私たち日本人の主食と言えばお米です。時代と共に食の西洋化が進んで、年々お米の消費量は減ってるようですが、それでもご飯が一番ですよね!
そんなお米には日常的に食べている普通のお米であるうるち米と、お餅などにして食べるもち米があります。
同じお米でもお餅にできるのはもち米だけですが、いったいなぜなんでしょうか?
というわけで、ご飯大好きの私がうるち米ともち米の違いについて調べたので、皆さんにも共有したいと思います。
目次
うるち米ともち米
私たちが日常的に主食として食べているお米はうるち米と言います。
このうるち米を炊いたものを、お茶碗の中でネチャネチャと練っても(お行儀が悪くてスミマセン)お餅にはなりませんよね?
これにはうるち米ともち米の成分の違いが関係しています。まずはその違いを見てみましょう。
うるち米
うるち米は外見が半透明なのが特徴です。
うるち米の主要な成分のでんぷんには、次の2種類があります。
- アミロース
- アミロペクチン
うるち米にはアミロースとアミロペクチンが2:8の割合で含まれています。
このうちのアミロペクチンには強い粘りがあります。炊いたご飯の独特の粘りはこのアミロペクチンのおかげなのです。
もち米
一方のもち米は外見は真っ白で不透明です。
そして、もち米のでんぷんにはアミロースはほとんど存在せず、アミロペクチンのみなのです。アミロペクチンが豊富に含まれているもち米はうるち米に比べて、とても粘りが強いのです!
この粘りのおかげで、もち米をつくとお餅にできるのです!
でも、うるち米にもアミロペクチンが結構含まれているんだから、ひょっとしてうるち米でもお餅が作れるんじゃないの?って思いますよね!
というわけで、うるち米でお餅が作れないのか調べてみました。
うるち米で餅はできるのか?
うるち米でお餅が作ることってできないのでしょうか?
結論から言うと可能です!
地方によってはうるち米で作るお餅料理がいくつも存在します。もち米で作るお餅よりも伸びが足りないものの十分粘りのあるお餅になるようです。
作り方はこうです。
- お米を洗って水に浸す
- ざるに開けて水を切った後、30分以上蒸す
- 蒸しあがったお米をお湯で揉み洗いする
- ざるに開けて水を切った後、再度30分間蒸す
- 蒸しあがったお米をつく
普通にお米を炊く時と同じ要領でOKです。
普通のお餅はここからつき始めますが、うるち米の場合はまだ無理です。
2回~3回繰り返してください。これによって余計なアミロースを洗い流します。
蒸しあがるとかなり柔らかくなります。
普通のお餅の3倍くらいの時間、つく必要があります。人手でやるのは大変なので餅つき機があった方が良いです。
お餅は温かいうちに、つき終わらないと固くなってしまいます。
うるち米の場合は、つき終わるまでに3倍もの時間がかかるため、ついてる間に冷めてしまいます。
そのため、餅つき機が無いと難しいようです。
実際にうるち米を使った餅料理も、お餅と同じような粘りを出すまでつかずに、少し粒が残った状態で食べたりするものが多いようです。
お餅が食べたければ、普通のお餅が一番ってことでしょうかね~。
まとめ
うるち米ともち米の違いは、含まれているでんぷんの成分の違いでした。
もう一度おさらいするとこうなります。
- うるち米
- もち米
アミロースとアミロペクチンというでんぷんが2:8の割合で含まれている。炊いたご飯に粘りがあるのはアミロペクチンの働き。
アミロペクチンのみが含まれている。この豊富なアミロペクチンがお餅の粘りを作り出す。
お餅にはアミロペクチンが豊富に含まれているため、強い粘りがあります。
一方のうるち米でもお餅を作ることが可能ですが、非常に大変です。
単にお餅が食べたいだけであれば、わざわざ普通のお米で作るよりも、普通のお餅を買ってきた方が楽ですよ!