皆さんはとんかつは好きですか?私は大好きです^^
でも、揚げ物ってカロリーが気になりますよね?とんかつもタダでさえカロリーが高いのに、それに衣を付けて揚げてしまっています。
高カロリーに決まってますよね…。そういうわけで、私もカロリーが怖くて、食べる時はやっぱりヒレカツにしちゃうんですよね。
しかし、実はヒレカツってそんなに低カロリーじゃないんです…。栄養素などを考えると、実はロースカツを食べた方が良いかもしれないんです。
いったいなぜ、ロースカツの方が良いんでしょうか?
というわけで、今回はヒレカツとロースカツの違いを見ていきましょう!
目次
ヒレカツとロースカツの違い
では、早速ヒレカツとロースカツの違いから見ていきましょう。
ヒレカツとロースカツの大きな違いは、次の2つです。
- 肉の部位の違い
- カロリーの違い
順番に解説しますね!
肉の部位の違い
ヒレとロースってよく聞く有名な肉の部位ですよね。
まず、ヒレ肉は豚の大腰筋です。骨盤の内側に存在している太ももの骨である大腿骨と脊椎骨(いわゆる背骨)を繋いでいる、細長い筋肉です。脂肪が少なくて、とにかく柔らかいのが特徴です。
フィレとかテンダーロインなんて呼ばれることもあります。
一方のロース肉は豚の肩から腰までの背中の筋肉です。筋肉と脂肪分のバランスが良く、霜降りになりやすい部位です。最もポピュラーな肉の部位です。
カロリーの違い
とんかつに使う肉の代表的な部位であるヒレとロースのカロリーはどれくらい違うんでしょうか?
以下は生肉の状態の時のカロリーと、とんかつにした時のカロリーです。
まずは生肉の時のカロリーです。
- ヒレ肉:115Kcal
- ロース肉:263Kcal
やはり、ロースの方が2倍以上もカロリーが高いですね。
脂がのっちゃってる部位ですからねー。
さて、次がとんかつにした時のカロリーです。
- ヒレカツ:300Kcal
- ロースカツ:346Kcal
なんととんかつにした時のカロリーは大差無いのです。
生の時のカロリーは断然ロースの方が高かったのになぜでしょう?
とんかつのカロリーの秘密
とんかつはヒレカツの方が低カロリーなイメージですが、実は驚きの秘密がありました…。
なぜ、カロリーに大差が無いのか?
実はとんかつのカロリーには、揚げ物ゆえのからくりがあります。
とんかつが元々高カロリーな理由は揚げ物だからですが、とんかつのように衣を付けて揚げる場合は衣が揚げ油を吸うので、飛躍的にカロリーが上がります。油を吸うのは衣だけではありません、肉自体も油を少なからず吸います。
しかし、肉の場合は元々脂肪分を含み、この脂肪分が多いほど揚げ油を吸いにくいのです。ロース肉は脂を多く含み、揚げ油を吸いにくいのですが、ヒレ肉は赤身のため、揚げ油を多く吸います。実は揚げ方や揚げ時間によってはヒレカツの方が高カロリーになる場合もあります!
これは肉以外の食材でも、油を良く吸う食材は揚げると飛躍的にカロリーが上がります。茄子などはたくさん汁を吸う食材なので、揚げる際はカロリーに要注意です…。
ヘルシーなとんかつはどっち?
それでは、よりヘルシーなとんかつはヒレカツとロースカツのどちらでしょうか?
カロリーだけでいえば、ヒレカツかもしれませんが、それだけで判断するのは不十分です!
ポイントになるのは、豚肉の栄養素です。
豚肉に含まれる栄養素の中で、多く含まれるのはビタミンB群です。豚肉のビタミンBの量は身近な食材の中でも最も多く含まれています!
そのビタミンB群の中でも、最も多く含まれるのはビタミンB1(チアミン)です。ビタミンB1は糖質の代謝をあげる効果があり、更に運動時の疲労を抑える効果があります!人間は運動する時に筋肉の中のグリコーゲンという糖を燃やしてエネルギーにしますが、この時にビタミンB1を使います。運動時にビタミンB1が不足していると、効率良くグリコーゲンを燃やすことができないため、力が出ないばかりか、グリコーゲンの不完全燃焼を引き起こし、疲労物質である乳酸が筋肉に溜まってしまいます。
また、脳は大量のブドウ糖をエネルギー源にしていますが、脳が働くときにはブドウ糖だけでなくビタミンB1も大量に必要です!他のビタミンB群も体に付いた脂肪の代謝を促進する働きがあります。ビタミンBは脂溶性のため、脂の中に多く含まれているため、実はヒレ肉よりもロース肉の方がビタミンBを多く含みます。
同程度のカロリーなのであれば、体内の糖質や脂肪の代謝効果を考えると、実はヒレカツよりもロースカツの方がヘルシーなのです!
とんかつをヘルシーに食べるコツ
揚げ物はカロリーが気になりますよね?
そこで、更にヘルシーにとんかつを食べる方法をお伝えします。
「それはキャベツから先に食べる」です。キャベツには食物繊維が含まれています。食物繊維は油を吸着して、体内に吸収されるのを防ぐ働きがあります。
また、食物繊維は消化した栄養の吸収を緩やかにする働きがあるため、血糖値の上昇がゆっくりになります。血糖値の上昇がゆっくりだと血液の中の糖分を細胞に取り込んで脂肪に変える働きのあるインスリンというホルモンの分泌が少なくなるため、体に
脂肪が付きにくくなります!
そして、キャベツにはジアスターゼという消化酵素やビタミンU(キャベジン)という胃の粘膜を修復する働きのある栄養素が含まれているため、脂っこいとんかつの消化を助けます!
また、キャベツを先に食べることで、先にたくさん噛むことになります。食べ物を噛むという動作は、脳の満腹中枢を刺激して、満腹感をもたらすため食べ過ぎを防ぎます。最近のとんかつ屋さんは、ご飯お替り自由なので、キャベツをたくさん噛み締めてお変わりの誘惑を遠ざけましょう…。
まとめ
今回はヒレカツとロースカツのカロリーの比較から、どうすればとんかつをよりヘルシーに食べられるかについてお伝えしました。
もう一度今回の内容をまとめておきますね。
- ヒレカツとロースカツのカロリー差は僅か
- 揚げの時間が長いほどヒレカツのカロリーは増える
- ビタミンB群が多い分同じ油でもロースの方が栄養がある
揚げ油は酸化している場合もあるので、ロースカツの脂肪分の方がまだマシなんですね。
いや~意外でした。今度からロースカツを食べようと思います。
しかし、書き終えた私の頭の中で、もう一人の自分がつぶやいています…「健康が気になるなら揚げ物なんか食べるのやめたら?」と…。