私は今の日本社会では、どこにでもいる典型的なサラリーマンだったと思います。
毎日のストレスで疲弊して、日曜日の夕方になると憂鬱になり、ただただ金曜日の夕方を待ち望むような日々でした。
しかし、そんな私でも、昔から夢見ていた生活を実現することができました。と言っても、収入は2/3になり、贅沢な暮らしはできませんし、仙台市の外れの交通が不便な場所に住んでいるので、あくまでも個人の感想なんでけどね。
でも、私みたいな収入は少なくても、気楽で自由な暮らしに憧れる人は、多いのではないかと思います。
というわけで、自己紹介を兼ねて、私の今の暮らしのことを書いていこうと思います。
目次
典型的なくたびれたサラリーマンだった私…
私は社会人になってから最初の20年間は、東京でシステムエンジニアをしていました。
キャリアアップ目的で2回転職して、最後は名前を聞けば誰でも知っている、日本を代表する携帯電話会社に勤めていました。当時の年収は600万円くらいで、自分で言うのもなんですが、“安定”を絵にかいたような会社だったと思います。
先行きに不安が付きまとい、誰もが安定を求めている現代社会です。遂に手に入れたこの安定生活を続け、定年退職まで頑張れば、悠々自適の老後が待っている!最初はそう思っていましたし、実際にそう思って仕事を続けられれば、そっちの方が良かったのかもしれません。
しかし、現実はその会社で定年退職の日を迎える自分なんて、全くイメージできませんでした。
携帯電話市場はもはや飽和状態で、全体のパイの大きさはこれ以上大きくなりません。大手3キャリアは、ただシェアを奪い合うだけの身を切る競争を、繰り広げています。
そんな競争のしわ寄せは現場に来るため、常に強烈なプレッシャーの中で仕事をしていました。休むと仕事が溜まるため、休暇を取得した翌日の朝は、メールを見るのが怖かったです。
「逃げ出したい…でも、逃げたらもっと自分を追い込むことになる…」そんなストレスの中で、目の前のストレスの原因になる仕事を必死で片付けているうちに、あっという間に時間が過ぎる生活でした。
気ままな”半農半伝道者”の毎日
そんな私も今では会社を辞めて、宮城県仙台市の外れの地域に移住しました。収入は様々なものをかき集めて、一番調子が良い時で400万円程度です(^^;
以前はサラリーマン一本でしたが、今は色んな仕事をして、ようやくこの金額です。でも、どの仕事も自分で選んでやっている好きな仕事ばかりです。
そんな自分のライフスタイルの基本が、“テッペンを目指さない”です。
現在はこんな仕事をしていますが、どれもストレスや大変さを感じる一歩手前で、頑張るのをやめています。
独立起業サポート
昔の私のように、独立起業によって自己実現を目指す人を、ITの力でお手伝いしています。
元ITエンジニアのスキルを活かして、ホームページ制作やそれを使った集客方法の指導などをやっています。
元々、プログラミングやシステム開発のような、デジタルのモノ作りが大好きでITエンジニアになっているため、一度作業を始めると、時間が経つのを忘れて没頭してしまう仕事です。
もっと仕事が欲しいな~と思いますが、のんびり屋の私には今くらいがちょうど良いのです(^^;
IT講師業
ブログ運営やプログラミングなど、独立起業に直接役に立つITスキルを教えています。
システムエンジニア一筋だった私にとって、“人に教える”仕事が、こんなにやりがいを感じられるとは、思っていませんでした。
そして、このお仕事は、業務委託という形でやっているため、毎月安定した収入をもたらしてくれます。後で紹介する“外貨獲得”のための仕事として、私の生活と心の安定にとっても役に立っています。
ライフスタイル発信
ブログなどのオウンドメディアを使って、私の活動やライフスタイル論などを発信しています。この『テッペンを目指さない生き方』が、まさにこれです!
私が一番好きな仕事です。他に仕事が無く、ブログだけ書いていれば良い日が、一番幸せを感じられます。
広告を掲載して収益化しているので、これも立派な仕事です。一番、私らしい仕事かもしれません。
大家さん業
東京で生活していた時の家を、貸すことで家賃収入にしています。
家を持つと移住しにくいのかなと思っていましたが、逆にベーシックインカムのように、今の生活を支えてくれています。
家を買った当時は、移住することなんて考えてなかったのですが、結果的に移住を決断する上での大きな強みになったため、家を買っておいて良かったなぁと思っています。
家庭菜園
今はまだ外れとはいえ仙台市在住なので、自宅の庭の4坪くらいの狭い畑ですが、生きていくために必要不可欠な食料を自給する立派な仕事ととらえています。
狭い畑ですが、夏場は食べきれないくらいの野菜が採れます。
世界人口は増え続ける一方です。そんな時代なので、私は近い将来、必ず食糧不足の時代が訪れると考えています。そのような未来が待っているので、自分で食料を作り出すことは、生きるための必須スキル、必要な家事労働の1つだと考えて、野菜作りのスキルを今から磨いています。
将来はもっと田舎に移住して、農の方でも収益化したいなぁと考えています。
毎日が夏休み
どの仕事でも共通しているのは、テッペンを目指して競争しないこと、ストレスを感じることをしないことです。作業内容や、仕事をする時間も場所、一緒に仕事する相手も、この二つの基準で決めています。だから、生活の全てにおいて、”~ねばならない”を排除することができています。
誰からも強制されず、自分のやりたいことを好きでやっているので、ストレスはほとんど感じないです。だから、“毎日が夏休み!”みたいな生活ができています。
朝起きると、メールやLINEをチェックして返信します。こんな私に届くメッセージは少ないので、すぐに終わります。その後は、ブログを書きます。執筆作業は脳のパワーを使う作業なので、一番頭が働く時間帯にやることにしています。
そして、午後はホームページ制作や、講師業のための時間にしています。18時には、仕事が終わるので、その後は夕食の準備をして、妻と一緒に夕食を食べたら、夜は読書やテレビゲーム、動画視聴などをして、好きなように過ごします。
テレビは数年前から、全く観なくなってしまいました。自分の好きなタイミングで、好きな番組を視聴したいのに、テレビ局の都合で決めた時間に、こちらが合わせなきゃいけないのが、嫌になってしまったんだと思います。
私にとって“選べない”というのは、とってもストレスなんです。だから、テッペンを目指さないことも、自分で選びました。我ながらワガママな性分です(^^;
こんな感じで収入は2/3になってしまいましたが、妻もパートタイムで働いていますし、何とか生活できています。
最初のうちは、収入が激減したことは、やっぱり不安でした。しかし、収入と支出をちゃんと把握して、無駄な支出を減らしたことで、月4万円程度は貯蓄型の資産運用なんてこともできています。
自分の力で仕事を作り、収入を得ていることで、様々なことができるようになりました。
その気になれば、新しい仕事を作って、収入を作ることだってできます…多分ですけど(^^;
収入額の数字に表れない、様々なスキルや知識が、これからの時代を生きるための資産になっていると確信しています。
そして、同じようなライフスタイルを選ぶ人が、この先どんどん増えていったら、日本社会は持続可能で、もっと幸せな人が増えていくと考えています。
というわけで、次回は私のナリワイ論をもう少し掘り下げてお伝えしていきます。