喪中はがきは何親等まで?親族の範囲と服喪期間を解説!

先日、私の祖父が95歳で亡くなりました。いつも田舎に帰ると、一緒に遊んでくれて、優しくて楽しい思い出しかないお祖父ちゃんでした。

そんな日からしばらく過ぎて悲しみも癒されてきた頃に、ふと気づきました。今の自分って喪中なんだよなと…。

実は私は大人になってから、近い親族が無くなったのは始めてなので、そういったしきたりに慣れていないのです。

まず真っ先に思いついたのが、喪中はがきの事です。今年は年賀状を出しても良いんでしょうか?喪中になる親族の範囲や期間ってどこまでなんでしょうか?

ていうか、そもそも喪中にやってはいけない事ってなんなのでしょうか?何も分かっていない私は徹底的に調べ上げました!

というわけで、今回は喪中はがきは、何親等までの親族が範囲なのかや、喪中はどのように過ごせばよいのかについてお伝えします。

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目次

亡くなった親族と喪の期間の関係

では、早速、自分から見て何親等の親族までが、年賀状を遠慮するのか、そして、その期間を見ていきましょう。

近い親族が亡くなって、喪に服すことを忌服とか服喪と言います。この服喪の期間は、亡くなった親族によって長さが違いますが、年賀状など、やってはいけない事の内容に違いはありません。

そして、現代では、亡くなった親族と服喪期間の関係はおおよそ次の表の通りです。

【亡くなった親族と服喪期間の関係】
親等 続柄 服喪期間
配偶者 夫、妻 13ヶ月
1親等 両親、配偶者の両親、子供、子供の配偶者 13ヶ月
2親等 祖父母、孫、兄弟姉妹 3ヵ月~6ヶ月
3親等 伯父伯母、叔父叔母、曾祖父母、甥姪、配偶者の甥姪 特に無し
4親等 いとこ 特に無し

一般的に親戚と言えば、いとこくらいまでですよね。でも、喪に服す親族の範囲としては、2親等である祖父母、兄弟姉妹、孫までとなります。

私の場合は祖父が亡くなっているので、一般的な服喪期間は3ヵ月~6ヶ月となります。つまり、この期間内であれば、喪中なので、喪中はがきを出して、新年のご挨拶(年賀状)を辞退した方が良いわけです。

でも、なぜ3ヵ月~6ヶ月と幅があるのでしょうか?実は服喪期間には、決まった基準は無く、いつまで喪に服しているかは、本人次第だったりします。

そこで、次は喪に服す期間の基準を見ていきましょう。

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現代の喪に服す基準

昔は喪に服している間は、戸を閉じて不必要な交わりは避け、酒や肉を絶ち、お祝いや楽しむことを慎み、嫁いだり娶ったりすることは延期する、などのしきたりがありました。

しかし、現代ではそこまで厳格ではなく、故人のことを想い、派手な事や贅沢な事は慎むというのが一般的です。そしてその期間も本人次第なのです。

現代の服喪期間を決める上でのポイントは次のようなものです。

  • 基本的の本人の気持ち次第
  • 本人が喪に服したい気持ちが強ければ、期間を長くしても良い。

  • 3親等以上でも、喪に服して構わない
  • 特に親しい関係だったのであれば、喪に服しても構わない。

  • 喪の期間に上限は無い
  • 服喪期間は目安なので、それを超えても構わない。


このように本人の悲しみが深かったり、生前にとてもお世話になったとか、長年一緒の家で暮らしてきたなど、様々な理由によって、服喪期間を延長したり、3親等以上でも喪に服すことは構わないのです。

もちろん、あまり悲しみ過ぎず、前を向いて生活していくことも大事なので、期間を延長するにしても、ほどほどにしましょう。延長する際の目安として一般的なのは、やはり1年程度のようです。

というわけで、これが亡くなった親族と服喪期間の関係です。では、この服喪期間にやらない方が良い事とはどんなことでしょうか?

今度はそれを見ていきましょう!

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服喪期間中にやらないこと

服喪期間中にやらない事と言って、すぐに思いつくのは新年のご挨拶、いわゆる年賀状ですよね。

でも、それ以外にも次のような物事はやらないのが一般的です。

  • お正月のお祝い
  • 年賀状、門松、鏡餅、正月料理、初詣など

  • 結婚式への参列
  • 結婚式などのお祝い事への参列

  • 過度に派手な事
  • 豪遊する、贅沢な物を買うなど


これ以外にも、常識的に喪に服しているとは思えないような物事も避けるべきです。

例えば喪中にマカオに行って、カジノで遊んでたりしたら、誰から見ても喪に服しているとは感じないですよね。

このように服喪期間にやってはいけないことは、あくまでも人がどう感じるかに左右されるので、これが絶対にダメとも言い切れません。常識の範囲をよく考えることがポイントになります。

一方で服喪期間でもやって構わない事もあります。

よく迷いがちですが、次のようなことは喪中でも大丈夫です。

  • お中元、お歳暮
  • 暑中見舞い、寒中見舞い


どれも相手を気遣うものなので、気にせずやって構いません。また相手の方が喪中の場合でも、大丈夫です。

喪中の場合でも新年の挨拶がしたければ、寒中見舞いにする場合もよくあります。

お祝い事以外であれば、相手のためを考えてやる事は、服喪期間でも大丈夫と覚えておきましょう。

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まとめ

親族が亡くなる事はそうそうあることではないため、分からない事も多いと思います。

もう一度、喪に服す親族の範囲と服喪期間をおさらいしておきます。

  • 配偶者、両親、子供は13ヶ月
  • 祖父母、兄弟姉妹、孫は3ヵ月~6ヶ月
  • ただし、本人の気持ち次第で、範囲を広げたり、期間を延ばしても良い


このように、基本的に自分が喪に服したい気持ちがあれば、期間に細かい決まりはありません。だから喪中はがきを出して、年賀状を辞退する期間も自分の気持ち次第で、決めてしまって良いのです。

ただし、あまりに長期間、喪に服しているのも後ろ向き過ぎます。目安として1年くらいにしましょう。

私の場合、祖父が亡くなったのは2月でしたが、いつも通り年賀状のやり取りをすることにします。きっとそうやって前向きに生活することを祖父も望んでいると思うので…^^