最近の夏は本当に暑いですよね…。
天気予報では猛暑だとか、暑中とか、残暑など暑さを表す言葉が、色々と出てきます。
もはや違いもよく分からず、それらの言葉を聞いてるだけでも、なんだか暑苦しくなってくるくらいです。
いったいこれらの言葉って、それぞれのどのような意味なんでしょうか?
暑さを表す言葉の意味には、微妙な違いがあります。まぁ、違いが分かったからといって涼しくなるわけではありませんが…。
というわけで、今回は猛暑や暑中、残暑などの意味の違いを解説します。
目次
それぞれの言葉の違い
それでは、早速、意味の違いを見ていきましょう。
天気予報なんかでよく聞く”暑“という字が付く言葉には、次の3つがありますね。
- 猛暑
- 暑中
- 残暑
それぞれは、どのような意味の言葉なのでしょうか?
順番に解説しますね!
猛暑
猛暑という言葉自体は、単に「猛烈な暑さ」という意味の言葉です。
ただし、気象用語としては、次のような意味があります。
気温が非常に高い状態。
または、最高気温が35℃以上の日のこと。
この言葉が使われる時は、文字通り猛烈な暑さを指します。
屋外で運動するのはおろか、室内でも熱中症の危険があります。
覚悟を決めて、熱中症対策を万全にしましょう。
暑中
暑中という言葉は、暑さのことを指すのではなく、夏のある期間のことを指す言葉です。
具体的な意味は次のようなものです。
立秋の前の18日間を指す言葉。夏の土用と同じ期間を指す。
夏の中でも、最も暑さが厳しいとされる期間。
暑中という言葉だけ見ると”暑さの真っ最中”とも読めますが、実際には特定の期間を表しているだけです。
そのため、涼しい日になる可能性もあるわけです。
ちなみに立秋は毎年、8月7日か8月8日のどちらかになることがほとんどです。
残暑
残暑は少し特殊な言葉です。ある特定の期間の暑さを指します。
具体的な意味は次のようになります。
立秋を過ぎてからの暑さを指す言葉。
気温の基準は無く、立秋以降の暑さであれば、残暑と呼ぶことができる。
残暑と呼ぶ期間の終わりには、決まった基準は無いが、処暑の頃までが一般的。
ちなみに夏の暑い時期に出すお手紙は、立秋前であれば暑中見舞い、立秋後であれば残暑見舞いになります。
さて、暑さを表す言葉には、時期が深く関係してることが分かりました。
でも、個人的には、暑いと感じる時期って、”暑中”よりも”残暑”とかお盆の期間のような気がします。
実際にはどうなんでしょうか?
次は夏の暑い時期を見てみましょう。
実際の暑い時期
暦の上では、暑中、つまり夏の土用の時期が最も暑いとされています。
しかし、気象庁のデータを見てみると、微妙にズレていることが分かります。
例えば、次の表は8月の東京の気温の平年値のデータです。
日付 | 平均(℃) | 最低(℃) | 最高(℃) |
---|---|---|---|
1日 | 26.6 | 31.0 | 23.2 |
2日 | 26.6 | 31.1 | 23.3 |
3日 | 26.6 | 31.1 | 23.3 |
4日 | 26.7 | 31.1 | 23.3 |
5日 | 26.7 | 31.1 | 23.3 |
6日 | 26.7 | 31.1 | 23.3 |
7日 | 26.7 | 31.1 | 23.3 |
8日 | 26.7 | 31.1 | 23.3 |
9日 | 26.7 | 31.1 | 23.3 |
10日 | 26.6 | 31.0 | 23.3 |
11日 | 26.6 | 31.0 | 23.3 |
12日 | 26.6 | 31.0 | 23.3 |
13日 | 26.6 | 30.9 | 23.3 |
14日 | 26.5 | 30.9 | 23.2 |
15日 | 26.5 | 30.9 | 23.2 |
16日 | 26.4 | 30.8 | 23.1 |
17日 | 26.4 | 30.8 | 23.1 |
18日 | 26.4 | 30.8 | 23.1 |
19日 | 26.3 | 30.7 | 23.0 |
20日 | 26.3 | 30.7 | 23.0 |
21日 | 26.3 | 30.7 | 22.9 |
22日 | 26.2 | 30.6 | 22.9 |
23日 | 26.2 | 30.6 | 22.8 |
24日 | 26.2 | 30.5 | 22.8 |
25日 | 26.1 | 30.5 | 22.8 |
26日 | 26.1 | 30.4 | 22.7 |
27日 | 26.0 | 30.3 | 22.7 |
28日 | 25.9 | 30.3 | 22.6 |
29日 | 25.9 | 30.2 | 22.6 |
30日 | 25.8 | 30.1 | 22.5 |
31日 | 25.7 | 30.0 | 22.4 |
※気象庁の8月の東京の平年値より
これを見ると、ちょうど立秋の前後が最も暑い時期だと分かります。
暦とは1週間くらいズレている感じですね。
暑さのことを”残暑”と呼ぶ時期になる頃が、実は一番の猛暑なわけですね~。
この時期は、特に熱中症に注意するようにしたいですね!
まとめ
今回は”暑”という字が付く色んな言葉の意味の違いを見てきました。
単に暑さを表すだけでなく、夏のある特定の期間を表す意味もあるんですね~。
もう一度簡単にまとめておきますね!
- 猛暑
- 暑中
- 残暑
猛烈な暑さ。最高気温35℃以上の日。
立秋(8月7日頃)より前の18日間のこと。
立秋を過ぎてからの暑さのこと。
最近は、猛暑という言葉を使う頻度が増えてきています。
実際には1年で最も気温が高い時期は立秋の前後です。
皆さんもこの時期の暑さ対策は万全にして、夏を乗り切ってくださいね!