私はこうしてブログを書いていると、日本語の使い方には注意をしているつもりです。しかし、間違えることもしばしばです。
そんな私を悩ますのが、似たような意味の言葉です。微妙なニュアンスの違いが分かりにくい言葉ってありますよね。
例えば、唖然、呆然、愕然などもそのうちの一つです。これらの3つの言葉って、とにかく驚いているようですが、微妙なニュアンスの違いが、分かりにくいので、私の場合はいつも単に”驚く”という言葉を使ってしまいます。
でも、日本人なのでちゃんと使いこなしたいので、ちゃんと調べてみました。そこで、皆さんにも唖然、呆然、愕然の意味の違いを共有したいと思います!
目次
それぞれの意味
では、早速、それぞれの意味を辞書で調べてみました。
それぞれを要約すると次のような意味になります。
驚きあきれるさま。あっけに取られて声も出ないさま。
【呆然】
あっけに取られてぼんやりしているさま。驚いて力が抜けているさま。
【愕然】
非常に驚くさま
自分で書いてて言うのもなんですが、違いが分かりにくいですね…。辞書で意味を調べてもよく分からない事って多いですよね!
そこで、もう少し分かりやすいように、補足すると、唖然は、驚いたりあきれたりして、声が出ない状態です。その人の言動に対して、なんと言ったらよいのか分からずに「…」てなってしまうさまです。
呆然は、驚いたりあきれたりして、体から力が抜けてしまう状態です。分かりやすい別の表現にすると「ポカーン」となってしまうさまです。
唖然と呆然の場合は、驚いたりあきれたりした後の状態までを含んだ言葉です。
一方の愕然は、とにかくもの凄く驚いたことを表現しています。驚いた後の状態は含まれていないのです。
3つの意味はこんな感じですが、やはりこれだけでは意味が分かりにくいものです。
そこで、次はそれぞれの例文を紹介したいと思います。
例文
愕然はともかくとして、唖然と呆然は微妙なニュアンスの」違いが分かりにくいですよね。
順番に例文を紹介していきます!
唖然
唖然は「驚き、あきれて、言葉も出ないさま」です。それを踏まえるとこんな感じになります。
- 「課長の言う無理難題に、部下たちは唖然とした」
- 「監督の無謀な作戦に、選手たちは唖然としていた」
- 「彼の考えの甘さに友人達は唖然とした」
ポイントは「唖然とした」を「驚いて言葉が出なかった」に置き換えてもちゃんと意味が伝わるかどうかです。
このポイントを押さえておいて、自分が伝えたいことが、正しく伝わるかをチェックしましょう!
呆然
次に呆然の場合は、「驚き、あきれて、体から力が抜けるさま」です。呆然の例文はこんな感じになります。
- 「得意先からの急な契約解除の知らせに、私は呆然とした」
- 「試合に大差で負けた選手たちは、呆然としていた」
- 「地震で崩れた家を見て、彼は呆然としていた」
この場合のポイントも「呆然とした」を「驚いて力が入らなかった」に置き換えても意味が伝わるかどうかです。
唖然も呆然も基本的に驚いたり呆れたりしている様を表しているため、大抵はどちらでも文章として成立します。
自分が表現したい内容に近い言葉を選ぶようにしましょう。
愕然
最後の愕然は「非常に驚いているさま」なので、使い方は簡単です。例文はこうなります。
- 「同期の彼の大抜擢に、私は愕然とした」
- 「監督の突然の選手交代の指示に、彼は愕然とした」
- 「彼の借金の金額を聞いて、私は愕然とした」
愕然はただ驚いたのではなく、非常に驚いた状態です。
もの凄く驚いたという事を表現したい時に使いましょう!
まとめ
今回は唖然、呆然、愕然の違いについて、お伝えしました。
それぞれの意味をおさらいするとこうです!
- 唖然
- 呆然
- 愕然
驚きあきれて、声が出ないさま。
驚きあきれて、体から力が抜けているさま。
非常に驚いているさま
どれも驚きやあきれた気持ちを表現しているため、どの言葉を使っても文章としては成立するので、あまり気にし過ぎることはありません。
ただし、言葉とは自分が伝えたいことを正しく伝えることができなければ役に立たないため、自分が伝えたい事に近いものを選ぶようにしてくださいね!