効果と効能の違い!似てるようで実は全然違う意味だった!

薬などの説明書きには、必ず効果効能が書いてあります。これを読めば、その薬の効き目が分かるわけです。

でも、効果と効能はそれぞれ別の単語です。私たちは普段、効果効能とセットにして使いがちですが、実はそれぞれ違った意味を持っているんです

似たような意味に感じますが、ちゃんと理解してないと、薬の効き目を誤解してしまうかもしれませんよ!

というわけで、今回は効果と効能の意味の違いをお伝えします!

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目次

効果と効能の意味

それでは早速、効果と効能の意味の違いを見ていきましょう。

違いを理解するために、まずはそれぞれの意味からお伝えします。

効果

まず、効果の意味から見てみましょう。

効果の意味はこうです。

【効果の意味】
ある行為や動作、操作によって起こった望ましい現象を指す。

何らかの行為の後に起きる、目的に通りの結果の事。

“効果”の場合は、最終的な結果や現象を指します。

例えば筋力トレーニングを一生懸命すると、脂肪が減って、筋肉が付いてきます。より重い物を持ち上げることも、できるようになります。

筋力トレーニングの効果と言った場合は、脂肪が減ったり筋肉量が増えることを指すわけです。

効能

では、効能の意味はどういうものでしょうか?

効能の意味はこうです。

【効能の意味】
ある物質や薬物などによって得られる効果を指す。

薬を飲んだり温泉に入浴したことによって、直接起きる影響の事。

“効能”の意味を説明するのに、”効果”という言葉が使われてしまってるので、分かりにくいですね…。

“効能”の場合は、物質によって体に直接発生する影響や変化の事を指します。

例えばカフェインは交感神経を活発にします。そして、その結果、覚醒効果が得られて、眠気が覚めます。しかし、眠気が覚めるというのは、効能ではなく効果なのです。カフェインの効能はあくまでも交感神経を活発にすることです。

また、温泉に入ると血管が拡張して血行が良くなります。血行が良くなると体が温まり、新陳代謝も良くなります。しかし、これも厳密に言えば効能ではなく効果です。

温泉の効能はあくまでも、血管を拡張させることなのです。

というわけで、効果と効能の意味をお伝えしてきましたが、それでも良く分からない人も多いと思います。

そこで、続いては更に例をあげて、効果と効能の違いを説明していきます。

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更に例をあげて解説!

効果と効能の違いをより深く理解するために、次の2つの例で説明したいと思います。

  • ビタミンCの効果効能
  • 頭痛薬の効果効能


ほとんどの場合、効果効能とひとまとめにされてしまうため、違いがよく分からないのですが、それぞれを区別して見ていきましょう。

ビタミンCの効果効能

まずはビタミンCを例にして見ていきましょう。

ビタミンCの効果と効能は次のようになります。

  • ビタミンCの効果
  • お肌のシミをなくす。お肌のハリを保つ。癌を予防する

  • ビタミンCの効能
  • メラニン色素の色を取る。コラーゲンを生成する。活性酸素を除去する。


ここから分かるのは、効能の場合は、ビタミンCによって直接得られる結果や現象です。

一方の効果の方は、その効能によって最終的に得られる結果や現象なのです。

とは言え、効能がそのまま効果になる場合もあります。例えばお肌のシミを取ることと、メラニン色素の色を取ることは、同じ現象です。

このように効果と効能は、同じ結果や現象を表していることもよくあります。

頭痛薬の効果効能

頭痛薬の場合は、どうでしょうか?

頭痛薬の効果と効能を見ていきましょう。

  • 頭痛薬の効果
  • 頭痛、生理痛、肩こりを緩和する。熱を下げる。

  • 頭痛薬の効能
  • 炎症や発熱を引き起こす物質の生成を抑える。痛みを伝達する物質を抑える。


頭痛薬の効果も最終的に得られる結果です。

その一方で効能の方は、頭痛薬によって直接、引き起こされる結果です。頭痛薬に含まれる物質のおかげで、炎症物質や痛みの伝達物質が抑えられるため、痛みや熱などの症状が和らぐわけです。

効果と効能の違いとは?

というわけで、色々と例をあげながら説明してきましたが、これらをまとめると、効果と効能の違いはこのように説明できます。

【効果】
最終的に得られた良い結果や現象。例えば薬を飲んだ時に、その薬が持っている機能によって、体調が良くなるようなものが効果。

【効能】
物質や薬物が持つ機能や影響。例えばその薬を飲んだ時に、体の中で起こる様々な変化や影響が効能

“効果”は最終的な結果、”効能は”最初に直接起きる変化や影響だと理解すると分かりやすいかもしれませんね!

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まとめ

普段、よく目にする効果と効能の違いなんて、なかなか説明できないものですよね。

でも、重要なポイントは効能が必ずしも、最終的な結果を表しているとは限らないことです。

ちゃんと理解しないと、誤解してしまうので注意が必要ですね。

というわけで、最後にもう一度効果と効能の意味をおさらいしておきましょう!

【効果の意味】
ある行為や動作、操作によって起こった望ましい現象を指す。

何らかの行為の後に起きる、目的に通りの結果の事。

【効能の意味】
ある物質や薬物などによって得られる効果を指す。

例えば薬を飲んだり温泉に入浴したことによって、直接起きる影響の事。

ポイントは“効果”は最終的に得られる良い結果や現象のことを指し、“効能”はその物質や薬によって、体に直接現れる変化や影響を指すということです。

似てるようですが、効能は直接現れる変化で、効果は最終的に表れる結果です。

これから薬などの説明を読む時には、是非この事を頭の隅に入れて読んでみてくださいね!