セミは毎年、梅雨が明けた頃から盛んに鳴き出します。セミの鳴き声が聞こえるようになると、夏本番を感じますね!
最近は地球温暖化のせいか、夏だけでなく秋になってもセミが鳴いています。夏から秋にかけてずーっとセミが鳴いているのを聞くと、セミの成虫の寿命は1週間なので、土の中から夏の間中どんどん出てきては、1週間で死んでいくんだなと思っていました。
しかし、実はそういうわけではなさそうです。
セミの寿命は1週間という説は間違いで、本当はもっと長いんだそうです!いったいなぜセミの寿命は1週間と思われているのでしょうか?
今回はセミの寿命が短いと誤解されている理由と実際の寿命についてお伝えします。
目次
セミの寿命は1週間なの?
セミの成虫の寿命は、世の中で一般的には、1週間と言われています。儚くて短い命の象徴のような存在の昆虫ですが、実際のところはどうなのでしょうか?
実際の寿命は?
実はセミの成虫の寿命は平均して1ヶ月と言われています。夏に成虫になって活動する昆虫の中では、ごく平均的な長さなんです。
しかも、種類にもよりますがセミは、3年~13年もの間、地面の下の土の中で暮らしています。幼虫の時を含めると、昆虫の中でも最も長生きなのです!
世の中のイメージとは、全くの正反対で、セミは儚いどころか、超長生きの昆虫なのです!
セミの一生については、こちらの記事に更に詳しく書いているので、良ければご覧ください!
⇒ セミの幼虫の期間はどれくらい?その長い一生を解説!
秋にも鳴いているのは長寿なセミ!
更に最近は秋になってもセミが鳴いているのを耳にします。中には11月になっても、まだ鳴いているセミもいます。実は夏の終わり頃に地上に出てきたセミは、特に長生きする傾向があります。
後で説明しますが、秋になってくると暑さも和らいでくるため、セミにとっても過ごしやすい陽気になってくるため、更に長生きするのです。
最近の温暖化の影響で、秋になっても気温が高くなってきているので、なんと最長で2ヶ月も生きることがあるそうです!実際には夏の昆虫の中でも、最も長く生きているといっても過言ではありません。
昆虫の中でも最も長寿にもかかわらず、なぜセミは短命の象徴と思われてしまったのでしょうか?
セミの寿命が1週間と思われていた理由
実は超長生きなセミが、短命と誤解されている理由には次の二つがあります。
- セミの成虫は飼育が困難
- セミは暑さに弱い!
誤解のもとになっているこれらの理由をそれぞれ説明していきますね!
セミの成虫は飼育が困難
セミの成虫がどれくらいの期間、生きているのかを調べるためには、捕獲して飼育してみるのが手っ取り早い方法です。
しかし、セミの成虫はとても飼育が難しい昆虫なのです。ストレスに弱く、エサも自然に近い物を与える必要があるため、人間が飼育してもせいぜい1週間程度しか生きることができません。
このため、長い間セミの成虫の寿命は、1週間程度と誤解されてきたのです。しかし、実際には自然界では、セミはもっと長生きすることができるのです。
セミは暑さに弱い!
セミは夏の風物詩ともいえる昆虫です。それにもかかわらず、実はセミは暑さに弱いのです。
真夏の暑い盛りの時期に、大きな音で鳴き続けるのは、かなり体力を消耗します。猛暑が続くと、1ヶ月ももたずに一生を終えてしまうのです。
あんなに暑苦しい鳴き声を放つセミ自身が、暑さに弱いだなんて何だか皮肉ですね…。
まとめ
実はセミの成虫の寿命は、1ヶ月~2ヵ月という驚きの長さでした。短命なことの代名詞のように扱われるセミですが、幼虫の期間も含めると短命どころか超長寿な昆虫なのです!
なぜかすぐに死んでしまう、ひ弱なイメージのセミですが、夏の昆虫では最もたくましく、秋になっても活動しているしぶとい昆虫です!
セミの命は1週間と誤解している人を見つけたら、是非、セミはとても長生きする昆虫であることを教えてあげてくださいね!
ちなみにこの記事のような理系のテーマの記事をこちらにまとめています。夏休みの自由研究のネタに役立つと思うので、良ければご覧ください!
⇒ 夏休みの宿題の自由研究のネタ!困ったらこれはいかが?