言葉は誰か他の人とのコミュニケーションで使うものです。でも、中には独り言をブツブツ言ってる人なんかもいます。
私も仕事中などについ独り言を言ってしまうことがあります。実はそれは仕事のストレスが原因だったのですが、身近な人から「独り言が多いね」と言われるまで、自分でも気付いていませんでした。
たまになら良いのですが、四六時中ブツブツと独り言を言ってるのだとしたら、ちょっと心の状態が悪くなってるかもしれません。
独り言を言う人の心理って、いったいどうなってるのでしょうか?
というわけで、ここでは独り言が多い人の心理について見ていきましょう!
目次
独り言を言う時の心理
本来、言葉は他人とコミュニケーションするために使います。それにもかかわらず、相手が誰もいなくてもしゃべってしまうというのは、やはり心の状態が少なからず良くないと言えます。
独り言が多い時の心の状態には、次のようなものがあります。
- 不安解消のため
- 誰かに聞いて欲しい
- 感情が爆発した時
- 心の病気
独り言の心理には、微妙な違いがありますが、それぞれに共通しているのは、心のSOSだということです。
順番に見ていきましょう!
不安解消のため
まずは不安な気持ちに満たされている時に出てしまう独り言です。この独り言は多くの人が経験があるのではないでしょうか?
スポーツの試合の直前、スピーチや発表会の直前など、極度の不安や緊張を感じた時に「あ~、大丈夫かな…」とか「自分なら大丈夫!」、「たくさん練習してきたから成功する!」なんていう独り言です。
この場合の独り言は、自分自身に対する言葉なので、ある意味ちゃんと話し相手がいます。つまり、不安を感じているもう一人の自分を落ち着かせるために、理性的な自分が言葉をかけているわけです。
誰かに聞いて欲しい
誰かに聞いて欲しいことがありつつも、誰も聞いてくれる人がいない時に出る独り言です。
嬉しい事や楽しい事、凄い自分などを誰かに共有したいため、相手がいなくてもその場にいる人に聞こえるように言ってしまうのです。
特徴としては本当に周りに誰もいない場合には、独り言が出ないことです。誰も聞いてくれる人がいないために無理やり誰かに聞いてもらうための言葉なので、本当に誰も聞いている人がいない時には出ないのです。
面と向かって伝えられないけど、心の深い部分では誰かに伝えるつもりで話しているので、誰かがいないと成立しない独り言です。友人が少なかったり、コミュニケーションが苦手な人に多いタイプの独り言です。私は結構このタイプでした…。
感情が爆発した時
何か失敗してパニックになったり、嫌なことがあって怒りが爆発した時など、感情が爆発した時に出る独り言です。
例えば「うわっ!まずいやってしまった!」とか「なんだよ、も~!」みたいな心の叫びのような言葉です。
このタイプの独り言の場合、心の深い部分に「誰でもいいから助けて欲しい!」という気持ちがあります。無意識ではあるものの、誰かに聞いてもらいたいために発する言葉です。
これも多くの人が経験があるのではないでしょうか?
心の病気
最後が心の病気が原因の独り言です。
心の病気とは例えば次のようなものです。
- 統合失調症
- うつ病
統合失調症は幻覚や妄想などの症状があるため、幻覚や妄想の中で見えている人に対して話しかけてしまいます。また、うつ病の場合は、不安などの気持ちからボソボソと独り言を言ってしまいます。
どちらの場合も、自分だけで対処するのは困難なので、必要であれば病院で診てもらってくださいね!
さて、ここまでは独り言の心理を見てきました。では、いったいどんな独り言が危険なのでしょうか?
今度は危険な独り言とはどんなものか見ていきましょう。
危険な独り言
危険な独り言は「誰かに聞いて欲しい」と「心の病気」タイプの独り言です。
「心の病気」が危険なのは当然ですが、なぜ「誰かに聞いて欲しい」タイプが危険なのでしょうか?
このタイプの場合、誰かに聞いてもらいたくても、何らかの理由で話せていないため、ストレスがずっと溜まったままです。話したい欲求を押さえつけている状態はとても不健全なのです。
私の場合は、仕事のストレスで、ブツブツとぼやきのような独り言を言っていました。同僚たちも頑張っている中で、自分だけが逃げることはできないので、誰にも相談せず無理して頑張っていました。
そうやって、誰かに助けてもらいたい気持ちを抑えつけていたため、独り言が漏れてしまっていたのだと思います。
では、このような独り言を改善するにはどうすれば良いのでしょうか?
改善方法
独り言が多い状態は、何らかのストレスがある状態です。このストレスを解消してあげることが大切になります。
「不安解消のため」や「感情が爆発した時」の独り言の場合は、その原因になっている物事を解決することで、独り言も自然消滅することが多いです。
しかし、「誰かに聞いて欲しい」タイプの場合は、話を聞いてくれる人がいないことがストレスになっているため、とにかく誰かにちゃんと話を聞いてもらう事が大切です!
身近にいる話やすい人に対して、話したいことをちゃんと聞いてもらってください。
ちなみに「不安解消のため」や「感情が爆発した時」の独り言であれば絶対に大丈夫というわけではありません。これらのタイプでも、あまりにも頻度が多い場合は、そもそもストレスが多い環境で生活している可能性があります。
独り言の頻度が多いなと思ったら、周りの人に相談して助けてもらってくださいね!
まとめ
言葉は伝えたいことがある時に使うものです。独り言の場合、聞いてる人がいないにもかかわらず、出てくる言葉のため、実はその人にとっては、どうしても伝えたい事なのです。
そのため、独り言は何らかのストレスがある時に、出てくることが多いものです。
独り言を言っているのが自分であれば、意識して誰かに話を聞いてもらうことが大切です。そして、それが自分以外の身近な人であれば、何か悩みが無いか話を聞いてあげてみてください。
私の場合はストレスの原因になっていた仕事を辞めて、自分の悩みを家族や友人に話して助けてもらうことで、独り言が自然消滅しました。
人間はやっぱり一人では健康な生活ができないものです。話したいことは誰かに聞いてもらって、健康な社会生活を送ってくださいね!