さんまの刺身に寄生虫!?アニサキスの心配は無いの?

秋はさんまが美味しい季節ですね!

さんまの美味しい食べ方と言えば塩焼きですが、新鮮なさんまは刺身で食べても最高です!

しかし、生魚を食べる時に、寄生虫って気になりますよね…。さんまにもはらわたの部分に寄生虫らしきものが、ちらほら見える時があります。私の場合、塩焼きなど火が通っている時はあまり気にしないのですが、刺身の時はちょっと怖い気持ちもあったりします。

特に”最凶”の寄生虫アニサキスがいるかどうかが一番、気になるところです。

そこで、ここではさんまの刺身に寄生虫の心配は、あるのかどうかについてお伝えします。

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目次

さんまの寄生虫

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まずはさんまに寄生している可能性のある寄生虫を見ていきましょう。

さんまには主に次の5種類の寄生虫がいます。

  • サンマヒジキムシ
  • サンマウオジラミ
  • ペンネラ
  • ラジノリンクス
  • アニサキス


うわっこんなにと思いますが、ほとんど害のないものから、恐ろしいものまで色々です!

順番に解説していきますね!

サンマヒジキムシ

まずはサンマヒジキムシです。

サンマヒジキムシはその名の通り、ひじきのような黒色ですが、体長が7cmもあるため、芽ひじきというよりは、名がひじきみたいな見た目です。

サンマヒジキムシはさんまの皮膚に頭を埋没させて寄生していて、お尻から糸のような卵のうを2つ出しているという、気持ち悪い外見をしています。

寄生している部位が表面なので、出荷時に取り除かれてしまうため、私たちが目にすることはほとんどありません。

また、万が一食べてしまっても、体に害が出ることはありません。まぁ、見れば一発で分かるので、間違っても食べちゃうことはないと思いますが…。

サンマウオジラミ

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スーパーで売ってるさんまの皮膚を見ると、黒い斑点のような穴があるのをよく見かけます。これはサンマウオジラミが寄生していた跡です。

サンマウオジラミはさんまの皮膚にくっ付いて、皮膚の粘液や血液を吸って生きています。体長は3mm~6mm程度で、見ればすぐに分かるので、これも出荷時に取り除かれてしまいます

また、サンマウオジラミも万が一食べても、体に害が出ることはほとんどありません

ペンネラ

ペンネラもさんまの皮膚に寄生しています。

さんまの皮膚に船の錨のような形をした頭を喰い込ませ、尾の部分は外に出しています

体長は長いものでは何と数十cmにもなる細長い寄生虫です。

しかしながら、ペンネラも人間に寄生することはないため、万が一食べてしまっても大丈夫です。

ラジノリンクス

ラジノリンクスはオレンジ色をしており、体長は2cm~3cm程度です。

寄生している主な場所ははらわたの部分で、塩焼きなどではらわたの部分を見ると、たまに見つかります。

はらわたに存在するため、出荷時に取り除くことができないのですが、ラジノリンクスも人間には寄生しないため、万が一食べてしまっても大丈夫です。

そうは言っても、気持ち悪いので、ラジノリンクスがいるはらわたなんて食べませんけどね…。

アニサキス

アニサキス

さて、魚の寄生虫の中で、最も恐ろしいのがアニサキスです。

さんまにもアニサキスが寄生していることがあります。

アニサキスの成虫はクジラやイルカの腸の中に寄生しており、さんまに寄生しているのはアニサキスの幼虫です。

体長は1cm~4cm程度で白い色をした糸状の姿をしています。寄生している場所ははらわたの部分です

アニサキスの寄生している魚を食べてしまうと、胃や腸の壁を食い破って外に出ようとするため、もの凄い激痛に襲われます!

アニサキスによる腹痛ををアニサキス症といいます。発症率は11%と決して高くはありませんが、病院で内視鏡や外科手術などで取り除かなければ治らない場合が多いので、十分注意が必要な寄生虫です。

というわけで、さんまの寄生虫の中で私たちが注意する必要のあるのは、やはりアニサキスです。

次はアニサキスについて掘り下げて見ていきましょう。

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一番恐ろしいアニサキス

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さんまに寄生しているアニサキスは、既に説明した通り、幼虫のアニサキスです。最終的に寄生先の生物(宿主)は、イルカやクジラなどの大型の水棲哺乳類です。

成虫のアニサキスはイルカやクジラの腸の中で卵を産むと、糞と一緒に海の中に放出されます。

その糞をプランクトンが食べ、アニサキスの卵が体内に存在するプランクトンを食べた、さんまなどの魚の中で卵が孵化して幼虫になります。

そして、その魚をイルカやクジラが食べることで、腸の中で成虫に成長するのです。

このアニサキスは魚の腸の中に生息しており、それ以外の場所に置かれると、自分の住み心地の良い腸の中を探して移動するという性質があります。

この時に色んな場所を食い破って移動するため、それが人間の体の中だと、激しい腹痛を引き起こすのです。

また、魚が生きている時は、腸の中が一番住み心地の良い場所なので、腸の中に留まっています。しかし、魚が死んで、はらわたが、だんだん腐敗してくるとアニサキスにとって住み心地が悪い場所になってしまいます。

そうなるとアニサキスは移動を開始します。そして、はらわたを食い破って、身の部分に移ってしまうのです。

つまり、アニサキス症にならない安全な魚の重要な基準は、魚の鮮度なのです!

この恐怖の寄生虫アニサキスについては、こちらの記事で更に詳しく紹介しているので、一度ご覧になってください!
サバを刺身で食べるのは危険!アニサキスの恐怖の真実!

では、アニサキスの心配の無い安全なさんまを選ぶには、どうすれば良いのでしょうか?

今度は安全なさんまの選び方を解説します!

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安全なさんまの選び方

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安全なさんまの選び方を紹介する前に、まず知っておいてほしいのは、実はさんまにアニサキスが寄生していることは、少ないという事です。

しかし、それでも用心するに越したことはありません。

そこで、もしさんまを刺身で食べたい場合は次の2つのうちのどちらかを満たしたものにしましょう!

  • 刺身用と明記してある
  • 冷凍したもの


どうしてこの条件を満たしたものが安全なのか、順番に説明しますね!

刺身用と明記してある

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既に説明した通り、鮮度が落ちたさんまははらわたの部分からアニサキスが身の部分に移っている可能性があります

そのため、刺身で食べられるさんまは十分に新鮮なものに限ります。

刺身用と明記してあるさんまは、十分に新鮮なさんまなので、「刺身用」と明記してあるさんまを選びましょう。

注意点としては、刺身用と明記してあっても、どんどん鮮度は落ちていきます。その間にアニサキスが身の部分に移らないとも限らないので、さんまを買ってきたらすぐにはらわたを取り除いてしまってください

さんまのはらわたの簡単な取り除き方の動画を見つけたので、こちらを参考にしてみてください!

また、たたきにして食べれば安全などという情報もありますが、たたき程度の粗い包丁の入れ方では、アニサキスを確実に殺せる保証など無いので、とても危険です。

刺身で食べる場合は、まずは鮮度にこだわって、すぐにはらわたを取り除くことを必ずしてください1

冷凍したもの

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アニサキスは60℃以上で1分加熱するか、-20℃以下で24時間冷凍すると死滅します。そのため、刺身で食べる場合は、冷凍したさんまを選ぶというのもアリです。

最近は冷凍技術が発達したため、いったん冷凍した魚でも美味しい刺身になります。完全に冷凍したさんまはアニサキスの心配が全くないため安全です。

多少、味は落ちるかもしれませんが、絶対に安全な刺身を食べたい時は、冷凍したさんまを選ぶようにしてください。

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まとめ

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美味しいさんまは旬の時期にしか食べることができませんが、寄生虫も怖いものです。

さんまの寄生虫はアニサキス以外は心配することはありませんし、アニサキスが寄生していることも少ないです。

しかし、アニサキスの怖さを考えると、安全性には十分注意した方が良いです。

そのため、さんまを刺身で食べる時は次の2つのどちらかを満たしているものを選んでください。

  • 刺身用と明記してある
  • 冷凍したもの


寄生虫は気持ち悪くて怖いものですが、ちょっとした知識があれば、その危険を避けることができます

ここで紹介した知識を頭に入れて、美味しいさんまの刺身を食べてくださいね!