大学に入ると、文系でも理系でもレポート提出を、求められる講義が増えますよね。私もそれまで、レポートなんて書いたことがないので、何度も再提出させられたものです…。
中でも苦労したのが、文系科目のレポートです。『現代の日本人の動画視聴行動の傾向について』みたいな、フワッとしたテーマを出されたりして、何を書いたら良いのか分からないなんて人が多いかもしれません。
そして、レポートの基本構成は「序論」「本論」「結論」なんていう大雑把なものであるのも、分からなくさせる要因かもしれません。
そこで、今回は”とりあえずこれをやれば、基本的なレポート構成が作れる”という方法を紹介します。
悩んだら、まずこの方法を試してみてください!
目次
レポートの基本構成
私はレポートの書き方の例を解説する記事を書いているんですが、この記事のコメントで、頻繁に質問を受けることがあります。それが、”○○というテーマでレポートを書かなければいけないのですが、どうやって書けば良いのか教えてください”というものです。
学生でも社会人でもレポートを書くことがあると思います。 でもレポートの書き方が分からないという人も多いと思います。 しかし、実はレポートには書き方のコツがあります。 それは決まった構成に従って書くということです! 今回はレポートの構成の例と、レポートを書く際に便利な型をお伝えします。
そんな質問をしてくる方のほとんどは、構成のイメージができてないようです。
まぁ、大学側から配布される”レポートの書き方”なんて資料には、大抵難しいことをゴチャゴチャ書いてあって逆に混乱してしまうと思います。そこで、ここからはなるべく一言で分かりやすく説明していきます。
最後には実際に構成を作り上げる方法も紹介していきます。
というわけで、次からはレポートの基本構成と言われる「序論」「本論」「結論」の3つに書くべきことを、冒頭の『現代の日本人の動画視聴行動の傾向について』というテーマでレポートを書くという前提で見ていきましょう!
序論
“序論”には、このテーマでレポートを書く理由と本論の中で書くことの概要を記述すればOKです。
レポートらしく専門用語を使って書こうなんて考えず、自分の言葉で書けばOKです。
例えばこうです。
現代の日本では、若者を中心にテレビ離れが進んでいると言われている。
そこで、若者がテレビを見なくなっている理由やその代わりに視聴している動画コンテンツ、そして、今後伸びていくことが予想される動画メディアについて述べていく。
ポイントは、与えられたテーマについて、自分が思うことや感じることを、一番最初に短い文章で書いてしまうことです。あとは、そう思う理由を本論に書けばいいのです。そこで、本論で書くことの概要には、その理由を簡単に書いてしまいます。
実は序論さえ書けてしまえば、本論はそう思う理由の裏付けや説明を、書いていくだけなんです。だから、序論が書ければ、レポートの半分は終わったようなものです!
本論
本論には序論で書いた”そう思う理由”についての裏付け情報や、説明、ウンチクなどを書いていきます。
この本論で重要なことは、内容が理解しやすいことです。これが評価を左右する一番の要素です。
説得力とか画期的かどうかなどは、二の次なんです。そこで、重要になるのが、この本論の中の構成なんです。
ポイントはこの3段階で考えることです。
- 本論で伝えたいことを短い文章で表現
- 見出しを作る
- それぞれの見出しの説明を考える
というわけで、冒頭の『現代の日本人の動画視聴行動の傾向について』を例にして、それぞれを順番に説明します。
本論で伝えたいことを短い文章で表現
まず、レポートのテーマに選んだことについて、自分の考えを短い文章で表現してみます。
例えばこうです。
いかがでしょうか?もしかすると、これを読んでも”大したことない”とか、”自分は違う考えだ”なんて思うかもしれませんね。
でも、何度も言いますが、説得力や画期的かどうかは、あまり気にしなくていいんです。自分の考えを分かりやすく表現できていれば、十分良い評価が貰えるはずです。
だから、人からどう思われるかは考えず、自分の考えを短い文章で表現してみてください。
見出しを作る
短い文章で表現できたら、次はいよいよ見出し構成を作っていきます。見出しは作った文章から簡単に作ることができます。
見出しにするのは、作成した文章のポイントになる部分をピックアップすれば、すぐにできます。例えば、上で作成した文章であれば、赤字にした部分が見出しに使えます。
あとはこれを実際の見出しにします。
“無料動画サイト”や“動画配信サービス”は、テレビ離れが進む直接的な理由です。そして、“いつでも好きな時”と“自分好み”は、そのようなサービスが好まれる理由です。
というわけで、こんな見出し構成にします。
- テレビ離れが進む理由
- 無料動画サイト
- 動画配信サービス
- 動画配信サービスが好まれる理由
- いつでも好きな時
- 自分好み
こんな感じで、大見出しと小見出しにすると、それっぽいですよね(^^)/
ここまでできれば骨組みは完成です。あとはそれぞれの見出しの文章を書いていくだけの作業になります。
それぞれの見出しの説明を考える
見出し構成ができれば、レポート作成の半分は終わったと言っても過言ではありません。
ここからたくさん文章を書いていくので、まだまだ大変なように感じますよね?ところが実際には、そんなに苦に感じないはずです。
簡潔な文章と見出し構成が作れてしまえば、頭の中は整理された状態なので、詰まることなく文章を書くことができるからです。
あとは次のようなポイントを押さえて、自分独自の考えではなく、客観的で説得力のある内容にすればOKです。
- 公式な調査結果を根拠にする
官公庁や有名なリサーチ会社などが行った調査結果を転載して、自分の意見の裏付けにします。 - 専門家の論文を引用する
自分の意見と同じような内容を書いた、専門家の論文などを引用して、レポートの内容を補強します。 - アンケートなどを実施する
知り合いなどに協力してもらって、自分が作成したアンケートに回答してもらい、そのデータを使用します。
もちろん、全部をやる必要はありませんが、自分勝手な意見と思われないように、必ずどれか一つは盛り込むようにしてみてください。
結論
最後は結論です。
実は本論の構成を考える時に、最初に考えた短い文章が、実は結論そのものです。
とは言え、さすがにそれでは簡略過ぎるので、次のようなことを追記するのがおすすめです。
- 今後の展望
- 取るべき対策
- 世の中の変化予想
どれも自分の考えを書けばOKです。そこに、客観的で説得力がある根拠も書けるとなお良いでしょう。
これを踏まえると、例えばこんな感じにすると、サマになります。
○○の予測では、この流れは、加速する一方とされている。今後、既存のテレビ局は、動画配信サービスを運営するなどの対策が必要になると考えられる。
こんな感じで、自分の意見を書けるだけ書いていくと、結論として見栄えの良い内容になるはずです。
参考にしてみてください。
まとめ
というわけで、今回はレポートの構成の作り方を紹介しました。
ポイントは本論の見出し構成を先に考える事です。
そのコツは『本論で伝えたいことを短い文章で表現』することに尽きます!
これさえできれば、見出し構成もスムーズに作れて、本文も詰まることなく書くことができます。
ぜひ、試してみてくださいね!