以前、ファミリーレストランでハンバーグを食べた時に、なんと中が生焼けだったんです(*_*;
その時は、食べる前だったので、焼き直してもらい、問題ありませんでした。肉料理は、食中毒の危険もあるので、火の通りには気を遣いますよね。
特に子供はハンバーグが好きなので、家で作る時にも、火が通ってるか気になりますよね?
ましてや、子どもが食べてしまってから、中が赤いことに気付いたらとっても不安ですよね?
というわけで、生焼けのハンバーグを食べてしまった時の対処方法と、生焼け状態を防ぐ調理のコツを紹介します。
目次
生焼けのひき肉で考えられる食中毒
まず、ハンバーグなどのひき肉料理を生焼けで食べてしまった時には、どのような問題が考えられるのでしょうか?
代表的なものにはこのような食中毒があります。
- サルモネラ菌
- カンピロバクター
- 大腸菌
実際には、これ以外にも様々な食中毒菌がいます。
私もバリ島旅行で食べた、肉料理が原因で、帰ってきた翌日に腹痛と下痢、38℃の熱を出すという食中毒になったことがあります。ところが、病院に行っても、食中毒菌は特定できませんでした。
保健所に報告するほどの毒性の強い食中毒菌ではありませんでしたが、念のため3日間、仕事を休むように言われました。
このように、食中毒を起こす菌には、色んなものがあるので、油断は禁物です!
いずれの食中毒も、次のような症状が、遅くても7日以内に出てきます。
- 下痢
- 嘔吐
- 腹痛
- 発熱
ちなみに食中毒レベルの場合、いずれも半端なく強烈です!
強烈な腹痛がして、出す物など何も残ってないはずなのに、下痢が止まりません。熱もかなりの高熱が出ます。
じゃあ、ここまで症状がひどくないなら、病院に行く必要は無いかと言うとそういうわけでもありません。
症状の強さは個人差があります。一番厄介なのは、食中毒では無いと思い込んでしまい、感染を広げてしまうことです。
上記の症状が出たら、必ず病院に行ってくださいね。
とは言え、症状が出るまで待つなんて不安と思うかもしれませんね。食べた直後にできる対処方法があれば、知りたいと思うのも無理はないと思います。
では、食べてしまった直後には、どのような対処方法があるのでしょうか?
生焼けのハンバーグを食べてしまった時の対処法
実は、生焼けのハンバーグを食べてしまった直後の、有効な対処方法はありません。
医療機関も症状が出てないうちには、有効な対処方法が無いそうです。慌てて病院に行っても「症状が出ないかどうか、様子を見てください」と言われて帰される場合がほとんどのようです。
東京都福祉保健局も、正しい対処方法は、症状が出たら速やかに医療機関にかかる事だとしています。
生の肉には食中毒菌がついていることがあるため、生焼けの豚肉、鶏肉を食べた場合、食中毒になる可能性があります。食べたあと、腹痛、下痢、発熱等の症状が出るようでしたら、すぐに医療機関を受診してください。
肉が原因となる食中毒は、おおむね食べてから7日以内に症状が出ます。このため、食後7日後まで体調に変化がないようであれば、あまり心配する必要はありません引用元:東京都福祉保健局:東京都食品安全FAQより
たとえ吐き出したとしても、体内に入った食中毒菌を残らず出すことは困難なので、ゼロとは言いませんが、効果は低いでしょう。
そのため、まずは様子を見て、症状が出なければ、あまり心配する必要はありません。
実際に、ハンバーグを提供するファミリーレストランでは、中が赤いレア状態のハンバーグを提供する所も多いですよね?
これはしっかりと衛生管理された施設で加工された肉を、衛生管理された厨房で調理して出しているため、安全なわけです。
また、食中毒菌は60℃程度の低温でも、10分以上加熱すれば死滅してしまいます。
※厚生労働省医薬食品局食品安全部:正しい知識で食中毒対策を!肉はよく焼いて美味しく食べよう!より
既に食べてしまったとしても、まずは慌てずに様子を見るようにしましょう。
とは言え、これは衛生管理がしっかりしていることが前提です。
逆に言えば、衛生管理が不十分な場所で調理されたハンバーグであれば、牛肉100%でも安全とは言えません。
やはり、芯までしっかり火を通すことが最も安全ですよね?
というわけで、ハンバーグにしっかりと火を通す調理法を紹介します。
ハンバーグの生焼けを防ぐ調理法
常日頃から家事をする自称主夫の私は、料理もほぼ毎日やっています。
さらには電子工学を専攻した、根っからの理系人間の私が、科学的にも、日々の実際の調理結果からも信頼できる調理法を3つ紹介します(^^)/
蒸し焼き
蒸し焼きと言っても、フライパンを使ってこんがり焼き上げる方法です。
やり方はこうです。
- 強火で焦げ目を付ける
- ひっくり返して、弱火~中火にする
- 少量の水を入れて蓋をして7分加熱する
- 焼き色が付いていたら調理終了、付いてなかったら強火にして焦げ目を付ける
美味しくするコツは、最初に表面をこんがり焼きあげてしまうことです。
こうすることで、肉汁の流失を最小限にとどめることができます。
ホイル焼き
アルミホイルなどの金属は、過熱すると熱放射といって、赤外線を出すようになります。
これを使用すると、中までしっかりと火を通すことができます。
- 強火で焦げ目を付ける
- ひっくり返して、強火で裏にも焦げ目を付ける
- 一度出してアルミホイルに包んで再びフライパンに戻す
- 弱火~中火で7分加熱する
アルミホイルで包む時に、一緒に野菜やソースを入れることができるので、お勧めの調理方法です。
電子レンジ
電子レンジは、電磁波を照射して、分子を直接熱する調理器具です。
比較的、食べ物の中まで、熱くなりやすいので、確実に火を通すことができます。
ただし、最初から電子レンジだけで調理するのはNGです。
ハンバーグのタネが爆発する恐れがあるので、とっても危険です。そもそも、表面が香ばしく焼きあがらないので、美味しくないです(-_-;)
他の方法で調理したハンバーグに念のため火を通すために利用してくださいね。
その際は、20秒~40秒くらいずつ加熱して、破裂音がしたらすぐに停止してください。
どの方法でも、つまようじや箸で刺して、出てくる汁が透き通ってることや、二つに割って中まで火が通ってることを確認してください。
火が十分に通っていれば、食中毒の心配はありません。面倒くさがらずに確認するようにしてくださいね!
まとめ
というわけで、今回は生焼けのハンバーグを食べてしまった時の対処法を紹介しました。
最後にもう一度、まとめておきますね。
-
生焼けの肉を食べた場合でも、慌てずに症状が出ないか様子を見る
- 蒸し焼き、ホイル焼き、電子レンジ調理を併用して、しっかりと中まで火を通す事
- 出来上がったハンバーグは面倒くさがらずに、火の通りをちゃんと確認する
中がピンク色だからと言って、必ず食中毒になるわけではない(だからと言って油断するのもダメ!)
生焼けのハンバーグを食べたからといっても、慌てて病院に行かずに、まずは様子を見ることが一番なようですね。無理に病院に行っても、症状が出ないうちは、食中毒菌の特定も困難なので、お医者さんも対処のしようがありません。
いずれにしても、今回紹介した調理法で作り、火の通り具合の確認もしっかりとやって、安全で美味しいハンバーグを作ってくださいね!