無期懲役と終身刑に実は違いはないって本当!?



最近の日本では、犯罪の凶悪化が進むにつれて、刑法の罰則についての議論をよく聞くようになってきました。先日テレビで「無期懲役は実際には何年かすれば仮釈放が認められるため軽すぎる。一方で死刑は人の命を奪うという重すぎる刑罰で、世界的にも廃止の流れだから、その間の終身刑を日本も作るべき」と言っている専門家がいました。

つまり、この専門家は死刑と仮釈放の間の重さの刑罰として、一生釈放が認められない終身刑を作るべきだという意味で言っているのでしょう。

でも、昔、私が見た「ショーシャンクの空に」という映画では、終身刑を受けていたモーガン・フリーマンは、結局釈放されてましたけど…

無期懲役と終身刑の違いが分からなくなってしまったので、調べてみました。

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無期懲役と終身刑のとは?

まずは無期懲役と終身刑の法律上の定義を見ていきましょう。

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無期懲役

無期懲役は刑期に上限がない懲役刑という意味です。つまり、刑期に終わりが無い、一生涯続く懲役刑です。

ただし、無期懲役刑には仮釈放が認められる相対的無期刑と、一切の仮釈放が認められない絶対的無期刑があります。日本の場合は仮釈放が認められるので、日本の無期懲役刑は相対的無期刑です。

よく勘違いされるのは、無期懲役は期限を決めない懲役刑で、服役態度次第で釈放の時期が変わる有期刑だと思われていることです。実は私もそれに近いものだと誤解していましたが、無期懲役とはあくまでも、一生涯続く懲役刑のことです。

仮釈放とは

仮釈放という言葉が出てきたので、終身刑の説明に行く前に簡単に説明しておきます。

仮釈放とは服役態度などを考慮して、刑期が終わる前に釈放する制度のことです。本当の釈放とは違い、保護観察といって、出所した後も月に1回~2回程度、保護司のもとに出向いて、面談を受ける義務があります。本来の刑期が終了するまでは、保護観察下に置かれるため、完全に自由というわけではないのです。保護観察中は不当な理由でこの面談を受けなかったり、罰金刑以上の犯罪を犯して、その罪が確定すると再び収監されてしまいます。

ちなみに無期懲役刑の場合の刑期は一生の間なので、仮釈放になった後はこの保護観察が一生続くことになります。ここが普通の有期刑とは違うところです。

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終身刑

それでは、本題の終身刑についてです。

終身刑とは契機に上限の無い、懲役刑です。これは刑期が変動するという意味ではなく、一生涯刑期が続く懲役刑です。終身刑には仮釈放が認められる相対的終身刑と仮釈放が認められない絶対的終身刑があります…ていうか、これって無期懲役と何が違うのでしょう?

そうです、何も違いません!刑法の定義では無期懲役も終身刑も同じ意味なのです。

実はマスコミは、無期懲役終身刑相対的無期刑絶対的無期刑ごちゃまぜにしてしまっています。マスコミは無期懲役を相対的無期刑、終身刑を絶対的無期刑としてしまってます。ニュースを見る時は気を付ける必要がありますね(^_^)

また、外国では実際のところは多くの国で、終身刑は仮釈放の可能性がある相対的無期刑です。多くの外国では終身刑は、仮釈放の認められない絶対的無期刑だというのは誤解なのです!

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まとめ

最近の犯罪の凶悪化によって、日本の世論は犯罪者をより厳罰にした方が良いという意見も多くあります。

そのため、死刑と無期懲役では刑の重さに差があり過ぎるので、絶対的無期刑である終身刑を導入しようという意見もあるようです。

しかし、日本の無期懲役は10年が経過すると仮釈放の可能性が認められるため、世界の無期懲役と比べると短い期間で仮釈放の可能性があるものの、日本には既に死刑も存在し、犯罪に対しては、実は十分な厳罰が存在する国であることをまず理解する必要があると思います。必要なのは現在の無期懲役刑の運用方法を見直すことなのではないかと私は思います。

それは、仮釈放が認められる可能性がある期間を10年から延ばすことかもしれませんし、仮釈放しても良い受刑者の基準を見直すことかもしれません。

そして、それよりも大切なのは、犯罪が起こらない健全な社会を日本人みんなで一緒に作り上げていくことではないでしょうか?

そんなことを思った管理人でした!


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