるわけではありません。そこで、ホームページのメンテナンスサービスの充実や、定期的に売れる商品の開発などで、継続的な収入を生む仕組みをもっとやっていこうと思っています。
最後に
今も昔も、私は将来の生活に対して、不安になりやすい人間です。しかも、今の私の収入は、サラリーマン時代の2/3です。そういう自分だと分かっているからこそ、お金以外の形で自分の生活を安定させる、資産作りのあり方を考えてきました。
金額に換算するのは難しいのですが、収入が2/3に減った分は、スキルや知識、人間関係などの様々な違った形の資産が、補ってくれていると考えています。
そして、何よりも今の私は、時給∞円の仕事ができていることが、何より幸せなことだなぁと思っています。
というわけで、今回はここまでです。
次回は、私がさらに田舎を目指す理由を書きたいと思います!