道を歩いていると、この写真のような花をよく見かけますよね?
家庭菜園でハーブも栽培する私は、これを見て「カモミールみたいだな」って思ってました。
ひょっとしてハーブティにして飲めるかもと思いしらべてみたところ、実はこれはヒメジオン(正しい名前はヒメジョオン)という名前の植物なんだそうです…。
危うく飲むところでしたよ(^^;
で、このヒメジオンには、よく似たハルジオンという花もあります。
よく似た花なんですが、果たしてどうやって見分ければいいんでしょうか?
というわけで、今回はヒメジオン(ヒメジョオン)とハルジオンの違いや見分け方を解説します。
目次
ヒメジオンは間違い!
まず、ヒメジオンという名前ですが、実はこれは間違いです。正しくは”ヒメジョオン”です。
漢字では”
植物に”姫”という字が付く時は”小さい”という意味です。”姫リンゴ”なんて植物も小さなリンゴの実を付けますよね。
そして、”女苑”の方は、”中国産の野草”を表します。
つまり、“中国産の小さい野草”という意味の名前なんです。ひねりの無い名前ですね…。
恐らく、この後説明するハルジオンの読み方と、混同してしまったのではないか?なんて言われています。
ヒメジオンは、キク科ムカシヨモギ属に分類される植物です。背丈が最高で150cmにもなる一年草です。
日本の道端の色んな場所に生えています。もちろん、うちの庭にも生えてます。きっと、誰でも見たことがある雑草ですね。
そんな、ヒメジョオンとハルジオンには、どんな違いがあるんでしょうか?
ヒメジョオンとハルジオンの見分け方
一見すると、とってもよく似ているヒメジョオンとハルジオンですが、ちゃんと違いがあります。
順番に説明しますね。
花びらの幅
まず、一番簡単な見分け方は、花びらの幅を見ることです。
ヒメジョオンの花びらの方が幅が広く、ハルジオンの方は幅が狭くて細く、色も少しピンクっぽいです。
ヒメジョオンは花びらが幅広ですよね?
でも、ハルジオンは糸みたいです。
比べると、一目瞭然ですよね?
でも、これは比べて見ればの話です。比較対象が無いと、やっぱり分かりにくかったりします。
他の方法も紹介しますん。
茎の断面
確実に分かるのは、茎の断面を見ることです。
ヒメジョオンの茎は芯が詰まってますが、ハルジオンの方は中心が空洞です。
こんな感じで、しっかりと芯が詰まってます。
一方のハルジオンは、スカスカです(^^;
中心が空洞になっているか、詰まっているかの違いだけなので、簡単に見分けることができます。
ただし、ハルジオンは貧乏草などと呼ばれていて、摘んだり折ったりすると貧乏になるなんて迷信があります。
たとえ迷信でも、なんか気持ち悪いという人は、この方法は無理ですね(^^;
花が咲く時期
ヒメジョオンとハルジオンは、花が咲く時期にも違いがあります。
ヒメジョオンは初夏から秋にかけての5月~8月頃に花が咲きます。
一方のハルジオンの方は、春から初夏にかけての4月~6月頃に花が咲きます。
でも、結構時期が重なってるので、春頃だと見分けがつきませんね…。
背丈
ヒメジョオンは既に書いた通り、背丈は30cm~150cmとかなり高くなります。
一方のハルジオンの方は30cm~80cm程度です。
ヒメジョオンの方が、背丈が高くなります。でも、もちろん背丈が低いヒメジョオンもあります。
葉の付き方
ヒメジョオンとハルジオンは、葉の付き方も違います。
ヒメジョオンの方は、茎から葉っぱが出ているだけです。
一方のハルジオンの方は、茎を抱えるようにして葉っぱが出てきています。
これも分かりやすい違いですね。
しかも、折ったりしなくても、すぐに見分けがつきます。
こんな感じで、色んな方法を組み合わせて、違いを見分けてくださいね!
まとめ
今回はヒメジョオンとハルジオンの見分け方を紹介しました。
違いを簡単にまとめておきますね!
- 花びらはヒメジョオンの方が幅広で、ハルジオンは糸のよう。
- 茎の断面はヒメジョオンは芯が詰まっていて、ハルジオンは中が空洞。
- 花が咲く時期は、ヒメジョオンは5月~8月、ハルジオンは4月~6月。
- 背丈は、ヒメジョオンは30cm~150cm、ハルジオンは30cm~80cm。
- 葉の付き方は、ヒメジョオンは普通にくっ付いている。ハルジオンは抱えるように付いている。
よく似ているようですが、このような違いを、組み合わせれば簡単に見分けられますよ!
みなさんも試してみてくださいね(^^)/