うなぎの栄養!うなぎは良質なたんぱく質の塊だった!
うなぎはとても美味しいですよね!うなぎの焼ける香ばしい匂いがしてくると、食欲を掻き立てられます。夏の暑い時期の夏バテにも良いということで、土用の丑の日にうなぎを食べる習慣は有名です。
しかし、なぜうなぎは疲れた体に最適なのでしょうか?私の場合、高カロリーだし、たんぱく質が豊富だから、なんとなく精が付くのかな?くらいのイメージしかありませんでした。
でも、理由を調べてみたところ、疲れている時に食べる食材として、実に理に適っていることが分かりました!
そこで、今回はうなぎの栄養と疲労回復に最適な理由をお伝えします!
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うなぎの栄養

まずはうなぎに含まれている栄養の一覧から見てみましょう!
【うなぎの栄養素の一覧表】
名称 | 100gあたりの数値 |
---|---|
カロリー | 255Kcal |
炭水化物 | 0g |
脂肪 | 19.3g |
たんぱく質 | 23g |
ビタミンA | 1,043μg |
ビタミンB1 | 0.15mg |
ビタミンB2 | 0.04mg |
ビタミンB3 | 3.5mg |
ビタミンB5 | 0.24mg |
ビタミンB6 | 0.067mg |
ビタミンB9 | 15μg |
ビタミンB12 | 3μg |
コリン | 65mg |
ビタミンC | 1.8mg |
ビタミンD | 932IU |
ビタミンE | 4mg |
カルシウム | 20mg |
鉄 | 0.5mg |
マグネシウム | 20mg |
マンガン | 0.035mg |
セレン | 6.5μg |
リン | 216mg |
カリウム | 272mg |
ナトリウム | 51mg |
亜鉛 | 1.62mg |
特徴的なのはたんぱく質とビタミンの多さですね!しかし、脂肪もなかなか高いです。
次からはこれらの栄養素にフォーカスをあてて、見ていきましょう!
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うなぎの栄養の特徴!

うなぎは高たんぱくですが、高脂肪の食材です。これだけ脂肪分が多いと、やっぱり、うなぎは体に悪いんじゃないの?と疑ってしまいそうになりますが、そうではありません!
うなぎが健康的な理由は、次の栄養素にあります。
- たんぱく質
- 脂質
- ビタミンA
- ビタミンB12
順番に見ていきましょう!
たんぱく質

まずはたんぱく質です。
うなぎには100gあたり、23gものたんぱく質が含まれています。たんぱく質の量も魚の中でトップクラスですが、更に凄いのはうなぎのたんぱく質はとても良質だという事です。
よく「良質なたんぱく質」という表現を耳にしますが、何が良質なのかご存知でしょうか?実はたんぱく質といっても、たくさんの種類があります。
人間の体の細胞は様々な種類のたんぱく質が必要ですが、うなぎのたんぱく質は様々なたんぱく質がバランスよく含まれています。
食品に含まれているたんぱく質の質の良さを100点満点で表す指標に、アミノ酸スコアというものがあります。うなぎのアミノ酸スコアはなんと97点とほぼ満点です!
うなぎのたんぱく質は量も質も素晴らしいのです!
ちなみにアミノ酸スコアについては、こちらの記事に詳しく書いているので、良ければご覧ください!
⇒ そばとうどんの栄養の違い!健康効果が高いのはどちら!?
脂質

次は脂質です。
うなぎは100gあたりの脂肪分が19.3gです。うなぎの1割以上は脂肪分なわけです。うなぎのかば焼きからは脂が滴り落ちていますし、やっぱり、脂肪分たっぷりの食材と言うイメージが強いのではないでしょうか?
しかし、うなぎに含まれている脂肪の8割以上は不飽和脂肪酸です。不飽和脂肪酸の特徴は常温でも液体であるものが多いことがあります。
脂肪分は一般的に固体よりも液体の方が、燃えやすいため、うなぎの脂肪分は肉などの脂肪分に比べて、代謝しやすいのです。
また、うなぎの不飽和脂肪酸の中には、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)も豊富に含まれています。
うなぎには体に良い、良質な脂肪分が多く含まれているのです!
ビタミンA
うなぎにはビタミンAが豊富に含まれています。100gあたりで1,043μg含まれていますが、これは1日に必要な量の1.3倍です!しかも、ビタミンAは脂溶性のため、脂肪分が豊富なうなぎの場合は、ビタミンAを効率よく吸収することが可能です!
ビタミンAは抗酸化作用や目の働きを助けるビタミンの中でも重要なものですが、うなぎはビタミンAを取るのに最も適した食材の1つなのです!
ビタミンB12

うなぎにはビタミンB群が豊富に含まれていますが、その中でも特に多いのが、ビタミンB12です。
100gあたり3μgのビタミンB12が含まれています。これは1日に必要な量の1.2倍の量です!ビタミンB12は人間の細胞内のあらゆる代謝を促進する働きがあります。
具体的には次のようなものです。
- DNAを合成して、細胞分裂を助ける
- 脂肪酸の生成を助けて効率よくエネルギーを蓄える
- 脂肪の燃焼を助けて、エネルギーを効率よく作り出す
これらの働きは体の疲労を回復するする働きがあります。
疲労感の原因は、エネルギー不足や疲労物質の増加、体細胞の入れ替わりの鈍さなどが大きいですが、ビタミンB12はこれらの働きを助けるため、疲労を回復する効果があるのです!
ここまでは、うなぎの栄養素とその働きを見てきました。これらを踏まえるとうなぎという食材の特徴が見えてきます!
今度はその特徴を見ていきましょう!
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うなぎは新陳代謝を上げる食材!

うなぎはアミノ酸スコアが高い、燃えやすい脂肪分を含んでいるという特徴があります。また、脂肪分を燃やしたり、細胞の代謝を助ける働きをするビタミンB12が豊富に含まれています。
つまり、うなぎは新陳代謝を活発にさせ、体をリフレッシュするのに適した食べ物なのです!
夏の暑い時期は食欲が低下して、栄養も不足し、新陳代謝が低下します。この状態は体に疲労を蓄積させます。そのため、この時期にうなぎを食べるのは、とても理に適ったことなのです!
※関連記事
⇒ 土用の丑の日今年は何日?実はうなぎの旬は夏じゃない!
⇒ 土用の丑の日今年は何日?実はうなぎの旬は夏じゃない!
しかし、「うなぎの旬の時期はいつ?天然と養殖の違いを徹底解説!」の記事にも書いた通り、注意が必要なのは、天然うなぎの旬は夏じゃないということです!
疲労回復のために必要な栄養素を多く含むのは、やはり旬のうなぎです!そのため、真夏に食べるのに適したうなぎは養殖のうなぎです。無理して天然うなぎを食べても、逆にあまり効果的ではないので、注意してくださいね!
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まとめ

今回はうなぎの栄養とその特徴を見てきました。
うなぎには次の栄養素が多く含まれています。
- たんぱく質
- 脂質
- ビタミンA
- ビタミンB12
これらの栄養素は体の疲労を取り、細胞が生まれ変わるのを助けます!
最近ではうなぎはすっかり高級食材ですが、疲れが取れなくて元気が無い時に、少し奮発してうなぎを食べるのはいかがでしょうか?
以上、疲れてなくても常にうなぎが食べたい管理人でした!
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