欧米のキリスト教の国々では、イースターの時期には、イースターエッグという物が出回ります。イースターと卵に何の関係があるのか、日本人の私にはピンときません…。
何で卵なのか?気になったので、イースターエッグが何なのかについてや意味を調べてみました!
目次
イースターエッグって何?
イースターエッグとは、キリストの復活をお祝いするイースターの時に作るゆで卵のことです。
ゆで卵が一般的ですが、卵型の物なら基本的にOKなので、卵型のチョコレートや中にジェリービーンズなどを詰めたカプセルなどもあります。そして、イースターエッグは、キリストの復活を記念して食べるのです。
日本人の感覚からすると、節分の時に豆を食べるのと同じような物でしょうか…。
イースターエッグの意味
しかし、なぜ卵なのでしょうか?キリスト教との関係がイマイチ分かりません。そういうわけで更に調べてみました。
色んな由来があるようでしたが、概ねイースターエッグには以下の二つの意味があるようです。
- 卵は豊穣の象徴だから
- 卵の殻を破ることが復活を意味する
順番に見ていきましょう!
卵は豊穣の象徴だから
卵はそこから新しい命が誕生する生命の源なので、古くから豊穣のシンボルとされてきました。ユダヤ教の春のお祭りである過ぎ越し祭の時には、神様に感謝して新しい命を象徴するゆで卵を食べていました。
キリスト教のイースターもユダヤ教の過ぎ越し祭とほとんど同じ時期に行われるため、イースターの時にもゆで卵を食べるようになりました。
卵の殻を破ることが復活を意味する
キリストは十字架上で死んだ後に墓に葬られ、そして、3日目に墓から出て復活しました。そのため、卵の殻を墓に見立てて、殻を破って出ることとキリストが墓から出ることを重ねているのです。
つまり、まとめるとイースターにイースターエッグを食べることは、殻という墓を出て、新しい命として生まれ変わることを象徴しているのです!
卵自体はキリスト教とは直接、繋がりがあるわけではないのですね~。
ちなみにイースターにはイースターバニーというのもありますが、これはうさぎがとても多産で、年中子供を産んでいるため、命の象徴と位置付けられているからなのです。イースターバニーについてはこちらの記事に詳しく書いているので、良かったらご覧ください!
⇒ イースターにうさぎはなぜ?イースターバニーの意味!
イースターエッグで何をする?
そんなイースターエッグは実は食べるだけではありません。ここからは食べる以外のイースターエッグについて紹介します!
エッグハント
エッグハント(卵狩り)は、イースターエッグを家や家の庭にイースターエッグを隠して、子供たちがそれを探し出すというゲームです。どこに隠したか分からずにそのままなんてこともしばしばあります。
そのため、欧米の家では、引っ越しや掃除など、ひょんな時にイースターエッグが見つかるなんてことがよくあるらしいです。
エッグロール
エッグロール(卵転がし)は、イースターエッグを庭でスプーンを使って転がして競争するゲームです。特に有名なのはイースターマンデーにアメリカ大統領の住まいであるホワイトハウスの庭で行うエッグロールです。
競争なので、白熱すると割れてしまうこともあります。そうなると当然食べられなくなってしまいます。食べ物を粗末にしてしまうのはなんとなく抵抗があるのは、私の食い意地のせいでしょうか…。
まとめ
日本人にはあまり馴染みのないイースターの更に馴染みの薄いイースターエッグについて色々と書いてみました。
クリスマスやハロウィン、バレンタインなど日本の企業の販促活動で広がったイベントは数多くあるのに、イースターは日本ではまだそれほど浸透していませんね。でも、これを機に今年のイースターにはイースターエッグを作って食べてみてはいかがでしょうか?ちょっとおしゃれな人に思われるかもしれませんよ!
ちなみにイースターエッグには中にお金を入れる場合もあるそうです。私の場合はそっちのイースターエッグの方が嬉しいです…。