人は誰でも、自信をもって堂々と生きていきたいと願ってると思います。
でも、自分と他人を比較した時に、自分の弱さや欠点などが見えてしまい落ち込んでしまうことはないでしょうか?
私も若い頃は、自分の外見の悪さや、才能の無さに良く落ち込んでいました…。他人と比較することは、人間に備わった競争本能の一部なので、実は生きていく上で大切なものです。そのため、他人と比較すること自体は、自分自身を向上させるために大切な事なのですが、比較方法を間違えると、かえって充実した人生を送るための妨げになります。
私自身の人生を振り返ってみると、間違った比較方法で人生の時間を随分無駄にしたと感じます。
そこで、ここでは自分と他人を比較して落ち込んでしまう人へ、正しい比較方法で生産的になる方法をお伝えします。
目次
他人と比較して落ち込む理由
他人と比較するのは自分自身の成長や、成果を上げるために必要なことです。しかし、プラスに働かせるにためは、正しい比較をしないとかえって、自分にとってマイナスになります。
そんな、間違った比較には次のような特徴があります。
- 間違った人と比較している
- そもそも比較基準が間違っている
- 大抵は自分の短所と相手の長所を比較している
間違った比較は何の目的もなく、ただ自分の欠点を浮き彫りにするだけのものです。
そんな間違った比較の特徴を見てみましょう!
間違った人と比較している
世の中にはたくさんの人がいます。その中にはある分野では自分よりも優れた才能を持っている人は、たくさんいるのです。
例えば私は運動神経が無く、生まれつきの心臓の病気があったこともあり、体育の時間はとても嫌な時間でした。そして、運動神経の良い人と自分を比較しては、いつも落ち込んでいました。私は結果的に、システムエンジニアという運動神経が不要な職業になりました。
しかし、今振り返ってみると、そもそも運動神経なんかを他人と比較する必要なんて無かったと思います。自分は運動が苦手で、スポーツをすることにもあまり興味がありませんでした。
クラスの運動神経が良く、スポーツが大好きな人は、元々才能があって、トレーニングを積んでいる人です。普段、運動などしない自分が、そういう人と比較しても勝てるわけないですよね。
人間の才能は様々なものがあります。ある分野で自分よりも優れた才能を持った人など、世の中に大勢います。全ての点で自分より劣っている人なんてこの世の中にいるのでしょうか?
間違った相手と無意味に比較することは、ただ自分のあら探しをしているのと同じです。
そもそも比較基準が間違っている
自分と他人を比較する時の基準は、ほぼ自分の主観です。
自分は、自分自身の長所も短所も、どんなことをしてきたかも全て知っています。
一方で他人に対しては、その人の一部しか知りません。その人が達成したことや、優れた点ばかり目が行ってしまい、その人の過去の失敗や苦労、短所などの多くは知ることができません。
そんな偏った基準で比較しても、自分よりも相手の方が優れているように見えるものです。
大抵は自分の短所と相手の長所を比較している
人は多くの場合、自分の長所に対しては満足して自信があるため、他人と比較したりはしません。
むしろ、他人と比較してしまうのは、普段、自分が気にしているコンプレックスです。そして、比較する相手はその分野で優れている人です。
ある分野のことを得意にしている人もいれば、苦手にしている人もいます。例えば私は運動神経が無いので、野球は下手です。そんな私とイチローを比較するなんて無駄な事は誰もやりませんよね。
しかし、自分と他人を比較するという時に、往々にしてこの無駄な比較をしているのです!
他人と間違った比較をするのは、自分の才能を無視して、欠点ばかりを探し出す非生産的な行為です。これは自分で自分を傷つけて、価値をさげることになります。
しかし、正しい比較方法は、自分を成長させて、自信をつけてくれます。
次からは自分と他人を比較する時の正しい方法を紹介します。
正しい比較方法
人間の競争本能は、充実した人生を送るために必要不可欠なものです。向上心は人生に活力をもたらして、自分を前進させてくれます。
正しく他人と比較すれば、健全な競争心を刺激して、自分の人生を前進させることができます。
正しい比較方法のポイントは次の3つです。
- 自分の欲しい物事をハッキリさせる
- 比較対象は過去の自分にする
- 他人は見習うようにする
重要なのは比較する目的と対象を明確にして、無意味な比較をしない事です。
順番に解説していきます!
自分の欲しい物事をハッキリさせる
まずは自分が今何が欲しいのか、何が目標なのかをハッキリさせることです。
例えば私はサラリーマン時代は、仲間をまとめ上げて、関連部門と調整して仕事をテキパキとこなしていく同僚と、それができない自分を比較して、焦りと不安を感じていました。
しかし、自分が一番欲しいのは、仕事で成果を上げて出世したり、高い給料を貰う事ではなく、贅沢はしなくてよいので、ストレスの無い、のんびりとした生活をすることでした。
そもそも得意じゃない分野で人と比較して落ち込みながら頑張り続けた結果、ストレスで体を壊して、結局仕事を辞めることになりました。
本当に欲しい物や、自分の目標と関係ないことのために、人と比較しても、自分を傷つけるだけでなく、いつまでも自分が望んでいるゴールにたどり着けません!
まずは自分が欲しい物事や目標をハッキリさせましょう!
比較対象は過去の自分にする
自分の目標がハッキリしたら、それを実現するために必要なこと、成長が必要な事を考えます。
私の場合は自分の理想のライフスタイルを手に入れるためには、時と場所を選ばずにマイペースでできる仕事が良いと考えました。
こうして、見つけたのがブログサイトを運営することだったのですが、最初は何の知識も経験もないため、本を買ったり、講習会に参加したり、成功している人から教えてもらったりして、自分に必要と思うことをとにかく勉強しました。
そうやって実践していくと、すぐに自分に足りていない事や、改善が必要な事が見えてきます。そうしたら、また勉強して実践するのです。
こうして常に今までの自分と比較して、改善点を見つけていくのです。過去の自分と比較するというのは、言い換えるなら「反省」するという、特に目新しくもない当たり前のことです。
他人は見習うようにする
他人と比較するというのは、自分の方が優れている点を見つけて安心することが目的です。(それなのに、決して優れていない点を比較してしまいます)
しかし、達成したい目標がある人は、その人から学んで成長し、成果を出すことが目的です。その人よりも優れていないことなど百も承知なので、優れていないからといって落ち込んだりしません!
また、学ぶことが目的の人は、必要な事だけその人から学びます。自分が学ぶ必要のないことや、自分には無理なことは無視するのです。
このように他人との正しい比較とは、必要なことを絞って、その人のことを見習うことなのです。
というわけで、ここでは自分と他人の正しい比較方法を見てきました。一番重要なのは、自分自身が満足できる目標を見つけることです!この目標が定まれば、そもそも他人と間違った比較をすることもなくなります。
そこで、次は目標を立てる上でのポイントをお伝えします。
ポイントは満足できること!
目標を立てる時のポイントは、達成すれば自分が満足できて、自分の努力で実現可能なものにすることです。
「今月の売り上げノルマを達成する」とか「チームの目標の全国大会出場を成し遂げる」のような、誰かから与えられたものは自分が満足する目標ではありません。
また、「○○さんと結婚すること」とか「宝くじで1等賞を当てる」のような目標は、自分の努力だけではどうしようもありません。
内容は具体的でなくても良いので、これが欲しいというものを目標にしてください。
私の場合は「ストレスの無い、マイペースでのんびりした生活がしたい」というものでした。それから自分の生活から無くしたいストレスがどういうものか、のんびりした生活とは具体的にどういうものかを考え、それを実現するために必要なものを考えたのです。
最初は大きくふわっとしたもので良いので、自分が満足できる目標を考えてください!
まとめ
人は実現したいという強い思いがあると、一心不乱にゴールに向かって突き進んでいきます。転んで怪我をしても、ゴールに行きたいので、怪我を治して立ち上がってまた前に進んでいきます。
しかし、ゴールが曖昧だと、前に進まずに、よそ見ばかりして他人と比較してしまうのです。
自分と他人の正しい比較方法のポイントは次の3つです!
- 自分の欲しい物事をハッキリさせる
- 比較対象は過去の自分にする
- 他人は見習うようにする
一番大切なのは、一心不乱に突き進むことができる目標を立てることです。達成したい目標があれば、もはや他人なんて気にならなくなります。
他人と比較しないようになると、とても自由になります。他人が基準でなくなると自分が良いと信じることができるようになります。
皆さんも他人と比較しない、自由な人生を過ごしてくださいね!