漫画「ドラえもん」は、日本人なら知らぬ者はいない漫画ですね!
誰もがドラえもんのひみつ道具に憧れたものです。
私の場合は雲のようなフワフワした人間で、同じ場所にいるのが苦痛なので、絶対にどこでもドアかタケコプターが欲しいです!
さて、そんなドラえもんですが、管理人の私には子供の頃からずっと疑問に思ってることがあります。それは「ドラえもん」の主人公はドラえもんとのび太のどっちなんだろう?というものです。
漫画のタイトルは「ドラえもん」でありながら、話の中心はいつものび太だよな~と子供心に不思議に思っていました。それに映画版のドラえもんってサブタイトルは必ず”のび太の○○”という感じで、のび太が主人公のような書き方ですよね?
調べてみると、どっちが主人公なのかというのは、議論の対象のようです。
そこで、今回はドラえもんとのび太のどっちが主人公なのかを徹底考察してみました!
目次
ドラえもんとのび太はどっちが主人公なのか?
そういうわけで、日本の漫画史に残る金字塔であるドラえもんでありますが、主人公はドラえもんなのか、のび太なのか私なりに考察してみます!
主人公の定義
まず、本題に入る前に主人公の定義を調べてみました。
小説、舞台、ドラマ、漫画などで、物語の中心となって、ストーリーを展開させていく登場キャラクターのこと
ストーリーの中心にいるキャラクターが主人公です。ドラえもんの場合は大抵が一話完結の内容なので、場合によってはその回によってジャイアンやスネ夫、しずかちゃんが主人公と言える話もある気がしますが、そこまで広げるとわけが分からなくなります。
今回は「ドラえもん」という漫画全体としての主人公は誰かについて、見ていきたいと思います。
ストーリーから
まずはドラえもんのストーリーの視点から考えてみます。ドラえもんのストーリーは以下です。
ある日、のび太がのんびり自分の部屋で過ごしていると、机の引き出しからドラえもんとのび太の玄孫(孫の孫)セワシくんが出てきます。
セワシくんによるとのび太は将来色々な不運に襲われる人生を送ることになり、会社経営の失敗などで作った借金がセワシくんの時代まで残っているとのこと。子孫たちが困っているので、のび太にドラえもんを世話係としてそばにおいて、悲惨な未来を変えようとします。
そんなのび太は困難があると、ドラえもんの秘密道具に頼り、そしてその道具の使い方を誤って失敗することを繰り返します。
しかし、失敗を繰り返すうちに少しずつ成長していくのでした…。
改めてストーリーを振り返ってみると、結構シリアスだったりしますね…。ていうかセワシくん、そんな理由で歴史変えてしまって良いんでしょうか(^_^;)
とまぁそれはさて置き、元々の「ドラえもん」のストーリーはのび太の成長がテーマのお話なので、のび太中心のストーリーであることが分かります!
毎回の話の流れから
「ドラえもん」は基本的に一話完結型のお話です。ほとんどの場合、のび太が何らかの問題に出くわし、ドラえもんに秘密道具を出してもらうようにお願いします。
最初はその道具のおかげで色々な得をするのですが、最終的にはのび太は調子に乗って道具の使い方を間違って、手痛い失敗をするという内容です。
毎回のび太が必ず登場し、のび太を中心にお話が展開していくことが共通の流れになっています。やっぱりのび太中心の流れになっています!
登場話数は?
今度は主要キャラクターの登場回数という観点から見ていきましょう。
ドラえもんの主要な登場人物はドラえもん、のび太、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんです。各キャラクターの登場話数を見てみると、ドラえもんとのび太は全ての回に登場していますが、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんはそれより200回程度少ないです。登場話数という観点では、ドラえもんとのび太に差は無いようです。
映画のタイトル
ドラえもんは長編映画を定期的に上映しています。その映画のタイトルは必ず「ドラえもん、のび太の○×△□…」のようにのび太の名前が必ず入ります。この漫画のタイトルはドラえもんなのになんでわざわざのび太という名前をタイトル入れるのでしょうか?やはり、のび太を強く押し出していることが感じられます。
というわけで、ここまで見てみると「ドラえもんの主人公はのび太なんじゃないの?」って思えてしまいますよね。
では、肝心の原作者はどちらを主人公としているのでしょうか?
作者の発言によると
ストーリーや登場回数などから考えると、タイトルが「ドラえもん」でありながら、のび太が主人公と言えそうですよね。
それでは、実際に作者の藤子・F・不二雄さんは「ドラえもん」の主人公は誰だと言ってるのでしょうか?
実は「ドラえもん」の主人公はドラえもんでのび太は副主人公と明言しています!
Wikipediaには藤子・F・不二雄こと藤本弘さんの言葉が書かれています。
作者はインタビュー等で「ドラえもんが主人公でのび太は副主人公」であると発言した上で、ドラえもんに関しては日常の中に乱入した非日常の存在故に、あるいは日常から離れた大長編『夢と冒険の世界』だからこそ、ドラえもんや彼がポケットから取り出すひみつ道具が活躍出来ると述べている。のび太に関しては作者の自己投影であり読者が共感を持ちやすい人物と発言している。
Wikipedia ドラえもんの登場人物一覧より
作者が言ってるのだから、「ドラえもんの」主人公はドラえもんですね…(^_^)
これでは議論の余地がありませんね…。
まとめ
というわけで、「ドラえもん」の主人公はストーリーの内容がどうであれ、ドラえもんが主人公です。だって、藤子・F・不二雄先生がそう仰ってるんですもの…。
やっぱり、そうだったのかって感じですよね。
というわけで、ドラえもんの言葉を借りると『主人公は“ぼくだけど気にさわったかしら”』というところでしょうか…。
これで、子供の頃からの疑問が一つ解決しました。
しかし、主人公という言葉の意味から考えると、やっぱりのび太が主人公なんじゃないかと思うんですけどね。
結局、永遠に議論は終わらないんじゃないかと思う、私でした…。