ある日の夜、私は車で妻を迎えに行かなくてはいけない用がありました。
しかし、その予定をすっかり忘れていた私は、缶ビールを開けて飲んでしまいそうになりました。
幸い飲む直前で気付いたんですが、開けてしまったビールがもったいないので、ラップをして冷蔵庫に入れておいて、帰ってきてからそのビールを飲みました…。当然、炭酸が抜けてて全然美味しくなかったですが^^;
で、その時にふと思いました。もし、そのまま気付かずに飲んでたら、酔いが覚めるまで、いったいどれくらいの時間、妻を待たせることになったのだろうかと…。
それに今後、酔いが醒めたと思い込んで、飲酒運転をするようなことがあっては一大事です。そこで、念のため酔いが覚めるまでの時間を調べてみたところ、意外なことが分かりました。
体からアルコールが抜けるまでの時間って、結構長いんですよ!これを知らずに運転するのは、結構危険なことなんです。
というわけで、今回は人間の体からアルコールが抜ける時間と、酔いが覚めるまでの目安の時間を計算するフォームを公開しちゃいます!
目次
人間のアルコール分解能力
まず、アルコールはどのように分解されるのかを簡単に見ていきましょう。
お酒として飲んだアルコールのほとんどは、肝臓で分解されます。実は人間にとって、アルコールを分解するのは、非常に大変なことなんです。
まず、アルコール(主にエタノール)は、アセトアルデヒドという物質に分解されます。
アセトアルデヒドは毒性が強い物質で、二日酔いの頭痛や吐き気などは、このアセトアルデヒドが原因で起こります。
当然、こんな毒性の強い物質をそのままにはしておけないので、肝臓で更に分解されて酢酸になります。酢酸は全身の筋肉や脂肪の細胞で分解されて、二酸化炭素と水になります。
これほどの工程を経て分解されるため、肝臓にも負担がかかりますし、分解までの時間も長くなります。
人間の体のアルコール分解のペースがどれくらいかというと、一般的には体重1Kgあたり1時間に0.1gと言われています。
ただし、お酒の強い人弱い人もいるため、この分解能力にはかなりの幅があります。
また、体重1Kgあたり0.1gの分解能力なんて言われても、体重が重い人の方が、お酒が強いなんてイメージはありませんよね?
大部分のアルコールが分解されるのは肝臓です。そして、肝臓の大きさは体の大きさに比例します。体重を増やしたからといって、肝臓が大きくなることなどありません。
そのため、単純に体重が重ければ、お酒が強いなんてことはないので注意してください。
というわけで、人間のアルコール分解能力のことが分かったと思います。
これを踏まえて実際に酔いが覚めるまでの時間の計算フォームを用意したので、参考にしてみてください。
酔いが覚めるまでの時間の計算フォーム!
アルコール分解までの時間を計算するフォームはこちらです。
自分が飲んだお酒の量とそのお酒のアルコール度数、そして自分の体重を入れて”計算”のボタンを押すと、酔いが覚めるまでの目安の時間が表示されます。
アルコール度数が違うお酒を複数飲んだ場合は、それぞれのお酒毎に計算して、その時間を全て合計してください。
どうですか?以外に時間がかかるのに驚きませんでしたか?
例えば、体重60Kgの人がアルコール度数15%の日本酒を1合飲んだら、酔いが覚めるまでの時間は約3.6時間かかります。
1合くらいの日本酒を飲んでも、1時間~2時間でスッキリしてしまう気がしますよね?
でも、実際は結構、時間がかかってしまうのです。
酔いが醒めたと思うのは危険!
このように、完全にアルコールが分解されるまでには予想外の時間がかかります。
もし、500mlのビール(アルコール度数5%)を3杯飲んだとすると、完全に良いが覚めるまでに10時間かかるのです。
夜遅くまで飲んでたとしたら、翌朝でもまだ酔いが醒めてないことになります。
酔いが覚めるまでの時間は、予想外にかかります。
そして、この場合、一番注意が必要なのは、お酒が弱い人ではなく、強い人です。
お酒が強い人は、3杯も4杯も平気で飲めてしまいます。そうなると、一晩睡眠をとったくらいでは、アルコールが完全に抜け切りません。
とても危険なことに、自分では酔いが醒めたと思っても、実際にはアルコールの影響を受けて、認知機能が下がった状態が続いているのです。
実はこの自分では酔いが醒めたと思い込んでいる、この時間帯が最も危険なのです。
そして、脳の認知機能を低下させる要因は、なにもアルコールだけではありません。
アルコールが分解されてできるアセトアルデヒドは、体調を悪化させます。頭痛や吐き気がある状態では、満足な運転なんて、当然できないですよね?
お酒を飲むのは、少なくとも次の日のお昼過ぎまで、車を運転しない時にするようにしましょう。
まとめ
というわけで、今回は酔いが覚めるまでの時間の計算方法を紹介しました。
酔いが覚めるまでの時間は、予想以上なのが分かったと思います。
人間のアルコール分解能力の目安をもう一度おさらいしておきますね。
自分が摂取したアルコールの量は次の式で計算できる。
[飲んだお酒の量(ml)]×[飲んだお酒のアルコール度数(%)]×0.8
飲酒運転は非常に危険です。酔ってると分かってて、運転するのは、もちろん問題外です。
でも、自分では酔いが醒めたと思ってる時が、実は一番危険です。
皆さんもくれぐれも油断せず、お酒を飲んだ後は、十分な時間を空けてから車を運転するようにしてくださいね!