メロンパンの名前の由来!なぜメロン味がしないのかを解説!

日本のパン屋さんには、様々な菓子パンが売っていますね。その中でも定番なのが、メロンパンではないでしょうか?

みんなから愛され、様々な味のメロンパンが作り出され、メロンパン専門店も存在します。

でも、このメロンパンはいったいなぜ”メロン”という名を冠しているのでしょうか?

食べてみれば明らかですが、メロンパンにはメロンの果肉も果汁も使われていません。それどころか香りだって全然しません。

私などは、メロン味を感じないのは、自分の味覚が鈍いか、材料費節約のためにちょっとしか使われてなからだろうと思い込んでいました。うなぎパイがうなぎ味を感じないのと同じなのかなと…。

そこで、気になった私はメロンパンは、なぜこんなにもメロン味がしないのかを、霊によって調べてみました。

するとなんとも拍子抜けする由来が分かりました…。

というわけで、今回はメロンパンの名前の由来をお伝えします。

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目次

メロンパンの名前の由来

早速、メロンパンの名前の由来を紹介します。

実はメロンパンの名前の由来は、その外見から来ています。

メロンパンはパン生地を、甘いビスケット生地で包み込んで焼いたパンです。

ビスケット記事はそのまま焼くとひび割れてしまうため、焼き上がりの外見が良くありません。

そこで、焼く前の生地に、あらかじめ網目状に溝を入れておくことで、ひび割れを防いでいます。

こうすることで、焼き上がったメロンパンの表面に網目状の模様ができます。

この見た目がマスクメロンに似ているため、”メロンパン”と呼ばれるようになったのです。

他には次のような説もありますが、この見た目がマスクメロン説が有力のようです。

  • メレンゲを使ったパンだから、”メレンゲパン”と呼ばれていて、それが訛ってメロンパンになった
  • 当初はラグビーボールのような紡錘形をしていて、それがマクワウリというメロンに似ていたから
  • “メロン型”という型を使って成形していたから


ちなみに近畿地方や中国四国地方の一部の地域では、メロンパンではなく、サンライズと呼ばれています。

これも見た目が太陽に似ているからなので、見た目説が一番有力というのは確かでしょう。

いずれの説にしても、味や香りの部分では、メロンは一切関係ありません。

むしろ後付けで、メロンを記事に練りこんだり、メロン味のクリームを中に入れたりしているものは存在しますが、だからと言ってそれが名前の由来ということはないのです。

というわけで、メロンパンの名前の由来が分かったところで、今度はメロンパン発祥の歴史を見てみましょう。

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メロンパンの歴史

メロンパン発祥の歴史は戦前に遡ります。

1910年、満州のハルビンにあるホテルニューハルビンに、イワン・サヤゴンというパン職人が帝国ホテルから移ってきました。

このイワン・サヤゴンがフランスの焼き菓子のガレットから着想を得て、パン生地をビスケット生地で包むパンを考案したのです。

ただし、これも数ある説の中の一つで、他にはこんなのもあります。

  • 東京の駒込木村屋の店主、三代川菊次が、昭和5年に実用新案登録したパンが、今のメロンパンとほぼ同じで、それが全国的に広まった
  • メキシコのお菓子”コンチャ“を由来にしている
  • ドイツのお菓子”ストロイゼルクーヘン“を由来にしている

国民的な人気になっているだけあって、諸説様々ですね。

というわけで、ここまでがメロンパンの名前の由来と歴史になります。

しかし、美味しいメロンパンには恐ろしい側面があります。それは何と言ってもカロリーです。

最後にメロンパンのカロリーを紹介します。

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メロンパンのカロリー

メロンパンは特に脂っこさも感じないですし、クリームたっぷりみたいなパンでもありません。

しかし、そのカロリーは半端ありません。

市販のメロンパンであれば、最低でも319Kcal最高は561Kcalで、概ね400Kcal台の商品が多いです。

コンビニのおにぎりが1個150Kcalなので、その3個分くらいあるのです。

成人の基礎代謝量の平均は、男性は1,500Kcal、女性は1,200Kcalです。そのため、もの凄い高カロリーなのが分かると思います。

下の画像は某大手コンビニチェーンのメロンパンです。これは割と低い389Kcalです。

ちなみに高カロリーの秘密は、やはり表面のビスケット生地です。この部分をサックサクの食感にするためには、大量のバターを使うんです。

「脂っこさを感じない」とか言っちゃってますが、実は脂肪分の塊なんです。

これを知ってから、私はパン屋さんではメロンパンに手が出せなくなりました…。

美味しい食べ物は何でも高カロリーですね…。

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まとめ

メロンパンはやはり味も香りもメロンとは、全く関係無いものでした…。

普通、名前にメロンが付いていたら、誰だって味のことだと思いますよね^^;

紛らわしい名前です。

というわけで、もう一度その名前の由来を簡単にまとめておきます。

  • ひび割れないために付けた網目状の溝がマスクメロンに似ているから
  • “メレンゲパン”が訛ってメロンパンになった
  • マクワウリというメロンに形が似ていたから
  • “メロン型”という型を使って成形していたから


普通にビスケットパンなんて呼び名で良い気がするんですよね。

ちなみにメロンパンは、高カロリーなパンとして、その名を馳せています。

美味しくて魅力的なパンですが、くれぐれも食べ過ぎには注意してくださいね^^;