虹は綺麗で心が洗われますね!でも、虹が見られるのは、本当に稀な事で、数年に一度見られたら良い程度です。
よく虹は雨上がりに発生すると言われていますが、実際には雨上がりでも、虹が出ることはほとんどありません。
いったい虹はどのような条件だと発生しやすいのでしょうか?条件を詳しく知っていれば、虹を見られる可能性も上がるかもしれません!
そこで、虹が発生する条件について調べたので、皆さんにもお伝えします。
目次
虹が発生する仕組み
虹が発生する仕組みは、空気中の水滴にぶつかった光が屈折して、色が分かれるからという風に理解していると思います。
しかし、それだけだと普段、虹が見られないことが説明できません。虹はただ水蒸気があれば良いというものではなく、大きな水蒸気(水滴)が無ければ発生しない現象なのです。
光が7色に分かれる仕組みを表したのが、下の画像です。
光は水蒸気の中に入ると屈折と反射を繰り返すため、綺麗に色が分かれるのです。普通の天気では、虹ができるほどの大きな水蒸気は空気中に存在しないため、発生しないのです。
虹ができる仕組みはこちらの記事に更に詳しく書いているので、良ければご覧ください!
⇒ 虹ができる仕組を簡単に解説!ポイントは光の反射!
虹が発生する条件の一番は、大きな水蒸気が空気中にたくさんあることです。しかし、それだけであれば雨が降ってればいつでも虹が発生するはずですが、現実はそうではありません。
実は他にもいろいろな条件があります。今度は他の条件も見ていきましょう!
虹が発生する条件
虹が発生する条件は、水蒸気以外にもいくつかあります。これらの条件をすべて満たさなければ、虹は発生しません。
その条件とは次の4つです!
- 大きな粒の水蒸気が空気中に存在する
- 綺麗に晴れている
- 太陽の反対側に発生
- 太陽の高さが低い
1つ目の空気中の水蒸気については既に説明済みなので、ここではそれ以外の3つについて解説していきます。
綺麗に晴れている
虹は太陽の光が色毎に分かれることで、綺麗な7色に見える現象です。
絶対的な条件として、強い太陽の光が必要です。昼間の綺麗に晴れている時でなければ発生しません。
大前提として虹が発生するには、大きな粒の水蒸気が空気中に存在する必要があります。大きな水蒸気が存在するうちにはれにならないといけないため、雨から晴れに急激に天気が回復する必要があります。
この急激に回復して晴れるというのがポイントになります。
太陽の反対側に発生
虹が出る方角にも法則があります。午前なら西の空、午後なら東の空に発生します。
これは虹は自分を基準にして、太陽の正反対の点(対日点)を中心に出るからです。言葉で説明されても何のことか分かりにくいと思うので、図にしてみました。
上の画像のように、虹は太陽の正反対の点を中心にした円の形で見えます。しかし、対日点というのは常に地面の中になってしまうので、実際に見える虹は円の一部になるわけです。
虹を探す時は、必ず太陽の反対側の方角の空を探しましょう!
太陽の高さが低い
最後が太陽の高さが低いことです。この条件はあまり知られていませんが、非常に重要な条件です。
下の図をご覧ください。先ほどの図よりも太陽の高さが高いため、対日点が地中深くに埋まってしまっています。
虹は対日点を中心にして発生するため、ここまで深い場所が中心になると虹は、ほんのちょっとしか見えません。
一般的に、虹は太陽と地面の角度が50度以下だと見えやすいと言われています。この太陽の角度は季節や時刻によって変わります。
太陽の高度が最も高い時刻は正午です。そして、季節の場合は、夏至の時期が最も高く、冬至の時期が最も低くなります
例えば夏至の時期では、午前8時半頃には50度を超え、午後3時を過ぎると再び50度を下回ります。更に、春分や秋分の時期は、午前11時~午後0時以外は50度以下です。そして、冬至の時期では1日中40度以下です。
つまり、6月前後の時期の正午前後の時間帯は、虹が見えにくいのです。
虹の発生には太陽の高さが大きく影響するため、季節と時刻がポイントになるのです。
さて、これらの条件を踏まえると虹がしやすいのは、どんな時なのでしょうか?最後に虹が発生するチャンスが多い時を整理してお伝えします!
虹が発生するチャンスが多い時
ここまでの虹の発生条件を整理すると、虹が発生しやすい時期が見えてきます。
それは次のような条件を満たした時期です。
- にわか雨が発生しやすい時期
- 太陽の高度が高すぎない時期
雨から晴れに急激に回復しやすいのはにわか雨です。にわか雨は夏の暑い時期の昼下がりから夕方に起きやすいため、7月後半~9月前半くらいの時期が該当します。
太陽が高すぎる季節の正午前後は虹を見ることができません。5月~7月は虹を見ることが困難な時間帯が長いため、それ以外が良いと言えます。
これらを踏まえると8月~9月前半がチャンスが多い時期です。にわか雨は午後に起きやすいため、次の3つを満たした時が最も虹が発生しやすいのです!
- 8月~9月前半の時期
- お昼過ぎに、にわか雨が降った!
- 午後2時以降に急激に天気が回復して晴れた!
これらの条件を満たした日があれば、是非太陽と反対側の空に注目してみてください!
まとめ
今回は虹が発生する条件を細かく解説しました。
すべての条件を踏まえると、虹が発生しやすい条件は次の3つを満たした時です!
- 8月~9月前半の時期
- お昼過ぎに、にわか雨が降った!
- 午後2時以降に急激に天気が回復して晴れた!
太陽の高さが低い方が良いと言っても、あまり夕方になり過ぎると、今度は太陽の光が弱くなってしまい、綺麗な虹になりません。チャンスは午後2時以降の3時間くらいでしょう。
このように虹が発生するチャンスというのは、とても限られていることが分かります!虹が見られるのは、とてもラッキーな事です。
虹が発生する条件を頭の隅に入れて、もし条件を満たした日があれば、虹を探してみてくださいね!
虹が発生する条件として
•大きな粒の水蒸気が空気中に存在する➀
•綺麗に晴れている②
•太陽の反対側に発生③
•太陽の高さが低い④
の4項目をあげられていますが、
③④の条件に反して、薄曇りの昼間(太陽の高度が高い)、太陽の周りに円周状の虹が出ることがあります。
この場合、円周の帯の内側が「赤」になります。写真を添付しようとしましたが、添付できませんでした。
豊原さん
記事をご覧いただきありがとうございます!
コメント頂いたのは日暈(ハロ)のことですよね?
虹と日暈は分けて説明したかったので、この記事では一般的なアーチ状に出る虹のことだけを解説しています。
でも、ご指摘ありがとうございます。
新たに別の説明記事を作ろうと思います。
コメントありがとうございました。
回答ありがとうございました。
「原理についての解説」ということで、つい、余計なコメントを入れました。
是非「ハロ」の原理についても、解説下さい。
自分で撮った写真は添付できませんでしたが、インターネットには多くの事例が
載っていました。
私は梅雨すぎごろからの夕方植木に水かけが大好きです。植木に・と言うより大好きな虹をみるために・西日を背にして目線よりちょっと高めに強めのシャワーのようにかけています。今日ももう見えました。(^○^)幸せな気分になります。
最高の虹を見たのはベトナムから帰りの飛行機の窓から二重の輪になった虹です。
山本さん
コメントありがとうございます。
飛行機の中からの虹なんて素敵ですね!
一度でいいから、私も見てみたいです。