日本人は世界でも有数の働き者の民族です。
有給休暇の取得率の低さは、世界でもトップクラスです。日本人にとって、仕事は休みたくても休めないものなのかもしれませんね。
その割には、労働生産性は、世界の中でも下から数えた方が早いくらいの低さです(-_-;)
みんな嫌々、仕事してるということが分かるテータです。
そんな日本人にとってありがたいのは、祝日の存在です。祝日法によって、政府が休むことを義務付けているおかげで、誰にも気兼ねなく休めるわけです。
自分から休むことが難しい民族の国だからなのか、祝日の数は先進国の中でもトップクラスです。
ところが、そんな祝日国家の日本でも、6月と12月には祝日がありません。12月は年末の休暇があるので、まだマシかもしれません。しかし、6月のカレンダーを眺めるとため息が出るという人も多いのではないでしょうか?
というわけで、今回は6月と12月に祝日が無い理由を考えてみました。
目次
6月と12月に祝日が無い理由
なぜ6月と12月には、祝日が無いのでしょうか?
調べてみて分かったのは、この3つの理由でした。
- 適当な記念日が無い
- 既に祝日は多過ぎる
- 教育や経済に影響がある
順番に見ていきましょう(^^)/
適当な記念日が無い
一つ目の理由は、6月や12月には、適当な記念日が無いことです。
祝日と言うのは、天皇の重要な国事行為の実施日や、日本の歴史の中で重要な日が選ばれることが多いです。
他にも国民の健康や幸福を目的とした祝日もあります。
そういった基準で、6月と12月の記念日を見てみると、大した日が存在しないのです…。
ただ、海の日(海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う)や山の日(山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する)のような、フワッとした趣旨が認められるなら、いくらでもこじつけで作れそうな気がします。
個人的には、クリスマスなんかは、祝日にしちゃっても良さそうに思えます。
宗教的な概念を排除したいなら「家族と共に一年を振り返る日」のような意義にしてしまえば、良さそうに思えるんですけどねぇ…。
既に祝日は多過ぎる
二つ目の理由は、既に日本の祝日は多過ぎることです。
日本の祝日数は、先進7ヵ国の中で、2位のアメリカの10日を遥かに上回る、16日という多さなのです。
国民全員が一律にお休みの日を作るよりも、有給休暇の取得を推進する方が、効果的という考えもあるようですね。
実際に昭和から平成に移った時は、4月29日の天皇誕生日はみどりの日(現在の昭和の日)として残りました。ところが、平成から令和に移った時には、12月23日の天皇誕生日は平日に戻ってしまいました。
そういうわけで、政府としてはこれ以上、祝日を増やさない方向性のようですね。
教育や経済に影響がある
国が一律お休みになると、教育や経済にも、それなりに影響があります。
例えば教育の現場では、単純に授業時間が不足します。
また、これ以上、祝日を増やすことは、日本経済にもあまり良い影響が無いようです。
ある試算では、祝日の数が17日までは、GDPが増加するものの、それ以上はGDPが減少するそうです。
やはり、国中が一斉にお休みするよりも、国民の一人一人が自分の意思でお休みしてくれる方が良いようです。
そういうわけで、6月や12月に祝日が無いのは、もはやこれ以上祝日を増やしたくないからという理由が大きいようです。
でも、祝日が増えてくれたらやっぱり嬉しいですよね?
そこで、6月と12月の祝日になれそうな候補日を紹介します!
6月と12月の祝日の候補日
大した記念日が無いと言っても、そこはこじつけで意義を作れば、何とかなるはずです。
というわけで、調べてみると、海の日や山の日よりも、遥かに祝日にふさわしい日がありましたよ(^^)/
それぞれ紹介しますね。
6月
まずは6月です。
祝日の共通点は、やはり日本にとっての記念日であることです。
国際的な記念日などは外して、日本の記念日として、良さそうなのをピックアップしてみました。
気象記念日(6月1日)
東京気象台(現在の気象庁)が1884(明治17)年に制定した記念日です。
この日は日本で最初の天気予報が出された日だそうです。
最近は災害が多いので「気象に留意して、災害の無い社会を祈念する日」のような意義にすれば、祝日にできそうです。
時の記念日(6月10日)
東京天文台と生活改善同盟会が「時間をきちんと守り、欧米並みに生活の改善・合理化を図ろう」という意義を込めて、1920(大正9)年に制定しました。
時代は変わり、現代人は忙しくて、合理化というのは、ちょっと合わないかもしれません。
そこで「ゆっくり時間を過ごして、ゆとりと余裕のある生活を実現する日」なんて、意義にすると良いかもしれません。
沖縄慰霊の日(6月23日)
80日にもおよぶ地上戦で、20万人もの犠牲者を出した沖縄決戦が終結した日です。
現在も沖縄県は、多大な犠牲を払っています。
そのような沖縄の負担を覚えつつ「平和に感謝し、愚かな戦争を二度としないことを誓う日」のような意義にすれば祝日にできるかもしれません。
12月
12月にも良さそうな記念日があります。
消費意欲も上がる時期なので、祝日を作ると経済的にも好影響があるはずです。
順番に紹介します。
障害者の日(12月9日)
総理府(現在の内閣府)主催の中心記念事業「広がる希望の集い」で、1981(昭和56)年に制定された記念日です。
「障害者の社会参画を促し、障害者の幸福を祈念する日」なんて、意義にすると良さそうです。
労働組合法制定記念日(12月22日)
1945(昭和20)年の12月22日に「労働組合法」が公布されたため、この日を記念日にしました。
現代の労働者は、権利が守られていない傾向があるため「労働者の権利を守る日」みたいな意義の記念日にできそうです。
時期的にクリスマスに近いですし、祝日化したい記念日です。
クリスマス(12月25日)
もはや説明の必要もありませんよね。
この日は1年の中でも、消費意欲が最も高い日の一つだと思います。そんな日を祝日にすれば、経済への好影響も期待できます。
キリストの誕生日を祝日にするのが難しいのであれば「家族で一緒に過ごす日」なんて意義にすれば、問題無いと思うんですけどねぇ。
さて、そんなこんなで、6月と12月の祝日を考えてみましたが、実は過去には6月に祝日が存在したんです。
最後にその貴重な6月の祝日のことを紹介しますね!
過去には6月にも祝日が存在した!
実は6月9日が1993年の1回限り、祝日になったことがあります。
この日は現在の天皇陛下と皇后陛下が結婚した日です。
そこで、祝日法により、この年だけ6月9日を祝日にしたのです。
2019年の5月1日も天皇陛下の即位のために、この年だけ祝日になりましたよね。
このように、皇室の特別なイベントの時にも、祝日ができることがあります。
まとめ
今回は6月と12月に祝日が無い理由を考えてみました。
その理由は単純に、もうこれ以上増やしたくないという理由のようです(^^;
私たち日本人にとって、祝日が決まってると休みやすいものです。
でも、これ以上増える見込みが無いとなると、自主的に有給休暇を取れるようになった方がいいのかもしれませんね。
ちなみに私は、毎日が祝日のような生活を夢見ています。