最近では糖質を制限することが、有効なダイエット法とされているみたいです。
でも、やはりお腹一杯ご飯を食べるのは、幸せなことですよね!
ところで、皆さんはご飯をおかわりする時には、どのようにしていますか?
実は食事に招待された時や、高級な和食などでは、ご飯をおかわりする時には、決まったマナーがあるんですよ!
「そんなこと?」って思うようなことなんですが、そこにはいかにも日本人らしい理由があるんです。
というわけで、今回はご飯をおかわりする時のマナーをお伝えします。
おかわりする時のマナー
ご飯をおかわりする時には「おかわりをください!」っていうだけと思いきや、実はちゃんとしたお作法があるんです。
そのお作法とはお茶碗の中にご飯を一口分残すことです。
これは食事に招待された時や、懐石料理などの高級な和食の時のマナーです。
そのため、自宅でおかわりする時なんかには、気にする必要はありません。
確かに、私が子供の頃、父はご飯をおかわりする時に、必ずお茶碗の中にご飯を一口分残していました。不思議に思って、残ったご飯を食べると怒られたものです。
でも、父にその理由を聞いても「そうするようにしつけられたからやってる」と言うだけで、正しい理由を知らないようでした。
いったい、なぜご飯一口残すのが、正しい作法とされるのでしょうか?
次はその理由を見ていきましょう。
一口分残す理由
お茶碗にご飯を一口分残す理由は、気配りの気持ちの表れなのです。
実はご飯を少し残すことには、次のような意味があるのです。
- もてなされる側が、おかわりを催促しないで済むように
- もてなす側が、おかわりが必要なことに気付くように
ご飯を少し残すことには、まだ食事が終わってないことを示す意味があります。全て食べきってしまうと、”ごちそうさま”の意味に解釈されてしまうのです。
そのため、お茶碗に一口分のご飯を残すことで、「まだ食事は終わってません」≒「おかわりが欲しいです」という意思表示をするわけです。
逆にこうせずに「おかわりをください!」と直接お願いするのは、無作法とされます。その理由は、おかわりが欲しいと催促するとは、相手に「おかわりが欲しいのに、気付いてくれない気が利かない人」というメッセージを伝えることになるからです。
お茶碗にご飯が残してあれば、もてなす側はその人がおかわりを欲しがっていることが分かります。
これなら、もてなす側の人から「ご飯のおかわりはいかがですか?」と勧めることができるため、気配りを示すことができます。
また、場合によっては、おかわりを要求するのを、恥ずかしいと感じる人もいます。そのような人でも、それとなくおかわりが欲しいという意思表示ができるというメリットがあるわけです。
ちなみに私の父はお茶碗にご飯を残しつつ「おかわりっ!」と催促してました。
厳密に言えば、これってマナー違反だったわけですね^^;
まとめ
というわけで、今回はご飯をおかわりする時のマナーを紹介しました。
お茶碗にご飯を一口分残すという、意外なことがおかわりの作法だったんですね~^^
ただし、実際にはおかわりを勧められるまで待たなくても、お茶碗に少しだけご飯を残した状態で「おかわりをください」と言うことが多いようです。
本来の意味からすると、勧められるまで待つのが正しいようですが、別にこちらからお願いしても、マナー違反にはなりません。
また、これは食事招待された時や、高級和食のお店に行った時のマナーです。
自宅でおかわりする時には、全部食べた状態でおかわりしても構わないようです。
皆さんもこれからご飯をおかわりする時には、お茶碗の中に一口分のご飯を残してみてくださいね!