最近、大学生の友人に「シングルCDの曲を片方はA面、もう片方をB面と呼ぶ理由が分からない」と言われました。今どきの若者はもはやその理由を知らないんですね…。その事実に自分がおっさんであることを自覚してショックを受けました!
私よりも上の世代の人にとっては、良く知ってるこの意味ですが、音楽がインターネットで配信されるような今の時代では、知らない人もたくさんいるようです。
というわけで、今回はCDのA面とB面の意味についてお伝えします!
目次
A面とB面の意味
シングルCDには、たまに3曲以上入ってることもありますが、大抵はA面の曲とB面の曲の2曲が収録されています。それぞれの曲の意味を、まずはおさらいしておきましょう。
A面の曲
A面の曲は、そのシングルCDのメインの曲です。そのCDのタイトルとなっている曲を指しています。そのCDのイチオシの曲で、積極的にプロモーションしていきたい方の曲のことです。
たまに両A面なんていうシングルCDもありますが、両方の曲ともタイトル曲にできるほどの自信作ということです。
B面の曲
B面の曲は、カップリング曲などとも呼ばれます。A面の曲の付属の曲という位置づけの曲です。悪く言えばおまけの曲なわけです。
しかし、なぜわざわざシングルCDには2曲、収録するのでしょうか?別に1曲だけにして、その分安くしても良い気がします。一体、その理由は何なのでしょうか?
実はその理由は、楽曲がCDではなくアナログレコードに収録されて売られていた時代に遡ります。
シングルCDが2曲入りの理由
シングルCDに2曲収録されているのは、アナログレコードには、2曲収録されて販売されていたためです。なぜ、アナログレコードには2曲収録されているのでしょう?
アナログレコードの名残
アナログレコードは表面に溝が彫ってあり、それをレコードプレーヤーがなぞることで、振動して音が出ます。溝を掘ることができるのは、表面だけではなく、裏面にも掘ることができます。
シングル盤のアナログレコードの場合は、通常片面には5分程度の長さまで、収録できるため片面に1曲収録します。そのため、表面にはタイトル曲を収録して、裏面にもついでに別の曲を収録したわけです。この表面をA面、裏面をB面と呼んだのです。
こうしてシングル盤のレコードは、必ず2曲収録した形で販売されていたため、CDの時代になり、そして、インターネットで販売される時代になった今でも、その名残で必ず2曲収録されているのです。
ちなみにCDの場合は、表裏など無いので、3曲以上収録されている場合もあります。昔よくあったのは、3曲目にA面の曲のボーカルの無いインストルメントの曲が入っていたりしました。
B面の曲がヒットすることもある
シングル盤のレコードや、シングルCDの中には、A面の曲ではなくB面の曲が人気が出ることもあります。例えばSMAPのオレンジという曲は、らいおんハートというシングルのB面の曲ですが、人気が出た曲です。
当然、良い曲であれば人気が出る場合もよくあることなので、両A面のシングルCDに格上げになったり、その曲をA面にしたCDとして再発売したりします。
結局はどの曲がA面かを決めるのは、ファンの方なのかもしれませんね!
まとめ
シングルCDのA面、B面というのは、アナログレコードのシングル盤の名残だったわけです。CDやインターネット配信になった今でも、今までと変わらず2曲収録することで、買う人が損にならないようにしたわけですね!
とはいえ、最近はインターネット配信も普通になってきたので、好きな曲を1曲単位で購入するようになってきたので、A面、B面という考え方も廃れてきています。古き良き伝統といった感じでしょうか。
ちなみに私はA面、B面の意味を知っていましたが、私が音楽を聴きだした頃は既にCDだったので、そこまでおっさんではないですよ…。