くしゃみは人間の生理現象です。鼻がムズムズしだしたら止めることは不可能ですよね。だから最低限のエチケットを守って、口と鼻を手で覆ったり、なるべく大きな音を立てないようにするものです。
しかし、世の中には、大声を上げながら「エ~ッグシュン」とか「ワァーッホッ」なんてくしゃみをするようなデリカシーの無い人もいますよね。そういった人は特におじさんに多い気がします。
うるさいですし、何よりも不衛生ですよね!こういううるさいくしゃみって、何とかならないのでしょうか?
そこで、ここではくしゃみがうるさい人の理由と、くしゃみの音量を抑える方法、そして、くしゃみがうるさい人への対処方法をお伝えします!
目次
くしゃみがうるさくなる理由
おじさんのくしゃみがなぜうるさいのかを調べようと思ったのですが、くしゃみと年齢の関係を調べたデータはありませんでした。
しかし、事実として女性よりも男性、若い人よりも年配の人の方が、くしゃみの音は大きいのです!
そこで、更にしつこく調べていると、次のようなことが分かりました。
- 加齢と共にくしゃみを抑え込む力が衰えるため
- 加齢によるマナー低下
どうやら、これらの2つがおじさんのくしゃみの音量と関係しているようです。
順番に解説していきます。
加齢と共にくしゃみを抑え込む力が衰えるため
くしゃみが発生するメカニズムは、鼻に異物やウィルスが入った時に、それを外に出すために反射的に起きるものです。
この時には脳の延髄にあるくしゃみ中枢という場所から、くしゃみをする指令が出されます。そうなると、横隔膜や肋間筋が自動で動いてくしゃみが出るのです。この自動の動きは不随意運動といって、自分の意思では止めることができません。
そのため、基本的にくしゃみを止めることはできないのです。実際にやってみれば分かりますが、無理に止めようとするとかえって、唾液や鼻水が飛び出て、ひどいことになってしまいます^^;
しかしながら、音を小さくしようと思えば、グッとこらえて大きくならないように抵抗すれば、ある程度は小さくできるのです。
ところが、加齢が進んで筋力が衰えてくると、抵抗する力が衰えてきてしまうのです。こうなると、元々肺活量や横隔膜や肋間筋の強い男性は、大音量のくしゃみを制御することができずにそのまま噴射してしまうのです。
加齢によるマナー低下
もう一つは単なるマナーの低下です。
おじさんの中には、人前で鼻をほじったり、ズボンの中にシャツを入れ直したり、そういったことを平気でする人がいますよね?
人間は加齢に伴って、恥や周りへの気遣いが薄れてくるようです。そういった理由から、音量も気にせず、口に手も当てず、くしゃみを噴射するわけです。
こっちの理由の場合は、迷惑を考えずに故意にやってるので、とても厄介です。
そして、こういったくしゃみは、単にうるさいだけでなく、とても不衛生です。
次はくしゃみが周りに与える害を見ていきましょう。
くしゃみの害
くしゃみが出ると口や鼻から、大量のつばや鼻水のしぶきが大音量と共に放出されます。
これらの音もしぶきも周りに非常に迷惑なのです!
くしゃみの音量
くしゃみがどれくらいの大きさの音なのか、その音量を測定すると平均80デシベルになります。
これがどれくらい大きな音かというと、電車の車内が大体80デシベルです。また、演奏中のピアノの正面から1m離れた位置の音も80デシベル程度です。
どちらも、目の前の人と会話するのもちょっと難しいくらいの騒音です。
この事から分かるように、周りを気にせず、大音量のくしゃみをすることは、その場にいる人たち全ての会話を邪魔する、迷惑行為なのです!
くしゃみの不衛生度
唾液や鼻水は衛生的なものではありません。風邪やインフルエンザなどの感染症は、こういった人間の体液を介して伝染するからです。
では、くしゃみはどれくらいの範囲にしぶきを飛び散らせるのでしょうか?
時速:63Km
飛距離:4m~5m
くしゃみの時速は63Kmです。これは避けるのは不可能な速さです。そして、飛距離も最大5mも飛ぶのです。更には細かくなったしぶきは空気中を漂うため、ハッキリ言って5m以上の場所にも到達します。
その辺にいる人が、自分のいる方に向かってくしゃみをしたら、間違いなく自分にまで届いていると思っていいでしょう。
というわけで、くしゃみはうるさくて不衛生で、良い所がありません。やはり、くしゃみはできるだけ控えめにすることが大切です。
音量を抑えれば、結果的に飛び散る唾液や鼻水も減ります。
そこで、次はくしゃみの音量を下げる方法を見ていきましょう。
くしゃみの音量を下げる方法
くしゃみを完全に抑え込むことはできません。
音を出さないようにしようと思うと、口を完全に閉じるのが一番ですが、実際にやってみると、とてもそんなことできません。やはり、できるだけ小さい音で済むように抑え込むことが大切なのです。
それには、くしゃみをする時に、次のようにしましょう。
- 口に手やハンカチをあてる
- 全身からできるだけ力抜く
- 鼻から息を出すつもりで、口をギュッと閉じる
- 終わったらティッシュで口や鼻を拭く
まず、口と鼻を手やハンカチで覆います。こうすることで、音が抑えられ、飛び散る唾液と鼻水も減らすことができます。よく覆うのではなく拳を口の前にあてる人がいますが、音は小さくならないですし、真横にしぶきが飛び散るので、全くの無意味です!
くしゃみをする時は全身に力が入ります。全身を緊張させることで、勢いよく肺から空気を出すわけです。そのため、全身から力を抜いてリラックスして、少しでもくしゃみの勢いを減らします。
くしゃみが出る瞬間は、歯を閉じて、口もできるだけ閉じます。これでかなり音が小さくなります。また、続けて出る2回目3回目のくしゃみも同じように口を閉じてやります。場合によっては口を完全に閉じて鼻から出すようにすると、音もほとんどせず、とても衛生的です。
くしゃみが落ち着いたら、口や鼻をティッシュで拭きましょう。また、しぶきがかかったかもしれない場所も拭き取るようにしましょう。風邪やインフルエンザは飛び散ったしぶきに触れる事でも感染するからです。
これらを意識すれば、男性であっても、かなり可愛らしい、くしゃみに抑えることができます。
ちなみにこれらの方法でくしゃみをする時でも、必ず人のいない方向に顔を向けてやるようにしてくださいね!
さて、ここまではくしゃみがうるさくなる理由と、それを抑える方法を見てきました。しかし、自分ではなく他人のくしゃみに悩んでいる人も多いと思います。そのようなくしゃみにはどのように対処すれば良いのでしょうか?
今度はうるさいくしゃみへの対処方法を紹介します。
うるさいくしゃみへの対処方法
他人の大音量のくしゃみは集中力も途切れる上、近くでされると気持ち悪いですよね。
そんな時の対処は次の3つです。
- 耳栓
- マスク・手袋
- 相手に伝える
それぞれ、目的が微妙に違います。
順番に解説していきますね!
耳栓
大音量に対処するために耳栓をするという方法です。
一人で集中したい場合は耳栓がベストです。ただし、人との会話が難しくなるので、耳栓はちょっとという場合もあると思います。
耳栓の中には、人の話し声の周波数だけ、聞こえやすくしているものもあります。性能も値段も様々な商品があるようなので、自分に合った物を探してみてはいかがでしょうか?
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マスク・手袋
こちらは感染症予防観点での対策です。
大音量でくしゃみをする人は、マナーや周りの迷惑を考えるという意識が少ないものです。そのため、口や鼻を手で覆わないですし、唾液や鼻水が付いた手を洗わずに、色んな所を触りまくるものです。
そのような迷惑な人から身を守るために、マスクで飛沫感染を防ぎ、手袋で接触感染を防ぐのです。
相手に伝える
最後はくしゃみを控えめにしてもらうように、相手にお願いすることです。
とは言っても、穏便に相手にも不快感を与えないように伝える必要があります。
そのため、お願いする時には、次のようなポイントを心がけると良いでしょう。
- 何度かくしゃみを繰り返した時
- 正当な理由を伝える
- 理由は1人称で伝える
- 低姿勢で相手に不快感を与えないようにする
1度や2度のくしゃみの場合は、少し様子を見るようにしましょう。それでも、連発する時に相手につたることを考えましょう。
「作業に集中できない」「会話に支障が出てる」など、ただうるさいからではない、正当な理由を伝えるようにしましょう。
「私が作業に週できないから」「私たちの会話に支障があるから」など、必ず主語は1人称にしましょう。「あなたのくしゃみがうるさいから」「あなたのくしゃみは周りの迷惑だから」など主語を2人称にするのは、とても角が立つ表現なので控えてください。
「本当に申し訳ないのですが…」「体調が悪い所、とても恐縮なのですが…」など、低姿勢で謙虚な態度で伝えましょう。相手に不快感を与えないようにすることが大切です。
実はこのように丁寧にお願いすれば大抵の人は、素直に聞いてくれるものです。
もしそれでも、聞く耳を持たないのであれば、その場を立ち去ってしばらく静かな場所に移動しましょう。その人だって、一生くしゃみを続けてるわけではないですしね。
どうしても、耐えかねるという時には、試してみてくださいね。
まとめ
くしゃみはとても大きなパワーがあります。
実はくしゃみ1回の消費カロリーは4Kカロリーほどです。これは砂糖1gのカロリーと同じくらいです。3回~4回くらいくしゃみをすると、角砂糖1個分のカロリーを消費できるほどなのです。
それくらいパワフルなくしゃみなので、全力で噴射すれば、大音量になるのは必然です。
是非、しかっりとくしゃみをコントロールして、周りの迷惑にならないようにしてください。
もう一度くしゃみを抑える方法をおさらいしておきます。
- 口に手やハンカチをあてる
- 全身からできるだけ力抜く
- 鼻から息を出すつもりで、口をギュッと閉じる
- 終わったらティッシュで口や鼻を拭く
音を抑え、飛び散る唾液と鼻水を減らします。
全身から力を抜きリラックスすることで、くしゃみの勢いを弱くします。
口をギュッと閉じることで、音を小さくします。
唾液や鼻水が付いた個所をティッシュで拭き取ります。
くしゃみはどうしても止められない生理現象であるからこそ、ちょっとした心遣いを周りに持つことがとても大切です。
自分のくしゃみが迷惑になってないか、まずはチェックしてみてください。もし、自分のくしゃみがうるさいのであれば、是非、音を抑える対策をやってみてくださいね!