以前、友達が駐車場で他の車にぶつけてしまった際に、それが前科になってしまうのかがとても気になり、前科や前歴について色々と調べてみました。
その時に分かったのは、やはり前科があると色々な影響があるということです。その中でも気になるのが、前科があると社会生活でどのような影響があるか、特に就職への影響ではないでしょうか?
社会生活をする上では、職業について生活の糧を得るのは、必要不可欠なことですよね?
そこで、今回は前科があると、就職にどのような影響があるかについてお伝えしたいと思います。
目次
前科がある場合の就職への影響
前科がある場合に気になる就職への影響ですが、自分はもちろんのこと、親戚や子供への影響も心配だと思います。
実際にどのような影響があるのか、自分の場合と親戚、子供の場合で見てみたいと思います。
自分への影響
基本的に前科の情報は、たとえ本人であっても開示されることはありません。そのため、自分で申告しなければ、前科の情報が応募先の企業に知れることはありません。
一応、履歴書には表彰を受けたり、前科などの情報を書くための賞罰という欄がありますが、応募先の企業から求められていなければ、正直に記載する義務はありません。
とはいえ、今はインターネットなどで情報を調べることが容易な時代です。自分の前科の情報がニュースサイトや新聞の記事などに載っていた場合、応募先の企業が知ることができるかもしれません。
もし、賞罰を正直に記載することを求められていたのに、前科を記載しなかった場合は経歴詐称に問われる可能性があるため、嘘は書かないようにするのが賢明でしょう。
ちなみに数ある職業の中には、禁固以上の前科がある場合に就くことが制限される職業もあります。そういった職業に応募する際に、前科を隠した場合は、確実に経歴詐称に問われるので、絶対にやらないでください。
- 弁護士、弁理士、教職員
- 一部の国家資格が必要な職業
- 金融関連の職業
- 警備員
禁固以上の前科がある場合は、一定期間はこれらの職に就くことができません。
国家資格が必要な一部の職業の中には、前科があると一定期間はその職に就くことができません。
金融機関は応募してくる人の前科前歴をかなり厳しく審査します。そのため、金融関連業に応募する時に、前科を隠していると経歴詐称になる可能性がかなり高いです。
禁固以上の前科がある人は、刑の終了から5年間は警備業に就くことができません。
親戚、子供への影響
親戚や自分の子供などが就職する時に、自分の前科がどのように影響するのでしょうか?
既に説明した通り、基本的に前科の情報は第3者が知ることはできません。また、就職する時に親戚や親の前科を申告する義務もありませんし、親戚や親の前科を隠していても、経歴詐称には当たりません。
そして、親戚や親に前科があることで、就くのに制限を受ける職業もありません。そのため、自分の前科が親戚や自分の子供の就職に、悪影響を与えることはまずありません。
ここまで、前科が就職の時にどのような影響を与えるのかを見てきました。しかし、一言で前科と言っても、色々な前科があります。今度はどういったことが前科になり、悪い影響を与えるものなのかを見てみましょう。
一般的に前科がある状態とは?
実は前科というのは、意外に簡単についてしまいます。実は日本人の多くは前科者だったりするのです。そのため、全ての前科が悪影響を与えるわけではありません。
では、前科というのはどういうものなのでしょうか?
略式起訴による罰金刑も前科になる
前科とは、検察に起訴されて、有罪判決を受け、刑が確定すると付いてしまうものです。
起訴されて有罪判決が、条件なので、略式起訴による有罪判決も含みます。略式起訴で罪が確定する代表的なものが、道路交通法違反です。
スピード違反や駐車違反は、略式起訴で罰金刑が確定してしまいます。そして、これらもバッチリ前科として、警察や検察に記録されてしまうのです。
実は前科は誰にでもつく可能性のある身近なものなのです。
一般的には裁判で禁固以上の判決を受けた場合
では、道路交通法違反のような前科でも、社会生活で悪影響を受けるのでしょうか?
社会一般的な前科というのは、禁固以上の判決を受けた場合です。道路交通法違反による罰金刑などは、前科として扱われないので、心配する必要はありません!
前科がどういうものかについては、こちらの記事に詳しく書いているので、良ければご覧ください!
⇒ 前科と前歴の違い!付いちゃった後の影響ってどんな事?
まとめ
今回は前科が就職に与える影響についてお伝えしました。
前科の情報は基本的に第3者に漏れることはありません。そのため、前科の申告義務のある職業以外であれば、影響はありません。そして、親戚や自分の子供への影響は全くないので大丈夫です。
しかし、インターネットやSNSですぐに情報が拡散する時代なので、十分注意が必要です。
申告義務があるのに、前科を隠すようなことは経歴詐称に問われる可能性があります。そのため、申告義務がある場合は正直に申告しましょう。
前科があっても、既に刑を終えているのであれば、基本的に何も制限を受けることは無いので、あまり神経質にならずに堂々と生活してくださいね!