普段、社会で生活していると様々な人とお付き合いする必要があります。気の合う人ばかり選ぶことができれば良いのですが、なかなかそうはいきませんよね。
中には嫌な人や苦手な人もいると思います。そんな嫌な人の中でも、多いのがプライドが高い人ではないでしょうか?
自分の自慢ばかりで、いつも上から目線でものを言われるのは、気持ちの良いものではないですよね。
このような人たちはなぜプライドが高いのでしょうか?そして、どのようにしたら上手に付き合うことができるのでしょうか?
ここではプライドが高い人の心理と特徴、そして、上手な付き合い方をお伝えします。
目次
プライドって良いもの悪いもの?
プライドが高い人の心理を理解する前に、そもそもプライドってどういうものなのかからおさらいしましょう。
日本語で「プライドを持つ」と言った場合、「自分に誇りを持ち、人に媚びずに自分を貫き通す」といった感じの良い意味で使われることが多いですね。
しかし、元々英語の”pride“という言葉の意味は自慢、高慢、うぬぼれ、傲慢といった悪い意味の言葉です。
日本語で使う時のような良い意味は、含まれてない言葉なのです。
プライドが高い人というのは、もしかするとプライドが高いことは良いことだと、勘違いしているのかもしれませんね。
では、なぜ人はプライドが高くなってしまうのでしょうか?
プライドが高い人の心理
プライドが高い人の心理は、実はとても単純です。
このような人たちは、全くと言って良いほど自分に自信が無いのです!
いったいなぜ自信が無いのでしょうか?
プライドが高い人が自信が無い理由
プライドが高い人が常に欲しいものは、例えば次のようなものです。
- 権威や影響力が欲しい
- 人と比較して安心したい
- 人からの信頼が欲しい
権威や影響力のある地位につき、グループの中での自分の立場を確立することを望む
人と比較して、自分が優れた者であることを確認して、安心したり、周りに自分の価値を認めさせる
人から良く見られることで、自分の価値を保証したり、自分の立場を安定させたい
欲しがっているという事は、今現在それを持っていないということです。
プライドが高い人は、自信満々に見えますが、実は自分に自信がありません。傲慢な態度は、自分の立場を無理に持ち上げて、自分に自信を持ちたいからなのです。
例えば身近にいるプライドが高い人を想像してみてください。そういう人たちは、今までそれほど大きな実績が無かったり、友達が少なそうな人ではないでしょうか?
逆に大きな実績がある人や、たくさんの仲間に囲まれている人には、プライドが高い人が少ないのではないでしょうか?そういう人たちは、「自分には十分な能力があって、人から信頼されるに足る人間だ」という自信が既にあるため、無理に自分を持ち上げる必要がありません。だからプライドを持つ必要が無いのです。
では、なぜプライドが高い人は、なぜ自分に自信が持てなかったのでしょうか?
自分に自信が持てない理由
プライドが高い人に共通するのは、それまでの人生、特に子供の頃に大きな原因があります。
幼少期から思春期に次のような経験をしている人は、プライドが高くなる可能性があります。
- 両親が厳しく、あまり褒められたことがない
- いじめにあった経験がある
- 勉強や受験で良い結果を残さないと認めてもらえなかった
- 恋愛で傷ついた経験がある
これはほんの一例です。あまり評価されない子供時代を過ごしていたり、恥をかいて傷ついた経験などが大きく影響します。
プライドが高い人は、実は寂しくて心に傷を持っている人が多いのです。
このような心理を理解していると、プライドが高い人と上手に付き合うことができます。
今度はプライドが高い人との上手な付き合い方を見ていきましょう!
上手な付き合い方
プライドが高い人と上手に付き合うコツは、ズバリおだてることです。
基本的に自信のない人なので、批判や意見をすると、不安を感じさせてより傲慢な態度にさせたり、怒らせたりしてしまうため逆効果です。
逆におだててあげると、安心して自信を深めるため、謙虚な態度に変わって付き合いやすくなります。
とは言え、ずっとおだててばかりではいられません。たまには意見を言う必要も出てくると思います。しかし、プライドの高い人に意見を言うのは、とても難しいものです。
そんな時には、少し忍耐が必要ですが、次のように段階を踏むのが効果的です。
- 鼻を折らない
- 褒めてあげる
- 改善して欲しいことを伝える
すぐに意見を言おうとしても、難しいため普段から信頼関係を作っておくことが重要です。
具体的にどうすれば良いのか、順番に説明しますね!
鼻を折らない
プライドの高い人は、普段から自慢話や自分の武勇伝を話したり、他人に対して上から目線の話し方をしたりします。
そういった時に、無視したり、批判したりせず「へぇ~凄いですね!」といった感じで、ちゃんと話を聞いてあげましょう。
こうして話を聞いてもらうことで、自分は他人からよく見られていると感じて安心するため、信頼関係が築きやすくなります。
ポイントは「あっ、そうですか」と聞き流すのではなく、ちゃんと話を聞いてあげることです。プライドの高い人は自分の話を聞き流されることが多いため、ちゃんと話を聞いてくれる人に対して、とても親近感を感じるからです。
褒めてあげる
プライドの高い人は、何かがあれば褒めてあげましょう!
仕事で何か成果を出した時や、自分に何かをしてくれた時などに、「本当に凄いですね!」とか「あなたが助けてくれなければ、大変でした!」というように積極的に褒めてあげてください。
自信のない人にとって、評価や信頼は一番嬉しいものなので、信頼を築くために非常に効果的です。
改善して欲しいことを伝える
十分に信頼ができたら、ここで初めて改善して欲しい事や、変わって欲しいことなどを意見します。
ただし、この時も、まず最初に普段の働きへの感謝や賞賛を伝えてからにしてください。
意見したい事の3倍は褒めて励ましてあげてください。
プライドが高い人と上手に付き合うのは、かなり忍耐が必要ですが、普段からしっかりと信頼関係ができていれば、ちゃんと話を聞いてくれます。
おだてると更に調子に乗って、不愉快な気持ちにさせられる時もありますが、うまくツボを押さえるとちゃんと話を聞いてくれるようになりますよ!
まとめ
プライドが高い人は、評価されたり、承認されたりすることが少ない人生を送ってきた、実はとても自信の無い人です。
本人は決して認めませんが、少なからず心が傷ついた経験を持っている人なので、自信が持てるように褒めたり感謝を伝えることがとても重要です。
そして、何か意見したい時は、次のように普段から十分な信頼関係を築いてからにするのがコツです。
- 鼻を折らない
- 褒めてあげる
- 改善して欲しいことを伝える
私の身近にもプライドが高い友人も何人かいます。そういう人には、常に感謝と励ましを伝えることを心がけています。この普段からの感謝と励ましがあると、何か意見したい時に、上手に伝えることができていると思います。
プライドが高い人は上手におだてて、良い関係を築いてくださいね!