電車の信号機故障って何が起きてるの?事象と原因を解説!

私は通勤に電車を使っています。それ以外にも普段の移動に電車を使うことはとても多いです。電車を使っていて一番厄介なのは、トラブルによる電車の遅延や運行中止です。

一旦、トラブルが発生すると復旧まで結構な時間が取られてしまいます。

そんな色々ある電車のトラブルの中でも、良くわからないものもあります。例えば信号機故障というのがあります。ただ、故障してるだけなら早く直して運転再開して欲しいのに、やたら時間がかかったりします。

この信号機故障っていったい何が起きてるのでしょうか?

今回は電車の信号機故障とは、どんな状態なのかと、その原因についてお伝えします。

スポンサーリンク


目次

信号機故障って何?

0c4d5c6555357701337a1b971ba0bc9b_s

電車が遅延する理由の信号機故障は、信号故障信号機トラブルなどと呼ばれることがあります。まずはこの事象について解説していきます!

信号機故障とどういう状態?

信号機故障で最も多いのは、信号が赤のまま変わらない状態になることです。信号が間違った色になったり、消えてしまうということは稀です。

赤信号は電車に停止を指示する信号なので、当然電車は停止したままになります。信号が赤になったままの理由が分からないのに、信号無視するわけにはいかないので、電車の運行スケジュールは大きく乱れることになります。

信号機故障の時の対処

信号機故障が起きた場合、すぐに故障が回復すれば良いのですが、大抵はそうすぐに直りません。故障が直るまで電車を止めておくわけにはいかないため、職員が安全を確認した上で、その信号のある場所は徐行運転で通過するようにして、とりあえず運行を再開するのが、信号機故障時の一般的な対応になります。

このように信号機故障とは単に信号が赤のままになってしまう状態です。しかし、なんで信号機が赤のまま変わらなくなってしまうのでしょうか?

スポンサーリンク


信号機故障の原因

084669

電車の信号機は精密な電子機械でできています。電車が今どの場所にいるかを感知するために、線路のレールには電気信号が流れています。

普段はレールとレールの間は触れていないため、電気信号は流れませんが、電車が通ると車輪は金属でできているため、レールからレールに電気信号が流れます。電気信号が流れた位置から、電車の位置を感知しているわけです。

軌道短絡1

クリックすると拡大します↑

軌道短絡2

クリックすると拡大します↑

しかし、この電気信号が流れる仕組みに何らかのトラブルが発生すると、信号機にトラブルが発生します。そのトラブルにはどんなものがあるのでしょうか?

原因のあれこれ

信号機故障の原因は様々です。中には些細な理由もあります。そんなことで大勢の人の足に影響が出てしまうのです。

  1. レールの絶縁部(電気が通らないようにしてる場所)がショートして電気が流れている
  2. レールとレールの間に針金などのゴミが落ちていて、ショートしてしまっている
  3. レールに亀裂などが入って壊れて、電気信号が流れなくなっている
  4. 線路に設置されている信号機用ケーブルが切れてしまった
  5. 信号機の回路が故障した


一番多い理由は1や2の理由です。これを軌道短絡と呼びます。こうなると信号はずっと赤信号のままになってしまいます。この程度の理由で、信号機故障は起きてしまうんですね~。

軌道短絡3

クリックすると拡大します↑

フェイルセーフの考え方

信号機故障とはこのようなちょっとした原因で起きてしまいます。なんで、赤信号のままになっちゃうんだよ~と不満に思うかもしれませんが、信号機のトラブルというのは、電車を安全に運行する上で、この上なく危険な状態です。

そのような危険な状態になった場合は、とにかく赤信号にしてしまい電車の運行を止めてしまいます。こうすることで、すくなくとも重大な事故を防ぐことができます。

このような考え方や仕組みをフェイルセーフといい、何か問題が起きた時でも、絶対に安全な方向に事態が進むようにと考えられているのです。

ちょっとイライラさせられるかもしれませんが、重大な事故に巻き込まれるよりはマシですよね?

スポンサーリンク


まとめ

f74951981de9f3fb8c442a8a56510713_s

今回は電車の信号機故障についてお伝えしました。今の電車は精密でデリケートなシステムの上に成り立っているので、ちょっとのことですぐにこうしたトラブルになってしまいます。

信号が故障したくらいで、なんでこんなに遅れるんだよ~と思ってしまいますが、大きな事故になるよりはマシですよね?

でも、復旧までの時間を待つのが辛い、そんな時は、私のつたないブログでも読んで、時間をつぶして待っていてくださいね…。