いきなりですが、皆さんは話が長いって言われたことありますか?私は妻からよく言われてました。一番身近にいる妻がそう思うくらいなので、きっと他の人もそう感じてるに違いありません。
話が長いと、聞いてる相手も不快な気持ちになり、本当に伝えたい事が伝わらないこともあります。一説によると、何も考えずにダラダラ話す人の場合、その8割は無駄な内容だそうです。
また、ダラダラと話が長い人は、知的さを感じないため、悪い印象を与える原因にもなります。
私はプライベートでも仕事でも、人前で話すことが多いので、このままではまずいと思い、プレゼンのセミナーを受けたり、色んな人からアドバイスをもらって、訓練しました。
その結果分かったのは、上手に話すコツは実はシンプルだということです。実はちょっとしたことで完結で伝わりやすい話し方ができるようになるんですよ!
というわけで、今回は話が長いことを改善するための簡単な方法を紹介します!
目次
話を分かりやすく伝える方法
話が長い人って何かコミュニケーション能力に問題があるのでしょうか?
決してそんなことはありません。ただ、話したいことが多すぎるのです。しかし、人間の脳はとても処理能力が高く、少し伝えただけでも、ちゃんと伝わるものなのです。
そのため、短く分かりやすく伝えればそれで十分なのです。
それには次の4つのポイントを意識して話すようにすることです。
- 伝えたいことを明確にする
- 結論を最初に言う
- 文章にしておく
- 言葉のヘタを取る
実はどれも簡単なことです。話が長い人はこのポイントを無視して話しているだけなのです。
というわけで、順番に解説していきますね!
伝えたいことを明確にする
何よりもまず大切なのは、最初に相手に伝えたいことを明確にすることです。話が長くなる原因のほとんどは、伝えるべきことが分かってないために起きます。
例えば次の会話を見てください。
部下「まず○○さんが、最初に資料を配ったんですが、足りない情報があったんで、追加の資料を印刷していたら開始が遅れてしまったんです。それで、△△さんがイライラしてしまって…(ダラダラ)」
この場合、課長が知りたいのは打ち合わせで話し合われた内容や決定事項などの情報です。そのため、部下は会議の一部始終なんか伝える必要はありません。
話す前には、自分が何を伝えたいのか?相手は何が知りたいのか?を明確にしてから話すようにしましょう。
結論を最初に言う
次に大切なのが、結論から話すことです。
まず、最初に自分が伝えたいことや相手が知りたいことから伝えて、その後に関連する情報を伝えるようにするのです。そうすることで、話を聞いている相手は、スムーズに内容を理解することができます。
例えば次のようにすると良いです。
部下「お客さんとの商談は来週の火曜日になりました。水曜日以降だと納品が間に合わない可能性があるそうです。担当するのは○○さんになりました。」
このように相手が一番知りたいはずの情報を最初に伝えます。その後にそうなった理由などの関連情報を伝えると分かりやすくなります。
文章にしておく
伝えたいことを明確にして、結論から話すようにすれば、長い話もスッキリします。とは言えこのような話し方をするには、ある程度の慣れが必要です。今までの話し方のクセを改善するには、時間がかかるものです。
そこで、最初のうちは可能であれば、話す前に文章にしておくのをおすすめします。完全に頭の中が整理されてないと、文章化するのは無理です。
だからこそ文章化することが、分かりやすい話し方をするために非常に効果的なのです。
言葉のヘタを取る
“言葉のヘタ“とは「え~」「あの~」「えーっと」「その~」などの言葉に詰まった時に無意識に出てしまう言葉のことです。(私が勝手に名付けました^^)
これらの言葉を発しているだけでも、話が長いように感じさせます。また、聞いてる相手にもフラストレーションを感じさせるため、話が更に伝わりにくくなってしまいます。
実際に何も考えずに話してみると、とても多くの言葉のヘタを発していることに気付くはずです。この言葉のヘタを完全に取り除くのは、かなり難しいです。
しかし、簡単に取り除く方法があります。それは、既に説明したとおり、伝えたいことを明確にしておくことです。更に文章化までできていれば完璧です!
原稿を朗読している人は言葉のヘタを発することって、とても少ないはずです。これは既に伝えたい事が明確になっているからです。
言葉のヘタを消そうとすれば自然に伝えたい事が明確になるわけです!
というわけで、ここまでは話を分かりやすく簡潔に伝える方法を紹介しました。
しかし、そもそもなぜ話が長くなってしまうのでしょうか?実は話が長い人の心理には特徴があります。その心理を理解すると、更に分かりやすい話し方ができるようになります。
そこで、次は話が長い人の心理を見ていきましょう。
話が長い人の心理
話が長い人には特有の心理があります。
それが次の2つです。
- 焦り
- 不安
話が長い人のタイプはこの焦り型と不安型に分けるととても理解しやすいです。
順番に解説していきますね!
焦り
焦り型の人の場合「話を分かりやすく伝えなきゃ」という心理が強過ぎるのが特徴です。
話を分かりやすく伝えたいため、とにかくたくさんの情報を伝える必要があると思ってしまい、色々な情報を整理しないで伝えてしまうのです。
実は伝えたいことが不明確な時に、この心理に陥りやすくなります。そのため「伝えたいことを明確にする」の基本に忠実になることで、かなり改善することができます。
不安
不安型はちょっと厄介です。不安型の人は「相手に誤解されたくない」「相手にちゃんと共感して欲しい」「自分のことを評価して欲しい」という心理が働いています。
不安型の人は、不安を解消することが目的なので、ある意味伝えたい事が明確です。その代わりに話の細部に至るまで事細かに話したがるので、非常に話が長くなってしまうのです。
不安という感情はとても強くてコントロールが難しいものです。この場合は、何の準備もせずに話すとどうしても長くなってしまいます。そのため、話す前には必ず文章化するようにしましょう。
このように話が長くなってしまう時には、焦りか不安の感情が原因のことが多いのです。しかし、ちゃんと理解して欲しくても、長く話す必要なんてありません。むしろ、完結に話した方が断然伝わりやすいのです。
いったいなぜなんでしょうか?
簡潔に話した方が良い理由
人間の脳は非常に処理能力が高いです。
相手の話を聞くと、話の内容に加えて、相手の表示や声のトーン、仕草などからもたくさんの情報を受け取ります。元々よく知っている仲であれば、更に受け取る情報が多くなります。
話を聞いている人の脳はそれらの情報を瞬時に処理して、目の前にいる人が伝えたいことを先読みして、理解してしまうのです。
一方で言葉で伝える情報量というのは、脳が処理できる量よりも遥かに少ないのです。だから、ダラダラと長話されると、話を聞いている人は、内容が分かっているので、だんだん我慢できなくなってイライラしてきてしまうのです。
効果的な会話は、短く分かりやすい文章を互いにキャッチボールすることです。こうすることで、お互いの脳の働きを無駄にせず効率的なコミュニケーションができるようになるのです!
話す時はダラダラと一方的に話さずに、ちゃんと会話することを心がけてくださいね!
まとめ
話が長いって言われる人は、焦りや不安の感情が原因です。そんな人でも安心して信頼している人に対しては、簡潔で分かりやすく話しているものです。
まずは、今の自分がそういった感情に支配されていないかを注意してみてください。
その上で、今回紹介した方法を心がけて、話が長くならないようにしてみてください。
- 伝えたいことを明確にする
- 結論を最初に言う
- 文章にしておく
- 言葉のヘタを取る
自分が伝えたいこと、相手が知りたいことを明確にしてから話し始める。
最初に一番伝えたいことを話し、その後に理由や関連情報を話すようにする。
話したい内容を文章化して、話し方のクセを直す。
言葉のヘタを取るように意識すると、自然に整理された話し方になる。
最初は自分の話し方のクセがあるので、慣れるまではたどたどしくなるかもしれません。そこで、最初は親しい人との会話で練習してみると良いと思います。
簡潔で分かりやすい話し方をする人は、理性的で魅力的に感じるものです。
是非、この話し方を身につけて、上手なコミュニケーションをしてくださいね!