最近、ちょっと落ち込むことがあった日の夕方、なんとなく外を歩いていると、西の空に赤く色付いた夕焼けが見えました。
夕焼けが綺麗だと次の日も晴れるという話を思い出して、また明日も晴れの一日がやってくるから頑張ろうと思い元気が出ました!
別に落ち込んでいない普通の日でも、夕方に綺麗な夕焼けを見ると、何だか癒される気持ちになる爽やかなものですよね!
一方で朝にも朝焼けがあって、空が綺麗に赤っぽい色になります。朝焼けも夕焼けも同じように空が赤く色付く現象ですが、どうして、空が赤く色付くのでしょうか?
あの爽やかな赤い空がどうして現れるのか、気になった私は例によって、調べてみました。
今回は朝焼けと夕焼けの仕組みと違い、そして天気との関係についてお伝えします!
目次
朝焼けと夕焼けの仕組み
朝焼けも夕焼けも空が赤くなる現象ですが、その仕組みに基本的に違いはありません。まずはその仕組みから見ていきましょう!
光の性質
光は波長によって、色が変わります。蛍光灯の光は白ですが、実はあれは様々な色の光が均等に混ざっているせいで、白になっているのです。
実は太陽の光も元々は白なんです。しかし、実際に私たちが感じる太陽の光は昼間は黄色っぽくて、夕方に近づくにつれて、オレンジから赤っぽい色になって夕焼けの空になります。
この太陽の光が白くない理由は、光には小さな粒子にぶつかると、進む方向が変わってしまう屈折する性質を持っているからです。
雨の後に7色の虹が見えますが、あれは混ざっていたそれぞれの光が、屈折することによってそれぞれの色に分かれているからなのです。
それぞれの色の光は波長の短いものほど屈折しやすい性質を持っています。それを表したのが、下の画像です。
このように赤に近い色は屈折しにくく、紫に近づくにつれて屈折しやすくなるのです。
空が赤っぽくなる理由
光は紫に近い色の方が、屈折しやすいのは分かりました。では、なぜ、夕方の方が紫よりの光が屈折しやすいのでしょうか?
その理由を図にしてみました。地球の周りの円は大気圏を表しています。大気圏には空気があるため、空気の分子にぶつかった光は屈折します。
このように空気の粒子で光が散乱してしまう現象をレイリー散乱といいます。
夕方は太陽が地平線間際から光を照らします。地平線間際からの光は、この図のように長く大気圏を通過するので、その分、紫よりの光はたくさん屈折して、地表に届く前に違う方向へ飛んで行ってしまいます。
その結果、赤よりの光だけが地表に到達するので、夕焼けは赤っぽい色になるのです。
昼間の場合は太陽は真上から光を照らすので、屈折による光の散乱は少しだけです。そのため、昼間の光は白に近い黄色なのです。
ちなみに朝焼けの赤っぽい色の理由も、夕焼けと全く同じです。朝の太陽も地平線間際から光を照らすので、同じように紫よりの光は散乱して、地表に届かないのです。
さて、朝焼けと夕焼けが赤い理由が同じだということが分かりました。しかし、昔から朝焼けの日は雨になり、夕焼けの翌日は晴れると言います。
一体、この違いはなぜなのでしょうか?今度は朝焼けと夕焼けの天気との関係を見ていきます!
朝焼けと夕焼けの天気との関係
夕焼けだと明日は晴れで、朝焼けだとその日の天気は下り坂だと言います。これは地球が自転していることに関係します。
地球は自転しているため、上空にジェット気流という西から東に向いて吹く風が、いつも吹いています。そのため、基本的に天気は西から段々変わっていくのです。
この基本を抑えた上で、その違いを説明していきます!
朝焼けの場合
朝焼けの場合は、東の空が赤く色付きます。太陽と地表の間に雲があると綺麗な赤色にはなりません。
朝焼けが起きる時は、下の図のように東の空には、雲が無いということです。しかし、西にある雲が段々と東にやってくるため、天気は下り坂になるのです。
しかし、この説明を聞いて疑問に感じると思います。だって西の方に雲があるとは限らないですよね!
それに、そもそも朝焼けが綺麗なくらい晴れているなら、それ以上、天気が良くなることはありません。つまり、朝焼けが綺麗な時は絶頂状態なので、天気は下り坂に決まっています!
つまり、朝焼けの日は雨になるとか、天気は下り坂というのは、あまりあてにならないのです…。
ただし、この朝焼けの画像のように、雲がたくさんある場合には、もしかすると雲が西から迫っているかもしれません。
夕焼けの場合
一方で、夕焼けの次の日は晴れるというのは、結構当たります!
夕焼けの場合は西の空が赤く色付きます。つまり、西の方は確実に雲が無い、晴れの状態ということです。
その場合は下の図のように、雲は西に無い状態です。そのため、しばらくは西から雲がやってくることはないため、次の日も晴れである可能性が高いのです!
夕焼けの次の日は晴れって良いですね!やっぱり、夕焼けは癒しと希望を感じます。
まとめ
今回は朝焼けと夕焼けが起きる仕組みや違い、そして、天気との関係についてお伝えしました。
朝焼けと夕焼けの違いを簡単にまとめると、このようになります。
夕方は太陽光がより長く空気中を通過して、光が散乱してしまい、緑、青、紫の光が地表に届かないから。
【朝焼けと夕焼けの天気との関係】
- 「朝焼けの日の天気は下り坂」はあまりあてにならない。
- 「夕焼けの次の日は晴れ」は結構当たる!
朝焼けも夕焼けも自然が起こす綺麗な現象です。綺麗な茜色の空を見ると、良い気分になりますね!
綺麗な夕焼けを見て、また明日も頑張ろうと思う管理人でした!