節分には豆まきで大豆を撒きますが、大豆は撒くだけでなく、年の数だけ食べますよね?大人からは病気にならず丈夫に育つように食べるんだよと言われ、深く考えずただ食べていました。
しかし、大人になってみて節分に大豆を食べる理由がよく分かってないなぁと思いました。
それならと節分に大豆を食べる理由を調べてみました!
目次
節分で大豆を食べる理由!
節分に大豆を食べる理由って何なのでしょうか?子供の頃からやっている習慣というのは、理由も良く知らずやっていることが多いですよね?
節分と豆の関係を見ていきましょう!
大豆を食べることの意味
節分に豆を食べるのは、無病息災と一年の幸せを願ってのことです。
では、なぜ大豆を食べると無病息災と一年の幸せを得ることができるとされるのでしょうか?それには以下のような言い伝えがあるからです。
- 穀物には生命力が宿っているため、その生命力を取り入れる
- 節分に使う豆はお祓いをして炒った豆を使うため、邪気を祓った豆を食べて福を取り入れる
ポイントは神社でお祓いしてもらった大豆を食べることのようです。お祓いをして邪気を祓った大豆は福豆と呼ばれ、撒くときも食べる時もこの福豆を使う必要があるとされています。
節分の福豆についてはこちらの記事にも書いているので、良かったらご覧ください!
⇒ 節分の豆の名前って何?生の大豆とは違うのでご注意!
節分の大豆は必ず炒り豆を食べる!
節分に使う大豆には炒ってお祓いをしたものを使うのには、もう一つの理由があります。
火を通していない大豆は土の上に落ちると発芽して芽が出てしまいます。豆まきで拾い忘れた大豆が芽を出してしまった場合、「芽が出る」は「災いの目が出る」に通じると考えられるため、拾い忘れても芽が出ない炒った大豆を使うのです。
だから、生の大豆を使うのはいけないのです!
食べる大豆の数
次は大豆を食べる数です。節分では小さい頃、大人から大豆を年の数だけ食べなさいと言われて、年の数だけ大豆を食べたのではないでしょうか?
しかし、これは微妙に数が違ってます。現代は年齢を数える時は満年齢ですが、昔は数え年でした。というわけなので、普通に年の数だけ食べると1つ足りないわけです。
更に昔は1年の終わりの大晦日は節分の日で、元旦は翌日の立春の日でした。そこで、節分の福豆は翌年の無病息災も願って、年齢(数え年)+1つの個数だけ食べました。
つまり、節分の大豆は現代であれば年齢(満年齢)+2つの個数だけ食べるのが正しいわけです!
大豆を食べると本当に病気知らず!
というわけで、一年の無病息災と幸福を願って大豆を食べるわけですが、ただの風習や言い伝えというわけではなく、実際に大豆は健康に役立つ栄養素がたくさんなので、大豆を食べると本当に健康で幸せな生活を送ることができます!
そんな大豆の健康効果をちょっとだけ紹介します!
大豆の健康効果
日本の食文化に欠かすことのできない大豆には、次の二つの特徴的な栄養素がたくさん含まれています!
【大豆の代表的な栄養素】
- 豊富なタンパク質
- 大豆イソフラボン
この二つの栄養素の健康効果を順番にお伝えします。
豊富なタンパク質
大豆には豆の中でも特に豊富なタンパク質を含んでいます。そのたんぱく質の量は肉に匹敵するほどです!そのため大豆は畑の肉と呼ばれています。また、大豆はタンパク質の量だけでなく、タンパク質のバランスも良く、大豆だけ食べていれば体に重要なアミノ酸の多くを取ることができるのです!
そんな大豆に多くのタンパク質が、含まれているのには理由があります。
植物がタンパク質を生成するには、窒素が必要なのですが、大豆の根には窒素を多く生成する根粒菌が存在するため、他の植物よりも多く窒素を吸収することができるため、これほど多くのタンパク質を含んでいるのです。
大豆イソフラボン
大豆にはイソフラボンと呼ばれているアミノ酸が含まれています。このイソフラボンは人間の体の中で女性ホルモンに近い働きをします。そのためイソフラボンを多くとると以下のような健康効果があると言われています。
【イソフラボンの健康効果】
- 骨粗鬆症防止
- 更年期障害の軽減
- 動脈硬化予防
- 乳がん、前立腺がんの予防
加齢と共に発生する病気の予防効果が高いことが分かります。ある意味大豆はアンチエイジング食品とも言えるのではないでしょうか?
まとめ
大豆は日本人のソウルフードといっても過言ではないくらい、日常的に食べられています。そんな大豆には健康に役立つ栄養がたくさん詰まっています。
そして、昔から大豆は節分の豆まきで使われてきました。節分で大豆を食べると無病息災になるというのは、迷信などではなく昔の人の知恵なのかもしれませんね!
そんな大豆の恵みに感謝して、節分で大豆を食べちゃいましょう!