長い人生では、就職する時の面接や習い事の発表会、スポーツの試合など、緊張する場面は誰でもありますよね。そんな緊張する場面の中で、誰でも経験する可能性があるのが、人前でのスピーチやプレゼンテーションではないでしょうか?
お祝い事でのスピーチや仕事でのプレゼンテーション、講演会や演説など、様々なシチュエーションがあります。
人数に関わらず人前で話すのは緊張するものですね。私はクリスチャンなので、教会で大勢の前で話したり、ゴスペルコーラスの指揮をいつもしています。また、仕事でもプレゼンテーションをする機会が多いため、人前で話すことでは、あまり緊張しません。
でも、私も最初は人前で話すなんて、心臓麻痺を起こすんじゃないかというくらい緊張する事でした。そんな私がなぜ緊張しなくなったのでしょうか?
そこで、人前でスピーチをする時に緊張しない方法を、私の体験を踏まえてお伝えします!
目次
緊張しないためにはどうすれば良いの!?
人前で話す際にはどうしても緊張してしまいます。そんなに人前で話す事が無い人の場合は特にそうではないでしょうか?
今の私は仕事上の重要な案件のプレゼンテーションなど、重い責任がかかる時は別ですが、人前で話す事だけに限ると、ほとんど緊張しません。
そんな私が緊張を克服するためにやってきた方法をお伝えします。
ハードルを下げてしまう
まず、一番簡単なのが、自分の中でハードルを下げてしまうことです。
人前でスピーチする時に緊張する理由の一つは、自分の中で「スピーチをすることは重大な事」と高いハードルを置いてしまってるからです。そこで、このハードルの高さを自分で下げてしまうのです。
具体的には次の3つの方法が有効です。
- 「緊張してます」と最初に言う
- 開き直る!
- 笑顔や穏やかな表情の人を見る
どういうことか順番に解説していきますね!
「緊張してます」と最初に言う
スピーチの最初に「今、とても緊張しています」と言う人をよく見かけると思います。
慣れない人は最初に緊張してることを告白してしまうのが有効です!
この言葉の裏には「私は緊張しているので、多少聞き苦しくても勘弁してくださいね!」というメッセージが隠されています。
実際に聴いている人が多めに見てくれるかどうかは分かりませんが、少なくとも自分の中のハードルを下げることができるので、緊張がいくらか軽くなります。
注意点としては、この方法は慣れないうちだけにとどめてください。スピーチをするたびに、いつまでも「今緊張しています」と言うのは、「この人はあまり成長しない人だ」と思われて信頼を失ってしまいます。
ある程度慣れてきたらこの方法を使うのはやめましょう。
開き直る
次が開き直ることです。
「失敗してどう思われてもいいや、死にやしないし、少しくらい評価が下がっても大丈夫!」と言った感じで、自分に言い聞かせるのです。
これも自分の中で、スピーチはそんなに重大な事ではないとハードルを下げる効果があります。
実際、誰でもスピーチなんて何回もきいていて、その中には下手なスピーチもあったはずです。今さら下手なスピーチを聞かされても、聞いてる人は特に何とも思わないものです。
笑顔や穏やかな表情の人を見る
最後がスピーチを始めてからのコツです。
聞いてくれている人の中から、笑顔や穏やかな表情をしている人を見つけて、その人に向けて話してるかのようにスピーチしてください。
好意的な態度で聞いてくれている人を意識すると、「スピーチは自信なかったけど、こんなもんで大丈夫なんだな…」と安心してスピーチできるようになります。
これも「上手に話さなきゃ!」と高くし過ぎてるハードルを下げる効果があります。
さて、ここまでは緊張を和らげるコツを見てきましたが、今度はもう少し深い部分で、緊張しないための心構えをお伝えします。
聞いてくれる人のためと考える
緊張しないために最も大切な心構えは、自分のことではなく、聞いてくれる人のための事を考えることです。
“自分”がこの重大な責任を無事に果たさなければと考えるのではなく、”聞いてくれる人”が納得してくれるようにとか、喜んでくれるようにと考えるのです。
どちらも同じように思えますが、主語が違いますよね?緊張する理由は自分の中で、ハードルを上げ過ぎてしまうことです。
主語が”自分”だと、どんどん自分の中のハードルの高さが上がってしまいます。しかし、主語が”聞いている人”であれば自分の中のハードルの高さは不思議と上がらないのです。
「聞いてくれる人のためと考える」には、ただ「これは聞いてくれる人のためのスピーチだ」というように自分に言い聞かせるだけでは不十分です。聞いてくれている人にどう喜んでもらいたいのか、どんなメリットを与えたいのかを、具体的に頭の中でイメージしてください。
イメージが膨らむことで、ようやく聞いている人を意識してスピーチができるようになるのです!
さて、ここまではスピーチをする時に緊張しないための方法を見てきました。
しかし、そもそもなぜ人間は大勢の前でスピーチをすると緊張するのでしょうか?その理由を知ると、緊張を克服するために役立ちます!
そこで、次はなぜ緊張するのかを見ていきましょう。
なぜ緊張するの?
人間が緊張する時には、深い部分に共通の原因があります。
スピーチをする時の緊張の理由にはこんなものがあると思います。
- 上手に話せなかったらどうしよう
- 聞いてる人が退屈だったらどうしよう
- 緊張しているのが伝わってしまったらどうしよう
- 失言してしまったらどうしよう
- 内容を突っ込まれたらどうしよう
これらは全て、失敗した時の自分の不利益を心配しているのです。
実は人間の体には、自分の安定を脅かすものや、生命や財産を危険に晒すものに対して、脳が反応して集中力や運動能力をアップさせる機能があります。これをストレス反応と言います。
しかしながらあまりにストレスが強すぎると、ストレス反応が強すぎてパニックになったり、筋肉がこわばったりしてしまうのです。
緊張しないためにはストレス反応を程々にとどめることが重要です。そのため、ハードルを下げて、自分に対しての危険や不利益が無いことを認識したり、聞いている人のためを考えて、自分の危険や不利益を考えないことが重要なのです!
というわけで、スピーチで緊張しないための方法と、緊張してしまう根本的な原因をお伝えしました。これらを踏まえると緊張しないための一番良い方法があります!
最後にその方法をお伝えします!
一番良いのは練習すること!
スピーチで緊張しないために最も良い方法は、ズバリ練習することです!
ここまで、緊張しないための方法を紹介しましたが、今の私はこれらの方法をほとんど実践してません。
なぜなら、これまで人前でのスピーチやプレゼンテーションをするための練習をたくさんしてきましたし、実際に場数も踏んで経験も積みました。
今の私にとって人前で話す事は「失敗する可能性のある危険な事」ではないです。
また、多少、下手な話し方でも聞いてくれた人から感謝の言葉をいただいたりすることで、「自分の下手なスピーチでも、人の役に立つんだ!」という確信があります!
そして、”聞いてくれる人のため”を考えるからこそ練習して、スピーチの腕前を磨くのだと思います。
そのため、一番のおすすめはスピーチやプレゼンテーションの前に、必ず練習やリハーサルをしてください。できれば、それを信頼できる人の前でやって、アドバイスを貰ってください。
恥ずかしいし緊張するからリハーサルなんて無理と思うかもしれませんが、リハーサルをやっておくと、驚くほど緊張しないですみますよ!
是非、練習やリハーサルをやってみてください!
まとめ
今回はスピーチで緊張しない方法についてお伝えしました!
緊張しないためのコツをおさらいしましょう!
- 自分の中のハードルを下げる
- 聞いてくれる人のためと考える
スピーチに失敗しても、危険や不利益がないことを自分に認識させる
聞いてくれる人が喜ぶ姿をイメージして、自分中心の意識を捨てる
緊張は自分の安定や利益を考えすぎる時に起きるものです。聞いてくれる人の利益を考えて、自分も含めたみんなが喜んでくれるスピーチをしてくださいね!