クリスマスはイエス・キリストの誕生日というのは、私たち日本人でも周知の事実ですね。毎年、欧米をはじめ世界各地でクリスマスが盛大にお祝いされます!一説には世界の人口の1/3はキリスト教徒と言われていて、その人たちが一斉に一人の人の誕生日をお祝いするというのは、イエス・キリストは凄い人だなぁと思います。
そういうわけで、持ち前の好奇心が刺激された管理人の私は、クリスマスについて色々調べてみました。すると驚きの事実が分かりました!なんと、クリスマスはそもそもキリストの誕生日ではなかったのです!ずっと誕生日だと思い込んでいたんですけど…。
というわけで、今回はキリストの誕生日、本当のクリスマスがいつなのかを調べてみました!
目次
そもそもクリスマスはキリストの誕生日じゃなかった!
最初にも書いた通り、12月25日はキリストの誕生日ではありません。じゃあ世界中の人がお祝いしているクリスマスは一体何の日なのでしょうか…?
クリスマスはキリストの誕生をお祝いするお祭り
キリスト教の様々な宗派では12月25日は降誕祭、あるいは生誕祭と呼んでいます。この日をイエス・キリストの誕生日としているわけではなく、単にイエス・キリストがこの世に生まれてきてくれたことを感謝してお祝いしているのです。
誕生日じゃない日に誕生をお祝いするとは、普通じゃ思いつかない考え方ですね。私はずっと勘違いしていました…。
キリストの誕生日は実は謎
じゃあ、キリストの誕生日はいつなのでしょうか?実はキリスト教ではイエス・キリストの誕生日は諸説あるものの、正しい日付は謎とされています。
なんと世界中で多くの人が、本当の誕生日は謎のイエス・キリストの誕生をお祝いしているのです!
本当の誕生日を考察!
それでは、真のクリスマスはいつなのか、管理人の私が歴史の謎に迫ってみたいと思います!(大げさですみません…)
誕生した年は?
まずは誕生した年を調べてみましょう。
キリストの誕生年を基準に西暦が定められた
実は私たちが使っている西暦は、イエス・キリストが誕生した年を紀元:1年としています。
西暦では紀元前を英語でBefore Chirist(キリスト以前)、略してBCと表記します。また、紀元後をラテン語でAnno Domini(主の年に)、略してADと表記します。主とはイエス・キリストのことを指しています。
つまり、イエス・キリストの誕生年はAD:1年というわけです。しかし、そもそも、その年がキリストの誕生年だと、どのようにして調べたのでしょうか?
AD:1年はどのようにして決まったのか?
西暦は6世紀の頃に確立されました。
新約聖書によるとキリストが十字架にかかって死に、その後に復活したのは、ユダヤ教の過越祭の頃だったことが分かります。過越祭の日は春分の日を過ぎてから最初の満月の日と定められていて、532年周期で一巡します。また、イエスが十字架にかかったのは30歳とされていました。
この2つからイエス・キリストが誕生した年を割り出して、AD:1年を定めたのです!
実はキリストの誕生年はAD:1年じゃなかった!
しかし、後に歴史の研究が進んでいくにつれて、キリストの誕生した年はAD:1年ではなく、BC:4年であることが分かりました。根拠は二つです。
キリストの誕生が書いてある有名なルカの福音書の2章1節~7節に、当時のローマ帝国の皇帝アウグストゥスが住民登録を行ったと書いてあり、この住民登録の最中にイエス・キリストが誕生したことが書いてあります。この住民登録はBC:4年頃に実施されたとされています。そして、マタイの福音書の2章の16節にユダヤ地方を治めていたヘロデ王が2歳以下の男の子を皆殺しにしたと書いてあり、更にマタイの福音書の2章19節では、ヘロデ王が死んだと書いてあります。ヘロデ王が死んだ年は歴史研究でBC:4年と判明しています。これらの情報を元にイエス・キリストの誕生はBC:4年に修正されたのです。
歴史研究に基づいた分析なので、誕生した年についてはかなり信頼性が高いと言えると思います。
誕生した日は?
それでは、最も重要な誕生した日は何月何日なのでしょうか?まず、聖書の記述から探ってみましょう。
先ほどの皇帝アウグストゥスの住民登録は実施された年は分かるものの、残念ながら日付までは特定できていません。同じくヘロデ王が行った2歳以下の男の子の殺害も日付は不明です。
しかし、ルカの福音書の2章8節の記述から羊飼いが放牧していたことが分かります。当時のイスラエルでは、寒い時期には羊を放牧することはないため、この時期は暖かい時期であることが分かるのです。
残念ながら日付まで特定できる情報はないものの、少なくとも12月のような寒い時期ではないことは確かなようです。やっぱり、クリスマスは12月じゃないんですね~(^_^;)
誕生した時刻は?
最後にキリストが誕生した時刻ですが、ルカの福音書の2章の3節~7節を読む限り、時刻や昼なのか夜なのかは分かりません。8節以降を読むと羊飼いたちが夜中に天使たちにキリストの誕生を告げられてから、生まれたばかりのキリストに会いに行ったことが分かります。
天使がキリストの誕生を告げた時と同時刻にキリストが誕生したと考えるのが自然で、そう考えると誕生したのは夜中ということになります。しかし、はっきりと時刻が書いてない以上、もしかすると昼間の可能性もあるわけです…。
クリスマスと言えば、クリスマスイブにキリストの誕生をお祝いすることが当然と思ってきましたが、なんとそれも定かではないのです…。
まとめ
以上のことから、真のクリスマスはBC:4年の比較的暖かい季節の恐らく夜中ということになります。暖かい季節だったというのが、何ともクリスマスのイメージとかけ離れていますね…。
とまぁ、本当のクリスマスはいつなのか調べてみましたが、真相は謎のままです。でも、大事なのは大切な人と暖かくて素敵な時間を過ごすことだと思いますので、是非、素晴らしいクリスマスの時間をお過ごしください!