リモコンやゲームのコントローラーのボタン、弁当箱やマグボトルなどなど、日常生活の様々な場所にゴム製品って存在しますよね?
私も以前使っていたipodにシリコン製のカバーを付けて使用していましたが、ある日、久しぶりに使おうと思ったら、シリコンカバーが溶けて汚れが本体にべったりと付いてしまってました。
壊れてはいませんでしたが、本体がベトベトで、使い物にならない状態でした。
ベタベタでティッシュで拭いてもネチャネチャして、ティッシュのくずがくっ付いてさらに汚れてしまう始末です。もう諦めて捨ててしまおうかと思ったのですが、その時に、理系の化学大好きの私はあることに気付きました。
ゴムって油からできてるので、どこの家庭にも存在するある物で落とせるんじゃないかと気づいたんです!
試してみるとバッチリ綺麗に落ちちゃいました。「これって、知ってるの自分だけなんじゃないの?」そう思った私は、色んな人に教えたくなってしまいました!
普通に使っていれば、ゴムっていつか必ずベタベタになってしまいます。そんな時にこの方法を知っていると便利ですよ!
そこで、今回はゴム製品の厄介なベタベタ汚れを落とす方法をお伝えします!
目次
ゴム製品のベタベタの取り方
ゴムの主な成分は、ほとんどが油なんです。
だから、水には溶けないのですが、同じ油やシンナーのような有機溶剤にはとってもよく溶けます。
そして、家庭にもある有機溶剤で最も手軽なのは、アルコールです。
アルコールを有機溶剤って言われても、違和感があるかもしれませんが、とにかくゴムが溶けやすいのは確かです。
そのため、次のような方法を使うと綺麗に落とすことができます。
- 無水エタノールを含ませたティッシュで拭く
- 消毒スプレーを含ませたティッシュで拭く
- ウェットティッシュで拭く
詳しいやり方を順番に説明しますね!
無水エタノールを含ませたティッシュで拭く
最も綺麗に落ちるのは、アルコールを含ませたティッシュや布などで拭き取ることです。
一番良いのは薬局などで売っている無水エタノールを使うことです。無水エタノールは純粋なアルコールなので、これを含ませたティッシュは、ゴムのベタベタ汚れを非常によく落としてくれます。
消毒スプレーを含ませたティッシュで拭く
無水エタノールは一番綺麗に落とせるんですが、汚れ落としのために、わざわざ無水エタノールを買ってきても使いきれませんよね?
そこで、おすすめなのが手などを消毒するためのアルコールスプレーです。
これもティッシュに含ませて、拭き取るだけで綺麗になります。
手を綺麗にするために使えるものでもあるので、こっちの方が便利です。
ただし、アルコールが良いからといって、お酒を使うのはやめましょう。お酒には糖分を始めとした様々な不純物が含まれているため、別の汚れが付いちゃうからです。
必ず無水エタノールか消毒用アルコールスプレーにしてください。
ウェットティッシュで拭く
無水エタノールや消毒用アルコールスプレーが無い場合は、もっと簡単な方法があります。
実はあのゴムのベタベタ汚れは、消毒用のアルコールを含んだウェットティッシュでも簡単綺麗に落とせます!
実は私のiPodもこの方法で、綺麗にすることができました。
汚れているものがそんなにたくさんでなければ、わざわざ無水エタノールなんか買わなくても、ウェットティッシュで十分です。
ウェットティッシュの場合は、含まれているアルコールの量が少ないので、少し多めに使う必要がありますが、無水エタノールを使った時と全く同じように綺麗にすることができます!
ちなみにこの汚れはベンゼンやシンナーのような有機溶剤で拭けば綺麗にできます。しかし、ベンゼンやシンナーなどでは本体を痛める可能性もあり、おススメできません。それにベンゼン系の有機溶剤は体にもあまり良くないので、2重の意味でNGです!
また、ジッポオイルで拭けば良いという話もありますが、燃えやすいので危険なのと、やはり体に毒です!
そういうわけで、アルコールを含んだ布やティッシュなどがおススメですので、シリコンやゴム製品のベタベタ汚れが付いてしまった時は、是非お試しください!
というわけで、ここまではシリコンカバーやゴム製品のベタベタ汚れを落とす方法を紹介しました。それにしても、なぜゴムがあのようにベタベタになってしまうのでしょうか?
次はあのベタベタ汚れの原因を解説します!
ゴムがベタベタになる原因
ゴムってなんで、時間が経つとあんなにグジュグジュのネチャネチャになってしまうんでしょうか?
実はゴムは3年~5年も経つと自然に、油脂成分が溶け出して、あの不快なベタベタになります。この原因はゴムの性質にあります。
ゴムは空気中の水分を吸収して、加水分解という化学反応を起こすのです。
この加水分解反応によってゴムはあのベタベタした状態になってしまうのです。
ゴムの主成分は油脂なので、水拭きや洗剤でもなかなか落ちません。ティッシュで普通に拭くと逆にティッシュがベタベタに持ってかれてくっ付いてしまい、更に汚い状態になります。
この加水分解は、普通に使っていれば、ゆっくりと進むため、そんなに気になりません。
しかし、直射日光が当たる場所などに置いておくと、急激に加水分解が進んでしまい、ベタベタでネチャネチャのひどい状態になってしまうのです。
もし、この加水分解を防いで、長期間補完したい場合は、乾燥剤を入れた密閉容器に保存すると良いですよ。
乾燥剤は、お菓子などに同封されているもので十分です。
プラスチックボックスなど、密閉性の高いケースに入れて、直射日光に当たらない所に保管すればOKです。
色々と手ごろな物を探して、活用してみてくださいね!
まとめ
今回はスマートフォンのシリコンカバーのベタベタ汚れを落とす方法について、お伝えしました。
もう一度その方法をおさらいしておきますね!
- 無水エタノールを含ませたティッシュで拭く
- 消毒用アルコールスプレーを含ませたティッシュで拭く
- ウェットティッシュで拭く
無水エタノールを含ませたティッシュで拭く
手の消毒用のアルコールスプレーを含ませたティッシュで拭く
アルコールを含んだウェットティッシュで拭く
ゴム製品のベタベタ汚れは全てアルコールで拭き取れば綺麗に落ちます。実は石油を原料にしている物であれば、この方法が応用できるので、覚えておくと便利ですよ!
ちなみにお酒などはアルコール以外の成分がたくさん含まれているので、かえって汚れをひどくしたり、スマホなどを傷める危険もあるので、使わないでくださいね!
ゴム製品がベタベタになった時には、是非この方法をお試しください!
スマホでもシリコンカバーでもありませんが、拭いても取れないベタベタした油汚れに悩まされていたので助かりました。ありがとうございました!
ヒビキさん
読んでくださってありがとうございます!
お役に立てて嬉しいです。
やふひち