最近めっきり高くなってしまったのがうなぎです。
それでもたまには食べたいなぁと思い、うなぎ屋さんに入るとうな重以外にも、微妙にお値段の安いうな丼というものがあります。
食べてみてもうな重と違いはなさそうです。いったいなぜうな丼の方が安いんでしょうか?
もし違いがないのなら、少しでも安いうな丼の方が良いですよね!
そこで、今回はうな重とうな丼の違いを調べてみたので、皆さんにもお伝えします。
目次
うな重とうな丼の違い
うな重は今やすっかり高級になり、庶民にとっては高根の花となってしまいました。
しかし、そんな中でもちょっとだけお安いうな丼には希望を感じます!
そんなうな重とうな丼の違いを調べてみると、主に次の3つの違いがあるようです。
- 器
- うなぎの量
- 肝吸いや漬物の有無
お店によっても微妙な違いはありますが、違いは概ねこの3つです。
というわけで、順番にこの違いを見ていきましょう。
器
違いの1つ目は器です。
まぁ、名前の通りですが、うな重は重箱に入っていますが、うな丼は丼ぶりに入っています。
これはさすがに誰にでも分かる違いですね…。
うなぎの量
2つ目の違いはうなぎの量や大きさです。
うな重の方が値段が高い分、使っているうなぎの量が多めになっています。
多くの店ではうな重には「並・上・特上」とは「梅・竹・松」なんてグレードがあり、高いグレードのメニューほど、使われているうなぎの量が多いですよね!
うな丼は並や竹の更に下に位置するグレードなわけです。
肝吸いや漬物の有無
3つ目の違いは、肝吸いや漬物の有無です。
うな重に肝吸いや香の物は付き物ですが、うな丼にはこれらは付いてないことも多いのです。
こういった付属のものの有無でも値段に差を出しているわけです。
以上のように、うな重とうな丼は、ご飯の上にうなぎのかば焼きが乗っているのは同じですが、うな重の方がより豪華なんですね。
確かにそう言われてみるとうな丼って、すこししょぼい気がしますね…。やっぱりうな重の方が、大きなうなぎが乗っていて贅沢ですよね…。
それもそのはずです。実はうな重はただ何となく贅沢なわけではなく、お重に入れているのにはちゃんと意味があるのです。
次はうな重がお重に入っている理由を紹介します。
本当のうな重
うな重はお重に入っているから、うな重という名前かと言うと実はそれだけが理由ではありません。
実はこの”重”という字には重ねるという意味もあります。本来のうな重はご飯の上にうなぎのかば焼きを乗せ、またその上にご飯を入れてうなぎのかば焼きを乗せるという、とてもゴージャスな食べ物でした。
このようにご飯とうなぎを重ね合わせることから、うな重と呼ばれていたのです。
また、ご飯とうなぎを重ね合わせるのは、他にも理由があります。
うなぎのかば焼きは、関東では焼くだけでなく蒸すことでふっくらとした食感に仕上げますが、関西では蒸さずに焼きだけで済ませることが多いのです。
そのため、ご飯とかば焼きを重ね合わせて、更に蓋をすることでかば焼きを蒸してふっくらさせる効果もあるのです。
関東のかば焼きの場合は、既に蒸してふっくらしているので、2段重ねになっているお店は滅多にありませんが、元々のうな重はこのような贅沢なものだったのです!
かば焼きが2段重ねのうな重なんて、今ではとても考えられない贅沢ですね…。
まとめ
うな重とうな丼は、ご飯の上にうなぎのかば焼きが乗っているという事は同じです。
しかし、うな重の方が様々な点で、うな丼よりも贅沢になっています。
主な違いをおさらいすると次の3つです。
- 器
- うなぎの量
- 肝吸いや漬物の有無
うな重はお重、うな丼は丼ぶり。
うな重の方が、かば焼きが大きかったり、2段重ねになっている。
うな重には肝吸いや漬物が付いていることが多い。
うな重は器がお重というだけでなく、うなぎのかば焼きを重ね合わせるという意味もあります。
そのため、贅沢なうな重の場合は、かば焼きとご飯が2段重ねになっていることもあります。うな重はこれほどまでに贅沢なんですね!
とは言え、庶民の私にとっては、うな丼ですら手が届かないですけどね…。
あ~うなぎ食べたいな~!