最近のカフェは居心地が良くて、つい長居してしまいますよね。
スターバックスなどの大手チェーンは、店内に無料Wifiと電源を用意してくれているところがほとんどです。そのため、仕事や勉強で長居する人がとっても多いです。私も軽く3時間くらいは滞在してしまいます。
でも、そうなると当然問題になってくるのが、お店の混雑ですよね。混んでる時にパソコンを開いて仕事をしているのは、大ヒンシュクです。
私のような人が、一番迷惑をかけやすい立場なので、迷惑にならないように、人一倍気を付けているつもりです。だからこそ、他のマナーの悪いお客さんを見るとイライラしてしまいます。
中には長居するだけじゃなく、荷物を隣の席に置いている人までいます。そんな人は言語道断です!
だからこそ、迷惑にならない利用の仕方は大切だと思います。外出先で仕事をしたい時や、集中して勉強したい時には、落ち着けるカフェは最適な場所ですよね。できれば、お店にも他のお客さんにも迷惑にならない範囲で、長居したいものです。
では、いったい、どれくらいの時間までなら、カフェでの長居が許されるんでしょうか?
色々と調べてみると、驚きの事実が分かりました!
というわけで、今回はカフェでの長居は何時間までなら許されるのかや、長居をする時のマナーを考えてみます。
目次
カフェに長居するのは迷惑なのか?
ネットニュースなんかで、たまにこんなのを見かけます。
長居する客に退店を促したところ「商品の代金には、場所の利用料まで含まれているはずだ!」と逆ギレされた。
商品の代金に場所代なんて含まれてないでしょって言いたいですよね^^;
一方でこんなニュースもありました。
混雑したカフェで入店待ちの列に並んでいたら、先頭のおじさんが「どいつもこいつも飲み終わってるだろ!ここはパソコン教室じゃないだろ!」と怒鳴ったら、10席くらい空いた
「オッサンよく言ってくれた!」って感じですよね^^
周りの迷惑も省みず、混雑しているカフェに長居する客は、迷惑で腹立たしいものです!
実際に混雑時に長居する客は、他の客やお店にとって迷惑千万です!
お店は客の回転率が下がれば、当然売り上げの低下を招きます。他の客だって、カフェの利用機会が失われてしまいます。
当たり前のことですが、カフェに長居することは、自分以外には迷惑なことです。
じゃあ、いったい何時間までなら迷惑にならないのでしょうか?
カフェには何時間までならOKなの?
常識的に考えて、カフェで飲み物や食べ物を買った場合は、その商品に対する代価を払ったと考えますよね。お店の席の利用料は含まれてないわけです。
そうじゃないと、テイクアウトする人が不公平ですよね?じゃあ、その後お店にいるのは、いったいどういう扱いなんでしょうか?お店側の好意なんでしょうか?
好意だとしたら、飲食が終わったらすぐに退店しなければマナー違反なんでしょうか?
実は法律の契約の解釈の仕方からすると、このような考え方は間違いなんだそうです!
店内に席があるカフェの場合、商品の代金には、その商品と共に店内の席を閉店まで使う権利も含まれていると考えるのが合理的なんだとか…。つまり、閉店までは無制限で何時間お店にいても良いのです。
これが日本社会でのカフェの利用形態から考えた、合理的な解釈なんだそうです。賛否両論はあるらしいのですが、法律的な考え方からすると、カフェには何時間いても構いません。
追加で商品を購入する義務もありません。
もちろん、商品購入時に明確に“飲食後は速やかに退店すること”とか“○時間以内に退店すること”のような条件を決めていれば別です。でも、ほとんどのカフェはそのような事を明示すると、客の心証が悪いのでやりたがりません。
つまり、事実上、カフェには1つの商品の購入だけで、何時間だろうと閉店までいて構わないんです。
でも、実際には長居していると、店員に声をかけられることがありますよね?私も「混雑してきたので、もしよろしければお譲りいただけませんか?」なんて言われたことがあります。
そんな時は、どうなんでしょうか?
長居している客を追い出すのはアリ?
ノマドワーカーなんて言葉がありますが、フリーランスの人じゃなくても、外出先のカフェなんかで仕事をする人は増えてますよね。
街のカフェには、仕事や勉強をしている人が必ずいます。混んでくると時には店員さんが、長居しているお客さんに声をかける光景もあります。
また、最近のお店には『混雑時は席をお譲りください』なんて張り紙が貼ってあることもありますよね?こういうのって従う義務はあるんでしょうか?
実は、これもお店側からのお願いなので、明確に取り交わした契約とはみなされないそうです。お金と商品の受け渡しが済んでしまえば、契約成立です。
一応、刑法には不退去罪という犯罪があります。これは正当な理由が無く、住居や建造物に居座る行為に対して適用されるものです。
実際に過去の判例では、ラーメン店で店側の接客にクレームつけて、3時間居座った客に、適用された例があるそうです。
ただし、これは店側の営業を著しく妨害する行為だと認定されて、適用された例だそうです。
だから店員から「混雑しているので、席をお譲りいただけませんか?」なんて言われても、常識的な範囲で利用をしている限りは、契約成立後のことなので、従う義務は無いんです。というわけで、商品購入時に、そういった約束をした上で、商品を買ってない限りは、譲る義務はありません。
冒頭の「パソコン教室じゃないだろ!」としかりつけたおじさんも、他のお客さんの権利を侵害してることになっちゃうんです。
でも、そんなのはお店とその客との契約の話です。他の客の立場だったら、とっくに飲食が終わった人が居座っているなんて納得できるわけないですよね?
やはり、法律を盾にして、わがままなふるまいをしてしまっては、良識ある社会人とは言えませんよね?
そこで、次はみんなが気持ち良くいられるカフェの利用方法を考えてみました。
みんながハッピーな利用方法はコレ!
法律上はいくら長居しても良いと言っても、やはり常識とマナーを守って利用した方が、望ましいですよね。
わがままばかり通すのは、周りからの信頼を失います。
そこで、カフェを利用する時、特に仕事や勉強で利用する時に最適な基準を考えてみました。
- 空いてる時は堂々と長居する
- 混雑してきたら退店する
- 空いてる席に荷物を置かない!
まず、空いてるときは堂々と長居して大丈夫です。
お店側もガラガラよりは、既に飲食が済んでいるお客さんであっても、賑わいが出るのでありがたい面もあります。
多くの大手カフェチェーンも、“席が空いている場合は、何時間でもご利用いただけます。”というのが基本スタンスのようです。
飲食が終わっていて、更にお店が混雑してきたら、常識の範囲内の時間で、退店するようにしましょう。一応、居座り続ける客に不退去罪が適用された例もありますし、目安としては1時間程度が良いのではないかと思います。
混雑してきたらの基準ですが「2席~3席くらいは空いてるからまだ良いか…」のようなギリギリ一杯にしないことがポイントです。
後からくるお客さんは3人~4人の複数人かもしれないですし、ある程度は席選びの選択肢があった方が良いからです。
全体の8割~9割が埋まってきたら、あまり長居せず退店するようにすると良いと思います。
空いてるんだから良いかという軽い気持ちで、隣の空いている席に荷物を置くことがあります。
これはたとえ空いていてもNGです!
合理的に考えて、席は客が座るためのものであって、荷物を置くためのものではありません。
商品購入の時に、空いている席に荷物を置くことを合意しているとは考えにくいからです。
とは言え、荷物をたくさん持っている時もあるので、そんな時はお店に荷物を置く場所を相談するのが良いです。
何でも勝手に判断せず、ちゃんとお店に聞いて合意を得ることがポイントだと思います。
法律的な契約という考え方では、長居はOKと言っても、周りの迷惑を考えれば、それは望ましくありませんよね。
特に仕事や勉強といった利用方法の場合は、節度を持って混雑時は長居しないようにするのが良いのではないかと思います。
まとめ
というわけで、今回はカフェで長居することについて、考えてみました。
色んな解釈があるものの、カフェで商品を購入する時には、たとえ混雑していても、閉店までいても大丈夫なようです。
とは言え、混雑してきたり、店員からお願いされた時などは、粛々と退店するのが良いです。
いつも利用するカフェであればなおさらです。
良識ある社会人として、節度を持った利用を心がけてみてくださいね!
外でパソコン作業する際、どうしても多少気にしてしまう微妙なラインについての記事、とても参考になりました!
ヤマネさん
記事を読んでいただきありがとうございます。
私もパソコン仕事で長居することが多いので、書いていることを一番守らなければいけないのは、私自身ですね!