皆さんはザリガニ釣りをした経験ってありますか?
私はかろうじてあるんです。子供の頃はザリガニを釣って、水槽で飼ったりしてました。でも、ザリガニって臭くて、とても食べようなんて思わないですよね。
一方でエビは姿はよく似てますが、とても美味しいですよね。天ぷらやエビチリなど、様々な美味しい料理になって出てきます。特に私が好きだったのは、エビフライです。ご飯のおかずとして出てくると、超嬉しかったです。
和食では縁起物として扱われ、お正月やお祝い事に重宝されます。更には外国にはオマール海老なんていう伊勢海老に似た大きなエビがあります。これもとても美味しいですよね!
このようにエビは世界中で愛されています。
そんなザリガニとエビですが、外見は似ていてもそのイメージには、大きな差がありますね!
外見は似ているのに、いったいザリガニとエビって何が違うんでしょうか?
そこで、ここではザリガニとエビの違いを調べてみたので、皆さんにも共有します!
目次
ザリガニとエビの違い
普通、ザリガニと言われてイメージするのは、いわゆるアメリカザリガニじゃないでしょうか?何でも食べてしまうアメリカザリガニはスルメイカや煮干しの切れ端で簡単に釣れてしまいます。
一方でエビと言われてイメージするのは、エビのチリソースの芝エビや天ぷらなどの車エビ、そして、高級食材の伊勢海老などですね。想像するだけでよだれが出てきます。
そんな、ザリガニとエビの違いを次の4つのポイントで見ていきたいと思います。
- 生物学上の分類
- 体の構造
- 生息場所
- 味
それでは、ザリガニとエビの違いを徹底的に見ていきましょう!
生物学上の分類
まずはザリガニとエビの生物学上の分類からです。
ザリガニとエビはどのような分類に属しているのかを調べてみると意外な事実が分かりました。
- ザリガニ
- エビ
節足動物門・甲殻亜門・軟甲綱・十脚目に属する種のうちザリガニ下目に所属する種
節足動物門・甲殻亜門・軟甲綱・十脚目に属する種のうち、カニ下目とヤドカリ下目を除いた全ての種の総称
難しい専門用語ばかりでよく分かりませんね…。要はエビは十脚目という殻を持った魚介類のうち、カニとヤドカリ以外を指していて、その中にはザリガニも含まれているのです!
そうです。生物学上はザリガニもエビなのです!しかし、「ザリガニはエビなので、違いは無い」という結論にしてしまうと話が終わってしまうので、もう少しお付き合い下さい。
体の構造
次は体の構造です。
ザリガニとエビの大きな違いは、ハサミの有無です!ザリガニは大きくて立派なハサミを持っているのが特徴です。ザリガニはその大きなハサミで、何でもガシガシ挟んでしまいます。
テレビでよくお笑い芸人が罰ゲームで挟まれているので、何でも挟むイメージが強いと思います。
一方でエビの脚も良く見てみると小っちゃいハサミみたいになっていますが、物を挟めるほど大きくはありません。
ただし、手長エビのような一部のエビは、大きいハサミを持っているので、ハサミの有無も決定的な違いではありません。
生息場所
今度は生息場所の違いです。
エビの多くは海に住んでいますが、川や湖に住んでいる種類もいます。一方、ザリガニはほとんどの種類は、川や湖に住んでいますが、ごく一部の種類は海に住んでいます。
結局、生息場所についても大きな違いは無いようです…。やはりザリガニはエビということなんでしょうか…。
味
最後は味です!もはやエビについては、語るまでもないですね!プリップリの食感が魅力のお馴染みの味です。
一方のザリガニですが、ザリガニに限らず、淡水に生息している魚介類には、独特の臭みがあります。ザリガニも例外ではなく、泥臭さというかドブ川の臭いというか…、独特の嫌な臭いがするのだそうです。
また、ザリガニの身は水っぽく、エビというよりもカニに近い食感だそうです。
ここまで見てみて、分かったことはザリガニもエビであること、大きな違いはハサミがあるかどうかくらいで、基本的にはザリガニもエビの仲間なのです。
エビという大きな分類の中にザリガニがいるわけです。明確な境界線を引けないため、何だかスッキリしない結果でしたね。
しかし、調べてみると面白いことが分かりました。冒頭でもちょっと出てきたロブスターはエビじゃなかったんです!
では、ロブスターって何者なんでしょうか?
ロブスターはどっちなの?
ロブスターはとても大きなハサミを持っていますが、海に生息しています。どっちの特徴も兼ね備えていますが、ロブスターは生物学上はザリガニ下目に属している立派なザリガニです。
ロブスターといえば、欧米では高級食材として、重宝されています。別名がオマール海老なんて名前なのに、実はザリガニだったんです!
食べてもまずいというイメージのザリガニですが、美味しいザリガニもいるんですね~。
ちなみに余談ですが、伊勢海老も英語ではロブスターと呼ばれるそうです。欧米の人もザリガニとエビの違いがよく分かってないみたいですね(^^;
まとめ
ザリガニとエビの違いは、結局のところ生物学上の分類だけといえます。しかし、分類上はザリガニは、たくさん存在するエビの仲間の一部なので、厳密には、ザリガニはエビなんですね。
ザリガニはエビといわれてもあんなに臭いものは、まずくて食べられないと思うんだけどな~と思っていたら、なんとアメリカザリガニは欧米では普通に食用として、食べられているのだそうです!
アメリカザリガニはフランス料理では、エクルビスと呼ばれ、高級食材として重宝されています。ちゃんと泥抜きをして、臭みを取る処理をすれば美味しく食べられるんだそうです。
あんな臭いのを食べるなんてと思いますが、臭いのは飼育環境が悪くて、ちゃんと水槽を掃除していないのが原因です。つまり、アメリカザリガニを臭くしているのは私たちの責任らしいですよ…。
というわけで、結論は「ザリガニはエビの仲間である」でした。生物学上の分類以外には、明確な違いが無いというスッキリしない結果でした(^_^;)
小学生の時によく遊んだ「洗足池」にはアメリカザリガニがいっぱい居て、クチボソやタナゴを捕るために使ったセル瓶や4つ網の中にいつも何匹も入っていました。外国からの転校生が居て、その家庭ではザリガニを泥抜きしてから茹でたり、焼いたりして食べていたのが衝撃的でした。
平野さん
コメントありがとうございます。
アメリカザリガニって飼っていても臭いですし、普通に美味しくなさそうですよね…。
それを食べるなんて、私にとっても衝撃的です(^^;
中国では凄く人気の食材だそうですよ
hogaさん
確かにアメリカザリガニも食用だったそうですね。
でも、私は小学校の教室で飼われていたザリガニの水槽の臭いが強烈に残っていまして…。
食べるなんて信じられないです。