セミの幼虫の期間はどれくらい?その長い一生を解説!



毎年、夏になるとたくさんのセミが大きな声鳴きはじめます。そうなると、夏が来たんだなぁと感じます。私などは暑いのが大の苦手なので、セミの鳴き声が聞こえてくると、それだけでぐったりしてしまいます。

そんなセミですが、暑い盛りに鳴き声を響かせる、夏の象徴のようなイメージの昆虫ですが、その一生のほとんどを地面の下で暮らしています。

土の中で暮らしているセミの幼虫のことは、あまり知らないですし、そもそも、なぜ土の中で暮らしているのでしょうか?疑問に思った私はセミの一生について調べてみました!

今回はセミが幼虫でいる期間と、なぜ土の中で暮らしているのか、その長い一生についてお伝えします1

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セミの幼虫の期間はとても長い!

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セミは成虫になるまでに、非常に長い間、地中にいます。まずはその土の中にいる期間について、見ていきましょう。

セミ全体の平均は7年

セミは様々な種類がいますが、それらのセミの一生は短い種類でも3年、最も長い種類で17年もの期間になります。そして、全ての種類を平均すると、セミの一生はおおよそ7年になります。

セミの寿命は7日間なので、あっという間に死んでしまう短命の象徴のようなイメージですが、実は凄く長生きの昆虫なのです。

ちなみに成虫の寿命が7日間というもの間違いで実際には1ヶ月間は生きています。セミの寿命の真実については、こちらの記事に書いたので、良ければご覧ください!
セミの寿命はなぜ短いと思われてる?実は凄く長いのです!

セミはその一生のほとんどを土の中で暮らし、地上に出てきて成虫として活動するのは、1ヶ月間と一生のうちのほんのわずかな時間です。

そんなセミの一生の流れは、次のようなものです。

【セミの一生】
  1. 木の幹に卵を産み付けられる

  2. 翌年の梅雨の頃に生まれて、木の根を伝って、土の中に入る
  3. 一部のセミを除いて、孵化(卵からかえること)する時期は翌年の梅雨の時期です。

  4. 木の根から樹液を吸う
  5. セミの幼虫は木の根に口吻(樹液を吸うための管)を刺し、道管という木の根の管から樹液を吸います。幼虫の間にすることは、ただこれだけです。木の幹の樹液と違って、木の根の樹液は、栄養分が薄いため幼虫が成長する速度は非常に遅くなります。

  6. 成虫になる年の初夏に地上に出てきて、成虫になる
  7. 成虫になる年を迎えると、夕方頃に地上に出てきて木の幹などで羽化(成虫になること)します。成虫になるとパートナーを見つけるために、活発に活動するため、幼虫の時よりも濃くて栄養が豊富な木の幹の樹液を吸うようになります。

  8. 成虫の間にパートナーを見つける
  9. 成虫の間はオスは大きな声で鳴き続けて、メスにアピールします。鳴くのはオスだけで、メスは鳴きません。メスはオスの鳴き声から、自分のパートナーにふさわしい相手を見つけます。

  10. 子孫を残して一生を終える
  11. めでたくカップルになったセミのメスは木の幹に卵を産み付けて一生を終えます。

セミがこれほどまで長い間、土の中で生活している理由は、セミのエサは栄養が乏しいため、成長に時間がかかるからなのです!それにしても、一生のほとんどを土の中で、ひたすら薄味の樹液を吸い続けるだけなんて、退屈過ぎますね…。

アメリカの17年ゼミ

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最も一生が長いのが、アメリカに生息している17年セミと呼ばれる種類です。この17年セミは名前の通り、17年というセミの中でも最長の寿命の種類です。

このセミには面白い現象があります。

17年の寿命のため、ある年に発生した17年セミの子供は17年後に、孫は34年後に…と17年周期でその子孫たちが発生します。つまり、1年ずつズレて17個のサイクルがあるわけです。

しかし、実際には5つほど存在しないサイクルがあるため、17年セミが発生しない年もあります。そして、12個のサイクルのうち、数がとても多いサイクルが存在します。そのサイクルの年には、17年セミが大量発生します

この大量発生のサイクルが2013年だったため、次回は2030年が17セミの大量発生の年になる予定です。

17年に一度セミの大騒音になることが分かっているとは、何とも奇妙ですね…。

他の昆虫の場合

セミは最長で17年もの間生きています。他の昆虫でこれほど長い間生きる種類はいるのでしょうか?実は他の昆虫の中で、これほどまでに長生きする種類はいません。

記録に残っている中で、最も長く生きたとされる昆虫は、ブプレスティス・スプレンデンスというタマムシの一種で、37年生きたという記録が残っています。

しかし、この記録は、ブプレスティス・スプレンデンスのある個体が、たまたま37年間生きたというだけで、ブプレスティス・スプレンデンス全体の平均寿命ではありません。

また、白アリの女王アリに限れば、20年以上生きる種類もいますが、白アリ全体としての平均寿命では、セミにはかないません。

やはり、セミが昆虫の中で最も長寿なのです!

多くの昆虫の寿命が1年以内にもかかわらず、セミだけが、なぜこのように長く生きるのでしょうか?今度はセミがこれほど長生きする理由について、見ていきましょう!

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なぜこのような一生なのか?

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セミはとても長生きな昆虫です。既に説明した通り、セミのエサは栄養の少ない、木の根の樹液のため、成長が遅いということが理由です。つまり、長生きというよりは、成長に時間がかかるため、仕方なく長生きになってしまっているといえます。

でも、なぜセミはこんなにも退屈な一生を過ごすことを選んだのでしょうか?

理由は次の2つです。

  • 土の中はとても安全
  • 衛生状態を保つため

順番に見ていきたいと思います。

土の中はとても安全!

最も大きな理由が、天敵から身を守るためです。セミの天敵はゴミムシモグラなどです。モグラはともかく、ゴミムシはある程度成長すれば、食べられることはありません。

土の中は食べ物になる物が少ない代わりに、非常に安全なのです。

衛生状態を保つため

セミは栄養が乏しい、木の根の樹液をエサにしています。この栄養の乏しさが、成長の遅さの原因ですが、栄養の乏しいエサは土の中で生活するためには、逆に大切な事なのです。

栄養が豊富なエサを食べると、排泄する糞も栄養が豊富になってしまいます。土の中は適度な温度と湿度に保たれていて、雑菌が繁殖するのに適した環境のため、栄養が豊かな糞をするとたちまち雑菌が繁殖して、感染症などの病気にかかってしまうのです。

セミは天敵の少ない環境を選ぶ代わりに、栄養分の少ないエサで我慢して、ゆっくり成長してくことを選んだのです。

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まとめ

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セミは短命な昆虫のイメージですが、実は昆虫の中でも最も長生きです。しかし、それは天敵のいない安全な環境で生きていくことを選んだために、仕方なく長生きになってしまったのです。

いくら長生きでも、暗い地面の下で、木の根から栄養素の乏しい樹液を吸い続けるなんて、退屈過ぎる一生ですね。

私はもう少し太めの人生の方が良いですね~。


ちなみにこの記事のような理系のテーマの記事をこちらにまとめています。夏休みの自由研究のネタに役立つと思うので、良ければご覧ください!
夏休みの宿題の自由研究のネタ!困ったらこれはいかが?


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