胃がん検診を受ける時の選択肢の一つに、バリウム検査がありますね。
この検査で飲まされる硫酸バリウムは、決して美味しくは無いですし、ゲップするなとか言われてなかなか辛いものです。さらに辛さはそれで終わりません。飲んだバリウムが完全に排泄されて初めて、スッキリ検査終了です。
ところが、ここで新たな問題が出てきます。
それは『トイレで排泄したバリウムが流れない』というものです。
この検査を受けたことがある人なら、きっと誰でも経験があるんじゃないでしょうか?アレを流し切るにはどうすればいいんでしょう?
というわけで、今回はバリウムがトイレで流れない時の対処法を紹介します。
目次
トイレに鎮座するバリウムの対処法
バリウムを流すこと自体は、そんなに難しいことはありません。
割りばしやブラシで、付着したバリウムウンチを、剥がして細かくして流せばOKです。
でも、皆さんこれが嫌だから困ってるんですよね?
私も自分のウンチであっても、割りばしでつまむなんて、『ヴォェ~~~ッ』ってなって絶対無理です(*_*;
というわけで、ウンチに触れずに流す方法を紹介します。手軽な順に書いているので、1番がダメなら2番の方法を試すという感じでやってみてください。
- トイレットペーパーを多めに使う
- 何度も流す
- バケツに汲んだ水で一気に流す
- 割りばしやブラシで粉砕する
普段より多めにトイレットペーパーを使うことで、トイレットペーパーと一緒に流してしまうやり方です。使い過ぎると、今度はトイレが詰まるのでほどほどにしましょうね(^^;
単純な方法ですが、何度も流すのも効果的です。トイレに流れずに残るバリウムは、排泄物と混じり合って固形状になっているだけです。
そのため、根気よく何度も流しているうちに、水の中に溶けだして、流れていきます。
何度も流す方法は、水が溜まるまで時間がかかるので、連続ではできません。また、バリウムは水よりも遥かに重いため、ちょっとやそっとの水流では流れてくれません。
そこで、バケツに水を汲んでそれで流すと効果的です。一気に注ぐと溢れてしまうので、様子を見ながら少しずつ流してみてください。
ここまでの方法でも流れなければ、便器に付着していることが考えられます。その場合は諦めて、割りばしやブラシで剥がして、細かくして流しましょう(-_-;)
ポイントは、流れなかったウンチを放置しないことです。「あっ!流れてない」と分かったら、すぐに対処しましょう。
最初のうちが最も流れやすい状態です。放置しておくと、便器の中が茶色く濁ったりして、気持ち悪さが半端ないですよ。頑張って、最初のうちに流し切ってくださいね!
でも、バリウムってなんであんなに流れにくいのでしょうか?
今度はバリウムが流れない原因を説明しますね。
バリウムが流れない原因
バリウムも普通のウンチと同じようなものに見えますよね。でも、流してみると、これがなかなかな流れてくれません。
これには次のような理由があるんです。
固形になってしまうから
既に書いた通り、トイレで排泄する時には、バリウムは固形状になってしまいます。
検査時に飲むバリウムは液状ですが、これが胃腸の中で、食べた物と混じり合って、固形状の便になって排泄されてしまいます。
まず、これが一つ目の原因なんです。
水より遥かに重いから
最近のトイレは、水を節約するため、人間の排泄物が流れるギリギリの水流に調整されています。
しかし、バリウムの比重は水の3.5倍と、人間の排泄物よりも遥かに重いのです。
それでも液状なら、一緒に流れていってくれますが、固形状になってしまうと、底に沈んで鎮座してしまいます。
便器に付着してしまうから
便の状態によっては、便器に付着してしまうことがあります。
ただでさえ重いのに、便器に付着してしまっては、通常の水流では、流し切るのは困難です。
理想はこうなる前に対処することです。
というわけで、一番良いのは、バリウムが便器の中に残るのを防止することですよね。
というわけで、今度は、バリウムがトイレに残るのを予防する方法を見ていきましょう。
バリウムがトイレに残るのを予防する方法
バリウムが流れない原因は、“固形になってしまう”ことと、“便器にくっ付いてしまう”ことです。
それを踏まえると、こんな方法で、予防できるんですよ(^^)/
- 水を大量に飲む
- ある程度排泄されるまで食事をしない
- トイレットペーパーの上に排泄する
基本はやっぱり、水をたくさん飲むことです。検査の時にも必ず言われると思いますが、素直にたくさん水を飲みましょう。
でも、ただ水を飲んだだけじゃ、結局おしっこの量が増えるだけで、大した効果がありません。
実は食事をしないことが重要です。バリウム検査の時は朝食抜きのはずです。その日の朝にちゃんとウンチが出た人なら、お腹の中は空っぽのはずです。
その状態ならバリウムが混じり合う食べ物が無いため、排泄時には真っ白な水のような便がそのまま出てくるはずです。液状であれば、綺麗に流れていってしまうので、何の苦労もありません。
検査後に出された下剤を飲めば、割と早くトイレに行きたくなるので、その時まで食べるのを我慢すると良いですよ!
朝ウンチが出なかったり、我慢できずに検査後に食事をしてしまった場合は仕方ありません。その時は固形状のバリウムウンチが出てくることを想定して、予めトイレットペーパーを敷き詰めておきましょう。
全部出したら、さらに排泄物の上にトイレットペーパーを被せます。こうすることでトイレットペーパーと一緒に、流れやすくなります。
流れ切らなかった場合は、最初に紹介した方法で、綺麗に流してください(^^;
バリウムが出るまで食事をしないのは、辛いかもしれませんね。でも、バリウムって、食べ物と混ざってしまうと、便秘も誘発する厄介なものです。
最近はバリウムに、最初から下剤を混ぜてある場合もあります。そのため、意外に早くトイレに行きたくなります。
ちょっと我慢すれば、バリウムの悩みが早く解消されるので、お勧めですよ(^^)/
まとめ
というわけで、今回はバリウム検査の後のトイレに鎮座する、流れないウンチの対処方法を解説しました!
今回の内容をまとめるとこうです!
- 検査後は水をたくさん飲み、最初の排便までは食事を我慢する
- 残念ながら固形状のウンチが出てしまったら、トイレットペーパーを多めに使って流す
- 流れ残ったら何度か流す
- それでもダメならバケツに汲んだ水で一気に流す
- バケツの水でもダメなら諦めて、割りばしやブラシで粉砕する
大切なことは、バリウム検査の後には、必ず流れにくいウンチが出てくるはずだと意識しておくことです。
最初の対処を間違わなければ、そんなに困るものじゃないはずです!
ぜひ、今回紹介した方法で、嫌なアイツを綺麗さっぱり流しちゃってくださいね。