「日本」の読み方の違い!にほんとにっぽんどっちが正しい?

私たちが住んでいる国は日本です。しかし、この「日本」という国名にはにほんと読む場合とにっぽんと読む場合の2種類があります。

英語だとJapanなのに、日本語では、2種類の読み方があるとはなんともややこしいですね。私もこの違いはとても曖昧なので、口に出した時に響きの良い方で、適当に使い分けています。

一体、この2種類の読み方には何か違いがあるのでしょうか?そして、どっちが正しいのでしょうか?

今回は「日本」の読み方であるにほんとにっぽんの違いと本当はどっちが正しいのかについてお伝えします。

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目次

にほんかにっぽんか?

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日本人でも曖昧なのが「日本」の読み方です。

こういうのは日本語を学んだことのある外国人に聞くと、意外に正しい答えが分かることが多いです。そこで、外国人の友達に聞くと、にほんと読むって習ったよ~とのことでした。

日本人の中でもにほんと読む人の割合が6割~7割のようです。やはりにほんが正しいのでしょうか?そこで、日本政府がどのように定めているかを調べてみました。

日本政府の見解

日本政府だったら、自分の国の読み方をしっかりと定めているだろうと思いきや、なんと日本政府は特に「日本」の読み方を定めてはいません!

にほんでもにっぽんでも、どっちでも良いとしているのです。

しかしながら、NHKでは国号を表す時は、にっぽんと読むのが正しいとしています。つまり「日本国」と表記すれば明らかに日本という国のことを表した単語なので、にっぽんこくと読むのわけです。

間違えやすい読み方

このように日本の読み方はにほんでもにっぽんでも基本的に良いのですが、言葉によっては、読み方が決まっているものもあります。

そこで、クイズです!下の表の団体や企業の名前の日本の部分はにほんかにっぽんのどちらの読み方でしょうか?

  • 日本放送協会(NHK)
  • 日本テレビ
  • 日本武道館
  • 全日本空輸
  • 近畿日本鉄道
  • 西日本鉄道
  • 日本郵便
  • 日本体育大学
  • NEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本
  • 日本電気
  • 日本郵船
  • 日本銀行


答えはなんと全部にっぽんと読むのが正しいです!

驚きだと思いませんか?私たちが普段にほん○○と呼んでいる企業や団体の多くは、にっぽん○○なのです。やはり、NHKがにっぽんという読み方が、日本の国号を表すのにふさわしいとしていることの影響が強いのです。

しかし、日本はなぜにほんとにっぽんの2つの読み方ができてしまったのでしょうか?今度はその理由を見てみましょう!

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読み方が分かれてる理由

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日本の読み方が分かれてしまったことには、次の二つの理由があると考えられます。

  • 国名の歴史
  • 口に出した時の発音のし易さ


それぞれを詳しく説明していきますね!

国名の歴史

日本の国号が使われるようになったのは、7世紀頃に遣唐使などで、中国をはじめとした海外との交流が盛んになったことがきっかけです。自分たちの国を「日出ずる国」としたことから、日ノ本(ひのもと)更に略して日本となりました。

この「日本」は7世紀当時には国際的には、にっぽん、またはじっぽんと読まれていましたが、仮名表記するときにはにほんと表記されていました。

その後も中国人を始めとした外国人はにっぽんまたはじっぽんと読み日本人が日常的に使う時はにほんが使われていました。そのため、外国からの使節を招くような改まった場では、にっぽん、またはじっぽんを使うようにしていたため、日本の正式な国号はにっぽんかじっぽんという位置づけなのです。

やがて、じっぽんの方があまり使われなくなり、にっぽんだけが正式名称として、残っていったわけですが、相変わらず民間ではにほんが使われ続けたため、両方とも残ってしまったのです。

口に出した時の発音のし易さ

最近では若者のほとんどはにほんと発音することが多いそうです。日本銀行を口に出して読む時は、はにっぽんぎんこうと読むよりも、にほんギンコウと呼んだ方がなんとなく発音しやすいですよね?

一方で、スポーツの国際試合で日本の応援団が、日本チームを応援する時の掛け声は「にっぽん!にっぽん!」です。にっぽんの方がリズムがあって、力強い響きです。

このように今の日本人は口に出した時に違和感が無い方を選んでいる傾向があるようです。

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Japan(ジャパン)の語源は?

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ちなみに英語だと日本はJapanと呼びますが、にほんやにっぽんという読み方とは全然似てないですよね?一体Japan(ジャパン)の語源は何なのでしょうか?

実は英語のJapan(ジャパン)はじっぽんから来ているという説があります

マルコ・ポーロが書いた東方見聞録では日本をジパングと読んでおり、ジパングが訛ってジャパンになったというのが有力です。

そして、このジパングの語源は、じっぽんが訛ったものという説があります。ただし、これは色々ある説のうちの1つなのですが、ジャパンも元々は日本から来てるというのは、意外ですね~。

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まとめ

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今回は「日本」の読み方はにほんとにっぽんのどっちが正しいのか、その違いについてお伝えしてきました。

結論としては、日常会話ではどちらを使っても問題無いです。

しかし、注意が必要なのは企業や団体名には、はっきりと正しい読み方が決まっている所があるので、そういった場合は読み方を間違わないように注意が必要です。

特にビジネスシーンでは、間違った読み方をするのは大変失礼になるので、予めしっかりと読み方を確認するようにしましょう!

私も、「日本」という表記が出てきたら、読み方を確認する癖を付けたいと思います!