パスポートなどを作る際に必要になるのが、戸籍謄本ですね。私もパスポートを作る際に戸籍謄本を取得しました。
でも、住民票ならしばしば取得することがありますが、戸籍謄本なんて滅多に取得しないですよね。当時の私は戸籍謄本と住民票の違いをちゃんと理解していませんでした。
実はこの違いをしっかり理解してないと、思わぬ面倒なことになってしまいかねません。大人になれば誰でも戸籍謄本や住民票を利用することがあるため、ちゃんと理解しておきたいところです。
そこで、ここでは戸籍謄本と住民票の違いや本籍地と住所の違いなどを解説します!
目次
戸籍謄本と住民票の違い
早速、戸籍謄本と住民票の違いを見ていきましょう。
昔の私は住民票は戸籍謄本の簡易版みたいなものだと思っていましたが、実は全然違うものです。
それぞれがどんなものか見ていきましょう。
戸籍謄本
戸籍謄本とは本人に関する次のような情報が記載されているものです。
- 氏名
- 生年月日
- 親の氏名
- 婚姻関係(過去も含む)
- 子供の氏名(子供がいれば)
一言で言えば、日本国民であることを証明する書類といった感じです。そのため、パスポートを申請する時や、結婚する時などに必要になります。
ちなみに戸籍制度は日本以外では中国にしか存在しないという、世界的にも珍しい制度なのです。
住民票
一方の住民票は、現住所を証明するためのものです。
住民票には次のような情報が記載されています。
- 氏名
- 生年月日
- 性別
- 世帯主
- 本籍
- 住み始めた年月日
- マイナンバー
- その他の情報
住所を証明するための書類ですが、それ以外にも様々な情報が記載されています。
この住所がある場所の自治体に対して住民税を納めたり、選挙の際はその土地で立候補した議員に投票することになります。
さて、以上が戸籍謄本と住民票の違いです。それぞれの違いは分かったと思いますが、住民票にはもう一つ違いがよく分からない情報が記載されています。
それが本籍です。本籍にも何やら住所のようなものが記載されていますが、これっていったい何なのでしょうか?
今度は本籍と住所の違いを見ていきましょう。
本籍と住所の違い
本籍と住所は同じ人もいれば、全然違う人もいると思います。中には本籍地が全然心当たりの無い場所の人もいるかもしれません。
というわけで、それぞれがどんな意味なのか解説します。
本籍
本籍とは戸籍の原本が保管されている場所の事です。
戸籍が保管されている場所なので、別に現住所と一緒の場所である必要はありません。それどころか日本国内であれば、どこでも好きな場所に変更することも可能です!
人気がある場所は皇居(東京都千代田区千代田1-1-1)や国会議事堂(東京都千代田区永田町1-7-1)などだそうです。
ちなみに戸籍謄本を取得したい場合は、この本籍地がある自治体に行く必要があります。現住所の自治体では発行してもらえないので、注意してください。
住所
住所は文字通り、”住”んでいる”所”です。しかし、実際に住んでいる場所と住民票に記載されている住所を違う場所にすることが可能です。
住民票に記載されている住所は、厳密には自分が住民登録をしている場所の事です。住民登録している自治体に対して、住民税を納めたり、その自治体の行政サービスを受けることになります。
ただ生活しているだけなら、実際の住所と住民登録している場所が違っていても、特に不都合はありません。しかし、手当や補助金、教育などの行政サービスなどは、受けられなくなってしまいます。
引っ越しの時に面倒だからといって、住民票を移すのをサボっていると思わぬ痛手を受けることもあります。引っ越しなどで住所が変わる場合は、ちゃんと転出と転入の手続きを済ませるようにしましょう。
以上が本籍と住所の違いになります。
大人になれば戸籍謄本も住民票も一度は申請する機会があると思います。住民票は通常は今住んでいる場所の自治体で申請すれば良いので、間違いはないと思います。
しかし、戸籍謄本は本籍の場所にある自治体で申請する必要があります。戸籍謄本は滅多に申請しないため、本籍地を忘れることってよくあるんですよね…。
そこで、最後にオマケとして、本籍地を忘れてしまった場合の調べ方をお伝えします。
本籍地の調べ方
本籍地はどこかと聞かれるとすぐに答えられないのではないでしょうか?
特に結婚すると新しく戸籍ができるため、自分がどこを本籍地にしたか忘れがちです。結婚する時は2人の新居を本籍地にする場合が多いですが、その後に引っ越したりする事も多いため、どこが本籍地だったか忘れてしまいやすいのです。
では、本籍地を忘れてしまった場合は、どのようにすれば調べられるのでしょうか?
確実なのは次の2つの方法です。
- 住民票を取得する
- 2007年以前に発行された免許証を見る
申請の際に本籍を記載するかどうか選べるので、記載するようにして申請してください。
個人情報保護のために最近の免許証には記載されていませんが、2007年以前に発行された古い免許証には本籍地が記載されています。
あとは親兄弟に聞いてみるというのもありますね。
このように本籍地は忘れやすいので、覚えやすい場所にしておくというのも、1つの方法かもしれないですね。
結婚する場合などは、本籍地は忘れにくくて、移動しない場所が良いかもしれませんね。プロポーズした場所や結婚式をした場所なんてどうでしょうか(^_^)
まとめ
戸籍謄本と住民票は記載内容も目的も全然違うものなんですね~。
まとめるとそれぞれの違いはこうです。
生年月日や家族関係など、自分の身分を証明するもの
【住民票】
自分が住民登録している場所を証明するもの
戸籍謄本は本籍地でないと取得できません。本籍地を忘れてしまうと戸籍謄本を取得する時にとても面倒です。
結婚した時などは、何も考えずに2人の新居の場所を本籍地にすることが多いと思います。しかし、住所のような今後、変わる可能性がある場所を本籍地にすると忘れちゃうかもしれません。
結婚する時に2人で相談して決めてくださいね。
ちなみに実際に私自身もあやふやになっちゃってます(今住んでるところだったかな…?)