鯖の旬の時期はいつ?種類別の食べ頃を徹底分析!

は脂がのった美味しい魚ですね。私はおかずのメニューを考えるのが面倒な時は、とりあえず鯖を買ってしまいます。鯖は塩焼きでも味噌煮でも美味しいので、困った時は鯖を買うのが無難です!

しかし、鯖って年中スーパーで売ってる気がしますが、一体、鯖には旬の時期というのは、存在しないのでしょうか?実はちゃんと鯖にも美味しい旬の時期が存在します。

今回は鯖の種類別の旬の時期についてお伝えします!

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目次

鯖の旬はいつ?

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鯖の旬と言っても、日本人が食べている鯖にはいくつかの種類があります。まずはそれをを紹介した上で、それぞれの鯖の旬を見ていきましょう!

日本で食べられている鯖の種類

日本人が普段食べている鯖は次の3種類です。

【日本人が食べている鯖】

  • マサバ(ホンサバ)
  • 日本人が鯖と言った時には、このマサバの事を指します。地方によっては、ヒラサバ(静岡・高知)、ヒラス(長崎)、タックリ(鹿児島)と呼ぶこともあります。体調は50cm前後です。

  • ゴマサバ
  • ゴマサバは南シナ海や東シナ海に生息していて、三陸沖にまで回遊している鯖です。体調は30cm~40cm程度です。

  • 大西洋サバ(ノルウェーサバ)
  • 大西洋サバ、通称ノルウェーサバは、大西洋のアイルランド沖からノルウェー南部の海域を回遊している鯖です。日本にも輸出されているため、日本人も良く食べている鯖です。

日本で食べられている鯖の旬

一言で鯖と言っても日本人が食べている鯖には、3種類あることが分かりました。これらの鯖の旬の時期は次の表のようになります。

【鯖の旬】
鯖の種類 旬の時期 備考
マサバ(北海道) 7月~8月 脂は最も多いがまだ美味しくない
マサバ(八戸) 9月~10月 八戸産が最も美味しいと言われている
マサバ(福井) 9月~10月
マサバ(三陸沖・銚子) 10月~11月 銚子は鯖の水揚げ日本一
マサバ(福岡・長崎) 12月~2月
ゴマサバ 一年中
大西洋サバ(ノルウェーサバ) 9月~10月 漁獲量が管理されているため良質!

ゴマサバの場合は、一年中脂ののり具合は変わりません。一年中美味しく食べることができますが、旬の時期の脂の乗り切ったマサバに比べると、脂の量は物足りません。

また、日本のマサバだけは、地域によって旬の時期が違います。一体なぜなのでしょうか?

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地域によって食べ頃が違うのはなぜ?

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鯖の旬が地域によって違う理由は、鯖の生態を見てみると分かります。鯖はどのような生態の魚なのでしょうか?

鯖は回遊魚

ゴマサバ以外の鯖は、3月~6月にかけて、春はエサを求めて北の海域に移動し、7月~8月の夏場はエサを食べて丸々と太ります。そして、9月になると再び南下します。そして、3月の初めに産卵をした後に再び北上するのです。

このような生態のため、鯖に一番脂が多い時期は8月です。しかし、まだ、8月の時期の鯖は皮と身の間に脂肪分が存在していて、身の部分には脂がのっていません。9月になって南下を開始すると身の部分に脂が移り、再び回遊を始めることで身も引き締まるため、美味しくなるのです。

南下している間は徐々に脂肪分が失われていきますが、それでも十分に脂がのっていて、美味しい状態です。しかし、3月になって産卵してしまうと一気に脂が減って、美味しくなくなってしまいます。

鯖はこのようなサイクルで1年間を過ごしているため、鯖の旬は9月~2月なのです!しかし、各地で鯖の旬の時期が違う理由は、鯖は段々と南下していくため、その海域で鯖が取れる時期が違うからなのです。

というわけで、鯖は脂ののった状態が一番美味しいです。そして、鯖の脂にはDHAやEPAなどのω-3脂肪酸が豊富に含まれているため、健康にもとても良いのです!ちなみに鯖に含まれる栄養については、こちらの記事に詳しく書いたので、良ければご覧ください!
サバの栄養の効能!脂質が脳を強くし血液を綺麗にする!

最近では…

さて、このように鯖には、美味しい旬の時期がちゃんとあります。しかし、秋から冬にかけてが旬のはずの鯖なのに、現在は一年中、脂ののった鯖を食べる事ができます。昔は季節外れの鯖の塩焼きは、脂がのってなくてパサパサでがっかりすることが多かったような気がしますが、なぜ今は一年中美味しい鯖を食べられるのでしょうか?

現在は冷凍技術が発達したおかげで、鯖の細胞を壊さずに急速冷凍する技術が開発されました。そして、最近の漁船には、取ってすぐに急速冷凍できる設備が搭載されているため、取れたての鮮度を保ったまま冷凍保存された鯖が保存されており、一年中旬の時期に取れた鯖を食べることができるようになっているのです。

また、この冷凍技術の発達には、別の利点もあります。鯖にはアニサキスという寄生虫がいることが多いのですが、アニサキスは完全に凍結すると死んでしまいます。釣ってすぐに、急速冷凍して完全に凍結させることで、鯖に寄生しているアニサキスも全滅するため、安全に鯖の刺身を食べられるようになったのです。

鯖の寄生虫、アニサキスの恐ろしさについては、こちらの記事に更に詳しく書いているので、良ければご覧ください。
サバを刺身で食べるのは危険!アニサキスの恐怖の真実!

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まとめ

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鯖の旬の時期は9月~2月の秋から冬にかけての時期でした。

鯖は傷むのが早い魚のため、昔は安定して美味しい鯖を食べるのは、難しかったのです。私も実は鯖はパサパサしてて美味しくない魚というイメージで、大好きになったのは結構最近のことです!

今でも、旬の時期の鯖を使った郷土料理もありますが、今や季節を意識しなくても常においしい鯖を食べられるようになりました。

皆さんも、美味しくてヘルシーな鯖をご飯のおかずにしてみてはいかがでしょうか?