長芋の栄養!加熱する食べ方はもったいないですよ!

長芋は和食の中でもポピュラーな食材の一つですね。短冊切りにして、酢の物にしたり、すりおろしてとろろ芋にした後に海苔に包んで磯辺揚げにしたりと色々な食べ方があります。

私は個人的にはシンプルにとろろ芋にだし汁と醤油を入れて、熱々のご飯の上にかけて食べるのが大好きです!

そんな長芋ですが、独特の強い粘りが、体に良いとされています。一体、あの粘りの正体と効果は何なのでしょうか?

また、磯辺揚げにしてしまうと、粘りが失われて固まってしまいます。それはそれで美味しいのですが、加熱すると粘りが失われてしまうのということは、栄養も壊れてしまっているのでしょうか?

今回は長いもの栄養と、加熱する食べ方をしても大丈夫かどうかについて見ていきたいと思います。

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目次

長芋の栄養

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まずは長芋に含まれている栄養素から見ていきましょう!

【長いもの栄養素】
名称 100gあたりの数値
カロリー 65Kcal
炭水化物 13.9g
脂肪 0.3g
タンパク質 2.2g
ビタミンB1 0.1mg
ビタミンB2 0.02mg
ビタミンB3 0.4mg
ビタミンB5 0.61mg
ビタミンB6 0.09mg
ビタミンB9 8μg
ビタミンC 6mg
ビタミンE 0.2mg
カルシウム 17mg
鉄分 0.4mg
マグネシウム 17mg
リン 27mg
カリウム 430mg
ナトリウム 3mg
亜鉛 0.3mg

特徴的なのは、カリウムの含有量の多さです。カリウムには血圧を下げる効果があるため、塩分摂取量の多い日本人は積極的に取りたいミネラルです。

さて、この表だけだと長いもの栄養の特徴はカリウムだけのように見えますが、実は長芋の本当の凄さは別にあります。それは長芋の粘りの成分であるムチンという物質です。

次はこのムチンの健康効果について見ていきましょう!

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ムチンの健康効果

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ムチンは糖の分子が無数に連なって、タンパク質と結合した、とても大きい分子で、糖タンパクと呼ばれています。実はムチンはあらゆる動物の粘膜に存在する物質です。粘膜は触るとヌルっとしますが、このヌメりの正体がムチンなのです。

ムチンには主に粘膜を丈夫にする働きがあります。ムチンは体中の粘膜に次のような効果をもたらします。

【ムチンの効果】

  • ドライアイを防ぐ
  • 胃の粘膜を保護し、胃炎を防ぐ
  • 胃腸の粘膜を保護して、腸炎を防ぐ
  • 肝臓や腎臓の働きを強化する
  • 粘膜を強くして細菌感染を防ぐ


粘膜は体の中でも細菌が感染しやすい部分です。いわば体の弱点部分ともいえます。そのため、ムチンで粘膜を丈夫にすることは体を守る上で重要なのです。

さて、そんな長芋ですが、食べる時には注意したいポイントがあります。今度は長芋の食べ方の注意点を見ていきましょう。

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長芋の食べ方の注意点

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ムチンという特別な栄養素を持つ長芋ですが、食べる時には注意すべきポイントがあります。

それは次の2つのポイントです。

  • 加熱しない
  • 調理する時に素手で触らない


順番に理由を見ていきましょう!

加熱しない

ムチンは糖タンパクと呼ばれる糖を大量に含むタンパク質です。タンパク質は熱に弱いという性質があるため、ムチンも加熱してしまうと壊れてしまいます。

とろろ芋の磯辺揚げに粘りが無いのは、ムチンが壊れてしまっているからなのです。

ムチンは70℃で壊れてしまいます。ムチンをしっかりと取りたい場合は、火を通さずに生で食べるようにしてください。

調理する時に素手で触らない

長芋を調理する時に、長芋に触った所が痒くなった経験はないでしょうか?実はあの痒みの原因は、長芋に含まれるシュウ酸カルシウムという物質が原因です。

シュウ酸カルシウムは針状の小さな結晶をしているため、それが皮膚に突き刺さって痛覚を刺激することで、痒みを生んでいるのです。この痒みを直すにはシュウ酸カルシウムの結晶を取り除く必要があり、手で掻いても痒みは取れません。

そのため、長芋を調理する時は、手袋をするなどして、素手で触らないようにすることがポイントです。

しかし、もし長芋を素手で触って、痒くなってしまった場合は、シュウ酸カルシウムは酸に溶ける性質があるため、酢で手を洗うと良いです!

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まとめ

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長芋にはムチンという粘膜を丈夫にして、免疫力をアップさせる成分がたくさん含まれています。このムチンは加熱すると壊れてしまうので、長芋は火を通さずに食べるようにしましょう!

そういえば、長芋の主な食べ方は、昔から火を通さないものでした。昔の人は長芋は火を通さない方が良いこと知っていたのかもしれませんね!

さて、私もこんな記事を書いたせいで、とろろご飯が食べたくなってしまったので、早速スーパーで長芋を買ってきたいと思います!