眠かったり、疲れた時には、あくびが出ます。私は小学校時代、あくびをするのは集中していないということで、先生から怒られました。疲れてきたらあくびが出てしまうのは仕方ないことなのに、理不尽だなぁと思いながら、必死にあくびをこらえていました。
でも、あくびをぐっとこらえて大口が開かないようにしても、涙が出ちゃうんですよね~。で、結局バレてしまうわけです…。
しかし、なぜあくびをすると涙が出るのでしょうか?眠い時には涙で目を保護する必要があるのでしょうか?気になったので、あくびで涙がたくさん出る理由を調べてみました。
目次
あくびで涙が出る理由
あくびをすると涙がたくさん出てきます。寝る前に涙を出して準備してるのでしょうか?理由は意外なことでした。
あくびで涙が出る理由に意味なし!
通常、涙は涙腺という目尻にある器官から分泌されます。そして、目頭にある涙点という穴から、鼻に流れていくようになっています。そして、鼻に流れていく過程で、鼻の付け根辺りにある涙嚢という場所に一旦溜まります。
人間はあくびをする時に顔の筋肉が収縮するため、その筋肉の緊張によって、涙嚢が圧迫されて涙が逆流して、目の中に涙があふれるのです。
つまり、本来鼻に流れて排泄されるべき涙が逆流しているだけなので、あくびの時に涙が出る意味は特に無いのです!
涙の役割
あくびの時に涙が出るのには何も意味は無いことが分かりましたが、普段、涙はどのような働きをしているのでしょうか?主に以下のような働きをしています。
- 乾燥から守る
- 目の表面の組織に栄養を供給する
- 紫外線から守る
- 細菌や感染症から守る
順番に説明します!
乾燥から守る
涙は目の表面を乾燥から守ります。角膜上では油層、水層、ムチン層の3層で覆われていて、どれか一つの層にでも異常があるといわゆるドライアイになります。ドライアイの症状には以下のようなものがあります。
- 目の乾き
- 光が眩しい
- 目が痛む
- 視力が低下する
- 目を開けていられない
目の表面の組織に栄養を供給する
涙には目の表面の組織に必要なタンパク質が含まれていて、角膜や結膜に供給しています。涙が不足すると目の表面組織にも異常が出てしまいます。
紫外線から守る
目は光を取り込りこむことで外の様子を感じる器官ですが、目にとっても紫外線は有害です。涙には紫外線を和らげる働きがあります。
細菌や感染症から守る
涙にはリゾチームという酵素が含まれています。このリゾチームは細菌の細胞壁を溶かす作用があるので、目に入った細菌はリゾチームによって溶かされてしまうのです。
涙の分泌量
普段、涙が1日に分泌される量は、2ml~3mlです。あんなに潤ってるのに1日にこれだけしか、分泌されていません。泣いたりあくびをしたりした時に分泌される涙の量は、かなりの量なのです。
涙を出さずにあくびをする方法はあるのか?
口を閉じてあくびをしたり、全身の力を抜いてあくびをしたりと、色々と試してみましたが、無理でした…。あくびは血液中の二酸化炭素を排出して、酸素を取り込むためのもので、ただ単に大きな口を開けるだけのものではありません。
二酸化炭素を排出する際に、どうしても筋肉に力が入るため、涙が出てきてしまいます。あくびをすると、どうしても涙が出てしまうので、あくびをしなくて済むくらい睡眠を十分にとるしかないようです…。
まとめ
今回はあくびをすると涙が出てくる理由についてお伝えしました。あくびで涙が出るのは、顔の筋肉が緊張して涙嚢を圧迫することによるものでした。
あくびは血液中の二酸化炭素を排出するための生理現象なので、どうしても顔の筋肉に力が入ってしまい、涙が出るのは避けられませんが、涙が出ることに深い意味があるわけでもないので、あくびが出るほど疲れている時は、少し休憩をした方が良いかもしれませんね!
以上、夜更かしのせいで常にあくびが止まらない管理人でした!