電車の車両点検と車内点検の理由!本当の意味はコレだった!

電車で通勤している私は、日常的に電車の遅延に巻き込まれます。電車の遅延には色々な理由がありますが、比較的多い理由に車両点検とか車内点検という理由があります。

良く聞く理由ですが、これって何が起きているのでしょうか?気になったので、調べてみました!

今回は電車の車両点検と車内点検の意味と理由についてお伝えします。

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目次

車両点検と車内点検の違い

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私も混同していたのですが、電車が遅延する理由には、車両点検と車内点検があり、それぞれ別々の理由なのです!

それぞれの内容について見てみましょう。

車両点検

車両点検とは、電車の車両にトラブルが発生しているか、発生が疑われるため、点検していることです。

つまり、点検の対象は電車の車両になります。

車両点検をする具体的なシチュエーションには、次のようなものがあります。

  • ドアが開かなくなった
  • ドアが閉まっていることが確認できない
  • 空調が壊れた
  • その他、車両の故障が疑われるとき


車両故障はあくまでも、電車の機械的な故障が疑われる時に使う理由です。

車内点検

車内点検は、電車の車内での乗客が起こしたトラブル対応が理由の場合に使われます。

つまり、点検の対象は人になります。

車内点検をする時の具体的なシチュエーションには、次のようなものがあります。

  • 急病人が出た
  • 痴漢が出た
  • ケンカなどの迷惑行為


車内点検は主に乗客が起こしたトラブル対応が理由の場合に使われます。

乗客がトラブルを起こした場合に、鉄道会社の職員が車内に入って対応するわけです。車内点検というよりは車内対応と言った方が近い気がしますね。

しかし、なぜこのような曖昧な表現をしているのでしょうか?何かはっきり表現するとまずいので、隠語表現でもしてるのでしょうか?次はこのような曖昧な表現をしている理由を見てみます。

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両方とも隠語ではない

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車両点検とか車両故障とか言われても、何が起きてるか分からないから、はっきり教えて欲しいと思うものです。

それなのに、曖昧な理由しか教えてくれないとなると、何かはっきり言えない理由があるのではないかと疑ってしまいます。

しかし、車両点検や車内点検という言葉は、実は何かを隠している隠語というわけではありません

トラブルが起きた時は正確な原因はすぐに分かりません。しかし、鉄道会社には乗客にすぐに状況を説明する義務があります。そのため、まずは車両点検とか車内点検という理由を乗客に伝えてから対応を行うのです。

対応の結果、原因が特定できれば、「ドアの故障」、「急病人の救護」、「車内の迷惑行為」などに変わることもあります。

ただ、実際には痴漢やケンカなどの場合は、電車の運行に支障をきたさないように、電車から出て事務所などで対応を行います。そのため、すぐに運行を再開するので、「車内点検」の段階で終わってしまうことがほとんどです。

車内点検は痴漢が見つかった時の隠語だと言われることが多いようですが、別に隠しているわけではなく、単にすぐに運行を再開してしまうだけなのです。

それに対して、急病人が出た場合などは、すぐに搬送できない状態のこともあるため、多少の時間を要します。そのために「車内点検」から「急病人の救護」の理由に変わることが多いのです。

ちなみに電車の急病人の救護に長い時間がかかってしまう理由をこちらの記事に書いていますので、良ければご覧ください!
電車が急病人対応であれほど遅延する理由のなぜ?

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まとめ

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電車の遅延理由で良く聞く、車両点検と車内点検は電車の機械的なトラブルの対応が車両点検、乗客のトラブルの対応が車内点検でした。

車両点検というアナウンスを聞いたら、何かが故障したということなので、運行再開まで時間がかかる可能性が高いです。

一方で、車内点検の場合はケンカや置換などの乗客のトラブルなので、すぐに運行再開する可能性が高いです。

大体そんな感じで理解しておくと、運行再開まで待つか、他の路線で行くかの判断材料になると思います。

しかし、ケンカや痴漢のせいで、電車が遅れるのは納得いかないですよね…。