私は魚の刺身が好きです!頑張った自分へのご褒美に刺身を肴にして、お酒を飲むのがとても好きです!私と同じように刺身が大好きな人は多いと思います。
しかし、私には小さい頃からの疑問があります。それは刺身のつまの存在です。刺身のつまの大根って、残されてしまうことが多いのに、なぜ刺身と一緒に添えてあるのでしょうか?
もったいないなぁと思いつつも、魚からにじみ出た汁を吸って赤くなっていたりすると、どうも食べる気にならない私です…。
そこで、刺身のつまにはどのような意味があるのか?つまは食べた方が良いのかなどを調べてみたので、皆さんにもお伝えします!
目次
刺身につまが添えてある意味
刺身のつまの意味を見ていくためには、つまのことを知る必要があります。
そこで、まずはつまとはそもそもどういう物なのかから見ていきたいと思います。
刺身のつまとは?
つまとは刺身に添える薬味のことです。
なぜつまと呼ぶのかには、次の2つの説があります。
- いつも寄り添う妻のようだから
- 端に置くので、端(つま)と呼ぶようになった
ちなみに料亭や寿司屋などの高級なお店では、大根やミョウガの千切りが立てて添えてあることがあります。
下の画像でもカツオの刺身の奥にミョウガの千切りが立てて置いてありますよね。
このような場合は、つまとは呼ばずにけんと呼びます。
けんと呼ぶ理由は、剣のように鋭く立てて置いてあるからです。
ちなみにつまとは刺身に一緒に添えてある物の総称として使われることもあります。つまり、つまもけんも、そして、刺身に必須のワサビも、これら3種類をまとめてつまと呼ぶのです。
ただし、ややこしいので、この記事の中でつまといった場合は、刺身の下に敷いたり、横に添えたりするものを指すことにします。
つまにする物
刺身のつまとは大根の千切りのことを指すと思ってらっしゃる方も多いかもしれませんが、つまは刺身に添える薬味や海藻などの総称です。
つまによく使われる薬味や海藻には次のようなものがあります。
- 大根
- ミョウガ
- 大葉
- 紫芽
- 穂紫蘇
- わかめ
- トサカ
- オゴ
- イギス
どれもお馴染みの物ばかりです。やはり刺身には大根以外のつまも添えてないと、気分が出ないですよね!
さて、ここまでで、つまという物が、刺身に添えてある物の総称であることが分かりました。このつまは見栄えを良くするためだけの物なのでしょうか?
もちろん、見栄えだけではなく、つまが必要なちゃんとした理由があります。
今度は刺身のつまが存在する効果について見ていきましょう!
刺身のつまの効果
刺身のつまを食べるのは、お行儀が悪い!なんて言う人もいますが、実はちゃんと食べることを想定して添えてあるのです。
刺身のつまには次のような効果があります。
- 抗菌作用
- 臭み消し
- 食中毒防止
それぞれ順番に説明していきますね!
抗菌作用
大葉やミョウガなど、香りや刺激のある薬味には、抗菌作用があります。
昔は冷蔵技術など未発達だったため、食中毒対策のために、薬味を添えることが必須だったのです。
また、薬味の放つ強い香りは、虫を遠ざける効果もあります。そのため、刺身に虫がたかるのを防ぐ効果もあるのです。
臭み消し
魚は独特の臭みがあります。
香りの強い薬味や海藻などは、これらの臭みを消して、刺身を美味しく食べられる効果があるのです。
ずっと刺身だけを食べているよりも、途中からつまと一緒に食べるようにすると、味に変化が付いて、刺身を更に美味しく食べることができます。
食中毒防止
ワサビだけでなく、薬味には殺菌作用があります。
腸の中は温度も湿度も雑菌が繁殖するのに、最適な状態になっています。更に刺身自体も栄養満点の食べ物です。もし、雑菌が付いた刺身を食べると、腸の中であっという間に、雑菌が繁殖して食中毒ということになります。
そのため、雑菌の繁殖を抑えるために、薬味と一緒に刺身を食べるのです。
ただし、雑菌を死滅させるためには、刺身に添えてあるくらいの薬味の量では、とても足りないため、食中毒防止効果は気休め程度しか期待できないようです…。
まとめ
今回は刺身のつまの意味と、存在理由についてお伝えしました。
刺身のつまは大根の千切りだけじゃなく、添えてある薬味や海藻の総称でした。更には臭み消しや抗菌防虫作用もあるなど、とても意味のある存在でした。
今まで邪魔者扱いしてすみません…。これからは、残さず綺麗に食べることにします!